ディスクブレーキ

ディスクブレーキ(スルーアクスル)でも使えるスタンドはこれ。目的に合わせて選ぶディスクブレーキ用スタンド

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ディスクブレーキ(スルーアクスル)でも使えるスタンドを紹介します。

■ディスクブレーキ(スルーアクスル)で困ること

今までのスタンドが使えない問題

ディスクブレーキにして困ることに一つとして、今まで使っていたスタンドが使えなくなることが挙げられます。多くの人はリアホイールのクイックを挟むタイプのスタンドを持っていると思いますが、スルーアクスルになることでこれが使えなくなってしまいます。アクスルにレバーが付いているタイプであれば無理やりスルーアクスルを挟んで使えなくも無いのですが…不安定なのでお勧めは出来ません。

当初はスルーアクスルに対応するスタンドがあまり無かったのですが、今ではミノウラを中心に色々な製品が出ています。代表的な製品をいくつか紹介してみます。

■ミノウラ DS-30MP

まず鉄板はこれです。ミノウラの『DS-30MP』。色々なクイックにもスルーアクスルにも使える優れもの。リムブレーキのロードの場合でも、こちらを買っておけば良いと思います。スルーアクスルに使用する場合は付属のアダプターを装着します。

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この製品の特徴は、このレバー側の形状です。この独自の形状のおかげで、スルーアクスル(レバー付き)を含む色々なタイプに対応します。

クイックについても対応の幅が広いです。

スルーアクスルに使う場合は、このアダプターを装着します。

スルーアクスルの場合、レバーの反対側には突起物が何もありません。ただしアーレンキーを入れて回せるように穴が開いていますので、その穴にアダプターの突起を突っ込みます。

取り付けると安定しています。

唯一の難点は、エンド幅がリムブレーキ用(130mm)に合わせてあることです。これは仕方ないことですが、ディスクブレーキ用の主流(142mm)のエンド幅とは12mmもの違いがあります。装着する時は腕力で12mm分の幅を拡げて装着する必要がありますので、結構辛いです。ミノウラwebサイトの商品ページにはMTB用のエンド幅145mmまで対応すると書いてありますので、142mmで装着が辛い!と言っていたら甘いみたいです。

■ミノウラ DS-30TA

次もミノウラのスタンド『DS-30TA』です。

こちらは先ほどのDS-30MPと構造は一緒ですが、両方とも突起のタイプになっておりレバー無しスルーアクスルに対応しています。この画像の下の方ですね。上の方がレバー付きタイプ。ちなみにレバー無しタイプであっても、穴が無かったら装着不可ですのでご注意。

こちらは当然スルーアクスル専用スタンドとなりますが、製品の幅はDS-30MPと一緒のため装着の大変さは変わらないと思われます。

■ミノウラ DS-550-CS

次はチェーンステー保持タイプの『DS-550-CS』です。このタイプも持っている方は大勢いると思います。変速の調整がやり易いのはこちらのタイプですね。

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紹介するのがミノウラばかりになってしまうのですが、総合的に見てミノウラの製品が優れているのです…。価格が安いのも重要なポイントです。

この製品は、下側のフックがL字になっているのがポイントです。流行りの扁平なチェーンステーにも対応します。私のキャノンデール シナプスのチェーンステーは思いっきり扁平なので、DS-520という旧型は見事に使えなくなりました。

安定性についてはDS-30MPに軍配が上がりますが、装着のしやすさ、メンテのやりやすさではこちらの方がメリットがあります。

■ミノウラ HMS-10

ここから値段が高くなってきます。と言っても、まだ実売価格で5,000円くらいです。シートを引っかけて保持するタイプです。

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安定性は抜群ですし、整備もやり易いです。これで価格が5,000~6,000円程度なら、最初からこれを買ってしまうのもアリかと思います。ただ、ちょっとしたメンテの場合は逆に大きさ的にデメリットになることもありますが、HMS-10自体の設置やバイクの固定はかなり楽です。

デメリットとしては、前輪を外してのメンテが出来ないところ。これはこれまで紹介した他のスタンドも一緒ですが。

■ミノウラ W-3100

もう面倒なので全部ミノウラにしてしまいますが、最後はこちらのクランプによる保持タイプです。色んなメーカーから出ていますね。これさえ買っておけば、もはやスルーアクスルとか関係なく大抵のメンテはこなせます。

ミノウラの場合はW-3100という型番ですね(アルミ製のRS-5000は廃版になりました)。

作業スペースと保管スペースがあるなら、これで全く問題ありません。更に便利なのはフォークとBBで固定するタイプ(RS-1800とか)ですが、ちょっとこの記事の趣旨からはずれてくるので割愛します。

こちらのW-3100はアルミ製だったRS-5000からモデルチェンジしたのですが、スチール製になり重量が8kgもあります。気軽に出し入れするには重いですね。逆に重さのせいで安定しており各部の仕上げも良いので、スペースがあるならこちらがお勧めです。ただし高さ調整が出来ないので気を付けて下さい。

一方、RS-5000と同じくアルミ製で脚がA型のタイプは他社が参入してきて安いものも沢山出ています。私が使っているのはROCESというブランドのもの。
※ROCESブランドはCXWXCに変わりました。現行品はこちらです。

こちらはスチール製のもの。機能は同じですが、重いです。常時設置しておける人向け。

購入したインプレ記事はこちらです。

W-3100も含めてこの辺のしっかりしたタイプになると、当然ですが段違いにメンテナンスしやすいです。DS-30MPとかでチマチマとメンテしていたのは何だったんだ、となります。気になっているならぜひ買った方が良いです。ディスクブレーキの場合、パッドとローターのクリアランスが非常にシビアです。そのためフロントホイールを回してクリアランスを確認したいという場面が発生します。そんな時にはこのタイプで無いと対応出来ません。

リアハブ装着タイプでも、フロントを持ち上げればホイールを回転させることは可能ですが、作業効率からすると非常に面倒です。リムブレーキの時は目視で適当に調整して、左右均等でなければ手でグイっと調整して終わりだったのですが(笑)

ただ『ちょっとしたメンテ』の時にこの大きさのスタンドを展開するのは面倒なので、DS-30MPのようなリアハブ装着タイプも場合によって使い分けています。

■iWA(丸八工機)メンテナンススタンド

amazonで販売されているのですが、この丸八工機という会社のBB保持式スタンドもなかなか良いと思います。

チェーンキーパーは?

またメンテつながりで紹介しますが、スルーアクスルになると従来タイプの『チェーンキーパー』は使えるのか?と心配な方もいると思います。メジャーなのはミノウラのこのタイプ『CR-100』です。軸はクイック用に作られているので使えなくなりますが、ローラー部分だけを自分のスルーアクスルに移植して使う方式になります。ディスクロード用として買っても問題無いのですが、1000円以上出しても使うのは樹脂のローラー部分だけとなります。ちょっと勿体ないですね…。
※現在は樹脂のローラー部分だけ買えるようになりました。お店に聞いてみて下さい。

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だったらこちらのフィードバックスポーツ『チェーンキーパー』を買ってしまった方が、むしろコスパが良いのでは?と思い、実際に買ってしまったのがこちらの記事です。

最後にちょっと脱線しましたが、どれでも一緒なようで奥が深いスタンドの話でした。ディスクロードになると新たに必要になるアイテムについては、こちらの記事でまとめています。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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