ディスクブレーキ

ディスクロードは本当に普及するのか?主要メーカーのディスクロード一覧2019【TREK(トレック)編】

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さて遅くなりましたが、各メーカーの2019モデルが出てきました。各メーカーのディスクブレーキモデルをサマリーして、どの程度ディスク化が進んでいるのかを確認してみたいと思います。まずはTREKです。結論から述べますと、TREKはロードの43モデル中、何と33モデルがディスクブレーキです。

■TREKは完全にディスク化へ

リムブレーキのモデルはたったの12モデルになってしまいましたね…。Domaneは1つしかリムブレーキが無いし…。
※10万円未満のモデルは割愛しています

trek

半年前の2018年モデルまでは、この比率は逆でした。こちらが今年の3月に書いたエントリです。ディスクのモデルはたったの14モデル。まだリムブレーキが圧倒的多数派でしたので、リムブレーキモデルの数はカウントすらしていません(笑)

https://morou2.com/2018/03/10/trek/

リムブレーキが欲しい人は、このモデルの中から選ぶことになります。さすがにこうなってしまうと、販売店の人もディスクブレーキのモデルを売りたいでしょうね。メーカーとしての販売計画も『今年はディスクを売れ。シェアを取れ。』となっているはずです。

…と思って、近所のTREK専門のお店に行って来ました。並んでいるのはディスクばかりかと思いきや、リムブレーキとディスクブレーキは半々といった感じです。DomaneのSLRが見たかったのですが、高額なSLRはほとんど展示が無く、ミドルグレードのSLがメインです。また価格帯も、上記の表では割愛した10万円未満のモデルも割と展示してあります。

うーん、まだディスクは売れていないのか…?と思ったのですが、Madoneはかなり好評とのことで、既に組み上がって引き渡し待ちのものが3台ほどあります。見るとディスク2、リムブレーキが1。人気のため展示車まで回らないそうです。Madone大人気。確かにカッコいいですよこれは。

もはやディスクブレーキはメーカーの黒歴史として闇に葬られる運命で、市場はリムブレーキの全盛期を再度迎えることになるであろう…と思っている方はいないと思います。でも今年の1月位までは、そう思っている方も結構いました。この半年くらいの間で、随分潮目が変わったのかな、と感じています。

そもそも未だにリムブレーキだ、ディスクだ、と騒いでいるのは日本だけで、日本以外の国ではeBikeのシェア争いが激しくなっているのですが…。

■TREKの2019モデル

トレックは2019年に看板モデルのMadoneがフルモデルチェンジ。ディスク化を果たしました。トレックのロードバイクのラインナップは大きく分けて3つありまして、エアロロードのMadone、軽量山岳モデルのEmonda、エンデュランスモデルのDomaneです。

昨年までは、ディスクモデルで最上級モデルの『SLR9』を冠していたのはDomaneだけだったのですが、今年からはMadone、Emonda、Domaneの全てにSLR9が用意されています。その3つのいずれにもeTapモデルがあり、完全に『油圧ディスク+電動コンポ』の流れです。どれも100万円超えのお値段ですが。

まあeTapにしたいからと言って最初からこれらの完成車を買わなくとも、ミドルクラスの完成車を買って後からeTapに載せ替えれば十分だと思われます。

その他の2019モデルのポイントとして、

・ハンドル、ステムも含めたインテグレーションの推進
・ハンドル、ステムは多数のサイズから選ぶことが可能
・調整式のIso Speed

と、ハンドル・ステムまで含めて開発することで空力性能(と剛性)を向上、振動吸収性もアップしています。振動吸収性(タイヤのサイズアップも含む)については、ライダーの快適性もそうですが、タイヤの路面追従性を上げて、よりトラクションがかかるようにしているそうです。エアロロードのMadoneでもそれなりに坂が上がれるようになっているとのこと。

■ディスク花盛り

モデルを見る限り、今年はTREKについては本当にディスクモデルが選り取り見取り。昨年まではディスク=Domeneという感じのラインナップだったのが、30万円台のモデルでもEmondaのディスクモデルがちゃんとあります。カーボンのグレードは劣りますが、ちゃんとOCLVでアルテグラクラスがついていますからね。お買い得だと思います。

またこれはTREKに限ったことではありませんが、シマノが105のR7000で油圧ディスクを出したことで、廉価モデルでもディスクブレーキを出せるようになったというのがあります。DomaneのSL5 Discなら、105の油圧ディスクがついて約28万円ですからね。フレームもOCLV500なら十分でしょう。

ということで、アメリカのメーカーは本当に変わり身が速い。しかしこんなに一気に舵を切ってしまって大丈夫なんですかね?もちろんプロチームへのサポートは、『リムブレーキモデルが欲しい』と言われれば別途サポートするのでしょうが。2年前には想像もつきませんでしたが、いきなり『油圧ディスク+ワイドリム+28Cタイヤ』が標準になってしまいました。

正直なところ、『単にディスクブレーキにしただけでレースで速くなる』という事はありえません。何を使っても、ちょっと練習をさぼればすぐに遅くなります(笑) レースなら、むしろ軽量なリムブレーキの方が良いくらいだと思います。しかし一般人にはメリットの方が多いのもまた事実。こんなエントリを書くのも過渡期の今だからでしょうが、今後各メーカーがどうしてくるのか、興味深いところです。

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管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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