【ヒラメを越える?】小型なのに高性能、斬新メカニズムのポンプヘッド airbone ZT-A15 インプレ

morou2

ポンプヘッドを買いました。airboneの『ZT-A15』という製品です。

ZT-A15

■概要

ちょっと前にcb名無しでレビューがあがって話題になっていたため、購入してみました。小型のポンプでメジャーなairboneの製品です。国内ではトライスポーツの扱いですね。特に新製品ではなく数年前からありましたが、ポンプに困っていなかったのであまり気にしていませんでした…。小型・軽量(31g)な上に、確実な固定力で楽に高圧まで空気が入る便利なポンプヘッドです。この製品はポンプヘッドだけなので、フロアポンプのヘッドを付け替えて使います。高性能な割に価格も約2000円と安く、入手性も良いです。

同様なポンプヘッドとして有名なのはヒラメですが、こちらはヘッドだけで軽く5,000円しますし、品薄な場合が多く欲しい時に買えません。一生モノなのでずっと使えますし、高級感もあって満足度は非常に高いのですが。

現在はトピークのド定番『ジョーブロースポーツ』を使っていますが、ポンプヘッドもへたれてきたので、早速購入して使ってみました。しかしこのジョーブローシリーズって20種類近くあるんですね。バリエーション多すぎ。

商品構成

ヘッド本体とホース固定用のスクリューキャップが付いています。キャップは2種類付属しますので、ホースの太さに応じて使い分けます。これだけですね~シンプル。

ZT-A15

■特徴

まず何が凄いのか、軽く紹介します。

1、たいていのバルブを確実に固定

とにかくすごいのが、この固定力。いわゆるネジ込み式のポンプヘッドです。バルブを挿した後にヘッドを回して、バルブ側のネジとがっちり噛み合う仕組みです。かなりの高圧にしても空気が全く漏れません。空気の漏れが無いので、ポンピングの回数も減って時短になりますし、疲れません。ネジ込み方式なので、ヒラメのように微調整も不要。

2、仏・米バルブの切り替えが簡単

ダイヤルを回すだけで仏/米バルブの切り替えが出来ます。部品交換は不要。簡単過ぎます。

3、小さい

画像の通りの小ささです。重量わずか30g。小径車(ミニベロ)でも全く問題無し。

4、簡単に外せる

ロック機構のON/OFFが簡単で、少し引っ張るだけでヘッドが外れます。高圧を入れてもすぐに外せるので、中々抜けずにぐりぐりやっている間に空気が漏れてしまう…ということがありません。0.1bar単位で調整する場面では非常に助かります。

■取り付け

それでは取り付けから見ていきます。まずはポンプのヘッドを外します。

ヘッドを外す

先にスクリューキャップを取り付け。

キャップをつける

ヘッドをねじ込みます。特に力は不要です。

ヘッドを入れる

キャップを締めて完了です。簡単。

付きました。今までのヘッドよりもはるかに小型。

取り付け完了

■仏/米の切替え

仏/米の切替えは、ヘッド外側の筒を下側に移動させて行います。最初はこの上側の状態なのですが(『P』はプレスタの略)、

筒を下側にずらすと左右に回る様になります。これを『S』の方に回すと米式に切り替わります。これだけ。切替えが終わったら、また上側に戻しておきます。

■ポンピング

重要パーツ『爪』

それでは空気を入れます。このヘッドの仕組みですが、先ほど使用した上下する筒が最大の特徴です。ヘッドの中を見ると、爪の様なものが少し見えるのが分かりますでしょうか。筒が上側の状態だとこれが格納された状態になっており、スムーズにバルブを挿すことが出来ます。

内側

筒を下側に下げてみます。すると爪(正確にはネジ山)が出てきます。

ネジ山が出た状態

この状態でこの金属のヘッド部分を回すと、ネジを締めるのと同じことになり、バルブのネジ山とガッチリ噛み合って強力に固定されるという仕組みです。

実際にやってみます

実際にバルブに挿してみます。まずは筒が上側の状態でバルブに挿入。この状態ではネジ山が出ていないので、スムーズに挿せます。挿入といっても、ちょっとかぶせる程度で十分です。レバーを引き上げてロックする従来のポンプのように、奥まで『グイッ』と挿し込む必要はありません。

バルブに挿します

筒を下げると、ネジ山が出てきます。それにより少しロックがかかった状態になります。

ロックをかける

後は、ネジを締めるのと同じ要領でヘッドを時計回りに回すと、どんどんバルブが奥に入っていき、ガッチリ固定されます。

ヘッドを回します

最後までネジを回すと、奥でガッチリ固定されています。この状態なら楽に高圧までポンピングが可能です。この仕組みだとネジが切られていないバルブには装着が不可能なのでは…と思うのですが、ネジ山が無いタイプのバルブでも、バルブ周辺にわずかに切られているネジ山だけで固定が可能です。

固定されました

こういうタイプですね。これはMAVICブランドのチューブのバルブ。これでも問題無く固定可能。

ネジ切り無しタイプ
こういうのですね

外す時は、筒を上側に引き上げるとネジ山が格納されるので、ちょっと上に持ち上げるとサクッと外れます。筒を引き上げる方向とヘッドを外す方向が同じなので、筒を持ち上げたらヘッドも外れてしまう、という感じです。外す時にもたついて空気が余計に抜けてしまう…ということはありません。

外す時

このように、簡単お手軽にも関わらず性能は非常に高いです。ネジがしっかり締まるとヘッドとバルブの固定はビクともしなくなるので、全く空気が漏れません。入れていて気持ちが良いです。外す時も簡単に外れるので、空気圧が狂う心配も無し。

注意点

この爪が出てくるギミックですが、爪自体は微小なパーツなので使っているうちに摩耗します。金属同士が噛み合っているので仕方ないですね。摩耗すると固定力が甘くなってくるので、そうなると交換時期です。使っている内に徐々に削れていきますから気付きにくいですが、『何かおかしいな?』と感じたら爪の摩耗を疑いましょう。私も1度交換しています。

■まとめ

取り付けも簡単なので、非常にお勧めです。とりあえず購入して損はしません。一度使ったら、普通のレバーで固定するタイプのヘッドは使えなくなります…。

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  1. kzy

    こちらの記事を読んで、すぐさま購入して3年経過しました。
    重要な爪(ネジ山)が摩耗したのか、チューブとの相性なのか空気を入れている際に漏れるようになりました。
    そこで再度購入したところ、漏れていたチューブにも問題無く空気を入れる事ができました。
    使用頻度もあるでしょうが、私の場合では3年が限界だったようです。
    しかし、これに代わる製品も他には無さそうなのでリピートしました♪

    • morou2

      kzyさん

      コメントありがとうございます。実は私も同じ症状が出まして、交換しておりました。ツメは摩耗しますね。
      コメントいただいた内容は、記事に追記するようにいたします。ありがとうございました。

ABOUT ME
@morou2
@morou2
当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
Recommend
こちらの記事もどうぞ

おすすめCategory

インプレ・カスタマイズ②

01 アピデュラ

02 ライト関係

03 雨装備

記事URLをコピーしました