雨装備

【ブルベ装備】雨対策・雨装備・防水について その4(シューズ編)

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さて次はブルベ雨装備・雨対策・防水の足編です。これもまた悩ましいところ…。

■そもそも雨対策(防水)する必要があるのか?

雨を最も受ける場所

足(シューズ)も対策をする人/しない人が分かれる場所です。何もしない人は本当にカッパすら着ないのですが(そういう人はごく一部)、『手は平気だけど足が濡れるのは嫌』『足は平気だけど手は濡らしたくない』など、平気な部分は人それぞれなんですね。

足については、上から降ってくる雨の他にタイヤが巻き上げる水をもろに受けるため、最も雨を受ける場所です。じゃあ雨対策が最も必要ではないか?と言うのはその通りなのですが、その対策にも限界があります。体の末端で冷えても平気な人も多いですし、グローブの様に1周回って諦めて何もしない人が多いのも足防水の特徴です。

防水対策の必要性

しかし、一度浸水してしまうと乾きにくいのがシューズです。途中で雨が上がっても、ソックスとシューズだけ最後まで濡れたままということは普通です。あの濡れたソックスとシューズの不快感が嫌いな人も多いでしょう。私もその1人です。ブルベの平坦200kmを6~7時間で走ってしまう人は『対策なんて不要』という人も多いのですが、普通の人はそうもいきません。

シューズならではの事情?

防水のレインシューズカバーはいくつか製品があるのですが、クリートキャッチのために足裏側は露出しています。露出の面積は製品によって大小がありますが、結局は『クリートが露出』していると、シューズに付いているクリート固定用のネジ穴から浸水してきます。クリートが露出していると浸水するって、全てのレインシューズカバー製品がそうですよね…?と思われた方。そうです。全ての製品が浸水します。

要するに何もしなかったら30分で完全浸水するところ、カバーを着けたら1時間に延ばすことが出来るというだけです。いかにタイヤによる下からの水の跳ね上げが多いか、という事の証左でもあります。

しかしこの『クリートのねじ穴から浸水するんです』という話題は、一般のロード乗りの人には一切理解してもらえません。普通の人は10時間とか雨の中を走ったりしませんからね…。ブルベをやっている人以外にはこの話題を振らないことをお勧めします。

■具体的な防水対策

まずはレインシューズカバー

それでもレインシューズカバーを付けると、浸水はしますが『浸水度合い』はだいぶ軽くなります。最後は浸水するのを分かっていても、レインシューズカバーを使う人は多いですね。それとシューズの汚れ方が、非常に軽減されます。帰宅後に洗うのが楽です。

代表的なのはこのへん。パールイズミのコーティングシューズカバーです。名前が変わって『レイン』とは言わなくなりました(空気抵抗削減にも使えるため)。

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シマノからも出てます。かなりしっかりした作りです。デザインが許せれば…。

後は定番のヴェロトーゼも、シリコンなので防水性は高いです。耐久性は高くないので、ブルべに使うにはアレかも知れません。

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レインシューズカバーについては、どこも似たり寄ったりだと思います。デザインと価格の許せる製品を買いましょう、という感じでしょうか。

シューズそのものを防水に

ちなみに、投資をしても良いというのであれば、ゴアテックスを使った完全防水シューズがSIDIなどから出ています。シマノにもあったのですが、いまは無くなってしまいました。こういうのはヨーロッパでニーズが高いようですね。しかし、こちらもやはりクリートの穴が開いていますので、完全に水を防ぐことは出来ません(クリート穴からの浸水を防ぐ構造を持っているタイプもある)。

足への浸水を防ぐには

カバーでは上からの浸水しか防ぐことが出来ませんが、他の方法でクリートのねじ穴からの浸水を防ぐ方法があります。それは『シューズカバー+ビニール袋』です。

確か最初はサイクルベース名無しで『完全防水 for パールレーシングシューズカバー』として紹介されたのがきっかけと思います。

防水化の手順

  • シューズを履いた状態で足首まで入るサイズのビニール袋を用意する(コンビニのレジ袋で十分)。
  • レインシューズカバーを用意する。密着した方が良いので、パールイズミのカバーがベターです。
  • シューズの上にビニール袋を履く。
  • その上からシューズカバーを履く。
  • レインパンツを履いていれば、足首で余ったビニール袋は裾にしまう。パンツを履かない場合は、余り部分を折り返したりして、ビニールテープやセロテープで上手に縛る。

画像で解説するとこのようになります。用意するのはビニール袋とセロテープ。コンビニにはたいていセロテープが売っていますから、雨が降ったらセロテープを買い、一緒にレジ袋をもらうという運用も可能です。

ちなみにAmazonあたりには足カバーも色々売っています。

レジ袋を履きます。足を突っ込むだけです。

足首をセロテープで縛ります。

上からシューズカバーを履きます。摩擦が少ないので、簡単に履けます。

クリート側はこのようになっています。これでかなり高レベルの防水になります。

これでクリート部分も完全に覆われた状態になります。覆われたままペダルキャッチして構いません。ビニール袋側に最低限の穴が開き、残りはビニールに覆われたままです。これで下からの水も完全に防ぐことが出来ます。通気性はゼロですが、自分の汗で少ししっとりする位です。雨の中を何時間走っても濡れませんし、シューズも全く汚れません(これもメリット)。

今のところ、完全防水にするにはこの方法以外知りません。逆にとりあえずこの方法であれば、ブルベの様な長時間の走行でも、ほぼ完全に雨を防ぐことが可能です。先日も600kmブルべで30時間ほど雨の中を走りましたが、靴下が自分の汗で濡れた程度で済みました。

この方法でも『自分の汗で浸水する』という意見があるのですが、恐らく汗のかき方の個人差のせいではないかと思います。中にはかなりの汗かきの人もいるとは思いますが、少なくとも私は30時間連続着用しても、足が少しふやける程度です。雨が止んでカバーを外すと、15分もすれば完全に乾いた状態に戻ります。

一方、何もしなければシューズが水を吸ってかなり重くなって無視できないレベルになりますし、足裏もぶよぶよになってしまったりします。浸水というのはこのレベルのことを言うと思っているので、レジ袋で対策をすれば同じ『浸水』とは呼べないのでは?と感じています。

ということで幾つか製品を紹介もしましたが、やろうと思えば完全防水も出来ます。しかしランドヌールでも、ここまでやっている人はなかなかいません。やはり人によっては、ここまでの必要性を感じないということでしょう。皆さんも自分なりの防水基準を作って、費用や手間と相談しながら自分なりの防水対策を確立されて下さい。

■ブルべ雨装備・雨対策・防水編は他にもあります

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ABOUT ME
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。

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