ディスクブレーキ

ディスクローターを160⇒140mmに交換するやり方。140mmにして軽量化しよう

ディスクローター第2弾。今回は自転車のロードバイクについて、ディスクブレーキのローターを160mmから140mmに交換方法の作業紹介と、160mmと140mmの特徴も考察します。

本日もディスクブレーキの布教活動の一環として『ロードのディスクブレーキは良く判らないので敬遠してしまう』という人を減らしていきます。その為に『ディスクブレーキはこうなっている』ということを少しづつ紹介します。

■ロード用のディスクローターは160mmと140mmの2つ

まずディスクブレーキのローターには、ロード用(デュラ・アルテ・105)には160mmと140mmのサイズがラインナップされています。MTB用にはもっと大きな径のローターがあるのですが、ロードではそこまでの制動力は要求されないので、今のところはこの2種となっています。

160mmと140mm

グレードによる重量の比較

それぞれの型番と重量、価格をまとめてみます。同じグレードであればローター径が違っても価格は同じ…と言いたいですがSM-RT70は違っています。また径が140mmになると12~18g程度軽くなります。

重量 価格(税別)
SM-RT900(160mm) 118g 7,330
SM-RT900(140mm) 100g 7,330
SM-RT800(160mm) 128g 4,754
SM-RT800(140mm) 108g 4,754
SM-RT70(160mm) 133g 2,677
SM-RT70(140mm) 121g 3,052

ローター径が異なると何が違うのか

ローターを異なる径に交換する最大の理由は、制動力です。

単純にローターが大きくなると、初期の制動力も大きくなって止まりやすくなります。ちなみにシマノのマニュアルには『140mmのローターを使用する場合、160mmのローターより制動力が低下します。140mmのローターはリアのみにお勧めします』と記載があるほど違いがあります。逆にリアだからそこまで制動力は求めないというのであれば、140mmにするのもアリということになります。小さい分軽量になりますので。

次に放熱性です。

160mmのローターの面積は約201平方センチメートル、140mmのローターの表面積は約154平方センチメートルです。その差は実に1.3倍。シマノのSM-RT900/800シリーズはローターについているフィンが立体となっているので、そこも含めるともう少し差が開くでしょう。ローターの径を大きくするだけで、放熱性が1.3倍にアップするのです。

ブルベの様に雨中で長い下りを走らねばならない場合など、放熱性を重視するのであれば160mmの方がメリットがあるということになります。

■交換方法の概要

さてそれでは実際に、ローターを異なるサイズに交換してみます。

作業の概要ですが、
1、ローター自体の交換
2、キャリパーの位置変更
の2ステップが必要です。ローターの交換作業はこちらの記事と全く同様ですので、ここでは割愛します。

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キャリパーの位置変更は、ローターの径が『160⇔140』で変わるという事は、半径も10mm変わります。それに伴い、キャリパーも位置を10mm移動させる必要があります。

それでは早速ブレーキキャリパーの位置変更を行います。

■キャリパー位置変更

まずは外す

『160⇔140』のローター交換は、リアが前提です。シマノの場合、このようにフラットマウントという台座にキャリパーが固定されています。ダボ穴周辺ですが、金属のフェンダーのステーを直に固定しているので、塗装が剥げてしまってます…。悲しい。(この後、保護テープを巻きました)

キャリパーと台座

140mmにサイズダウンする場合、このマウントを撤去してフレームに直接固定することで位置を変更します。まずはフレームとマウントを接続しているボルトを外します。フレームを貫通しているので長いですね。

長い方のボルト

次はマウントとキャリパーを固定するボルトを外します。

マウントとネジ

キャリパーを外したら、せっかくなのでちゃんと掃除もしておきましょう。

固定します

キャリパーをフレームに固定します。ここまでの作業は、全て4mmの六角レンチです。

固定します
固定完了固定が完了です。

ローターを交換

前述の通りローター交換作業は割愛しますが、こちらも無事に交換が完了です。フィンが黒いので、こちらの見た目が好みという方も多いのではないかと。160mmよりも明らかに1周り小さいですね。

重量測定

SM-RT900(140mm)の重量を測ってみます。カタログ通りの100gです。素晴らしい。

SM-RT800(160mm)は125gと3gの逆サバ読み。25gの軽量化です。実際にはマウントも撤去していますから、恐らく更に10g程度は軽くなっていますね。

SM-RT800

装着してみます

ホイールを装着するとこうなります。色は前後で揃えないと、逆に格好悪いですね…。140mmは明らかに小さくて『この大きさで止まれるのか?』と少々不安になります(ちゃんと止まれますのでご心配なく)。この『必要最低限さ』というのが、ロードバイクっぽくて良かったりするのでしょうか。

この明らかにエンデュランスモデルだと分かるシナプスだから前後160mmでも見た目はOKですが、これがDOGMAだったら多分(と言うか間違いなく)格好悪いでしょう!(笑)

リア三角をアップにしてみると、マウントが無い分すっきりしていて確かに『Simple is best』という感じはします。

■交換してみて

140mmにサイズダウンして実際に走ってみました。

制動力

160mmと比較すると3割くらいは初期の効きが弱くなっています。正にスピードコントロール用です。何かあった時に急制動したい場合は、160mmの時よりもレバーを強く握る必要があるでしょう。まぁそれでも、慣れで対応出来る範囲の効きの違いだと思います。

しかし油圧ディスクのメリットの1つである『少ない力で大きな制動力を得ることが出来る』という点については、160mmに軍配が上がりますね。160mmの方が確実に楽です、楽なので余裕も出来ます。これ、雨の中を走るのであれば確実に160mmですね~。放熱性も160mmの方がありますし。

ただお手軽・安価に軽量化出来ることは確かなので、一般の平坦メイン・山少々、雨の中を好んで走る訳が無い!という方には140mmでも問題は無いかも。

目的に応じて選びましょう

最終的には、『目的に応じて』となります。制動力という安全に関わる部分ですので、160mmと140mmの選択は悩ましい面はあります。確かにお手軽に軽量化にはなるのですが、わずか30gの軽量化と引き換えに『制動力』という大きなものを失います。

『止まる時に余裕がある』『思い通りに止まれる』というのは、速いとか軽いとかよりも明らかに優先しなくてはならない事項です。私も当分前後とも160mmを使うつもりです。最初は160mmを使ってみて、慣れてきて『こんなに制動力は不要』と感じたら交換するような感じで良いのでは無いでしょうか。

あ、もし自分のバイクがDOGMAだったら、見た目重視で間違いなく140mmにします(笑)

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