反射ベストについて

オダックス埼玉ベストを卒業して数年ぶりの反射ベスト購入『スリーエム SVP-02Y』

反射ベスト

ブルベと言えば反射ベスト。反射ベストと言えば、定番はA埼玉の『ADX-V』。

反射材が改良された新型を使っていたのですが、どこかに置き忘れてきたのか?家中を探しても見つからないので、紛失してしまったようです。ブルベでしか使わないのに、一体どこで失くすのか…。

このADX-Vは小型で使い勝手は良いものの、反射材の面積が小さく、前後それぞれ横1本しか配置されていません。またバックポケットへのアクセスし易さに考慮して、反射材が上半身の上の方に位置するデザインとなっています。前傾すると車のライトが当たり辛くなってしまい夜間に心許ないです。もっと反射材の面積が大きく、縦にも反射材のラインが入っているものが欲しいと以前から思っていました。

ブルベは走行が長時間にわたります。その分、車との事故の可能性も増えます。事故の可能性を減らしてくれるのは、まずは視認性。昼間は蛍光色、夜は反射素材が自分の命を守ってくれます。ここにお金をけちってはいけません。この『visibility(視認性)』については先日も記事にしました。

自分の『被視認性』について考えたことはありますか?事故を減らすために出来ることいよいよ12月になりました。日が落ちるのも早いです。先週末はどんより曇っていて昼間でも暗かったのですが、家に帰ってからあるものをポチりま...

そこで、紛失を機会にもうちょっと反射材が大きくて目立つものに変えてみました。

ちなみにまた別に記事にしますが、反射ベストのような衣服を『高視認性衣料(High Visibility Clothing)』と呼びます。反射ベストは、その中で形状がベストになっているものというだけの話です。これに関する規格(ISOなど)が色々あり、2015年のPBPでも色々物議をかもしていました。そのためPBPに参加された方はそれなりに規格に関する知識があると思いますが、さすがにPBPに参加されない方までもが規格について熟知している必要は無いと思います。そのためここでは規格についてはあえて詳細は触れずにおきます。

※規格について概要を紹介する記事を書きました

ISO対応のベスト
反射ベストの規格について知ってますか?より安全にブルベを楽しむために(EN ISO20471・EN1150)先日、久しぶりに埼玉ベスト以外の反射ベストを購入しました。 https://morou2.com/2019/01/08/refle...

が、海外ではこういった『高視認性衣料(High Visibility Clothing)』に関する規格が既に制定されており、法律で危険度に応じた基準を満たす衣類の着用が義務付けられる場面がある。しかし日本はそれらの面ではまだ意識が浸透していない、という事実を認識して欲しいため、用語などについては多少言及することにします。

■選定基準

反射材を強化したい

まず選定の基準ですが、

  1. 形状は埼玉ベストに近いタイプ(夏も使うので)
  2. 反射材だけでなく蛍光色の面積も多い(50:50くらい。昼の使用も考慮)
  3. 縦のラインに反射材が配置されている

の3つとしてみます。今回は埼玉ベストで唯一の不満な点であった『反射材の面積を大きくして夜間に目立つ(特に縦のライン)』ということに主眼をおいてみます。(その他の点では埼玉ベストはかなり完成度が高い)

もっと厳しくしても良いのですが…前述の海外規格では反射材及び蛍光色の面積、蛍光色の色、反射材の性能などに関してかなり細かく規定がなされています。これらの基準をクリアした製品は確かに安全性は高まると思うのですが、サイズが大きくなったり通気性が無いなど必然的に業務用の見た目にならざるを得ず、全く持って自転車向きではありません。

また上記の3つですと、いわゆる『反射タスキ』やそれに類するものは除外となってしまいます。タスキタイプは面積が小さいので、軽量であったり折角のジャージのデザインを阻害しないなどメリットもありますが、反射材の面積はそれなりにあるので夜間はともかく、蛍光色の面積が小さいので昼間の視認性についてはかなり劣ると思います。

■3M反射ベスト『SVP-02』に決定

そうするとこの条件を満たす製品は、あまり多くない…と言うか製品のタイプとしてはほぼ決まってしまうので、あとはどのメーカーの製品を選ぶのかということになります。ちなみに反射材の面積だけで言うと全面反射素材という製品もありますが、蛍光色の部分が無く昼間の視認性向上には貢献しないのでNGです。これはジャケットですけど…。

結局、選んだのは3M(スリーエム)のこの『SVP-02Y』という製品。

風抜けの良さそうな形状、反射材の幅は広く横、及び縦にも配置されている、サイズ調整が可能、蛍光色の生地面積も大きい、反射材の性能が高い…など条件をバランスよく満たしています。価格も1,500円程度と気軽に注文出来るレベルです。しかもAmazonで売ってます。埼玉ベストを欲しいと思っても、スタート地点まで行かないと買えないレアアイテムというのがネックの1つでした。

■到着しました

ということで、オーダーしてみました。注文の翌日に到着。

外観

結構大きいです。私は身長170cmあるのですが、横の反射材ラインが腰の上あたりに来ます。ちょうどウェアのバックポケットが隠れる位置なのですが、私より身長が高い人なら大丈夫でしょう。ちなみにオレンジが好きな人は、型番『SVP-02R』というオレンジのモデルも出ています。埼玉ベストよりはバックポケットが使いづらくなりますが、元々バックポケットを使うのが嫌いな人なので問題無し。

バックポケットを使う場合も、前のベルクロを外すと問題なくポケットに手を入れる事が出来ます。埼玉ベストは走りながらの前部ベルクロの付け外しがやり辛かったですが、これはベルクロが大きいので全く問題ありません。

反射ベスト

裏面。反射材以外にも蛍光色の面積も十分にあります。昼間は反射材は役に立たないので、蛍光色の面積が『どれだけ目立つか?』の決め手になります。

反射ベスト

反射素材の面積を測定したところ、長さは300cmありました。幅は5cm。すると面積は0.15平方メートルということなります。この面積は先ほどの『EN471』というプロ向け(業務用)の『クラス2』の規格を満たしており、反射素材に関してはかなりの面積があると言えます。幅5cmというのも、規格を満たしています。

一方、蛍光色の面積に関しては0.14平方メートル。帯状の反射素材と比べて蛍光色の部分は正確には測定出来ませんでしたが、固く見積もってこれ位はあります。これについてはEN471のクラス2には遠く及ばず、『EN1150』という日常生活用の基準程度の面積となります。

また反射素材の性能ですが、これについても『再帰反射率』の基準があり、EN471の認証を受けていると3Mは謳っています。反射素材の部分はオープンタイプと言いまして樹脂で覆われていないタイプで、反射性能は良くなりますが剥き出しなので耐久力は劣ります。新型の埼玉ベストはクローズタイプですね。ただし洗濯可能回数は30回となっているので、そんなに心配することななさそうです。

使い勝手

年末の試走で使ってみました。まず脇の部分のベルクロでウエストのサイズ調整が可能なので、風でばたつかないのが非常に良いです。

反射ベスト

また生地は粗いメッシュなので思ったより抵抗になりません。埼玉ベストもそうですが、その代わりにジレのような保温・風防性能は一切ありません。

メッシュ

反射性能

反射の性能ですが、これは見てもらう他にないのですが…たまたま先日の400の試走時に夜間撮影をしてくれるカメラマンの方がいました(笑) お断りした上で、写真をお借りしてきました。

左側が私ですが、かなりバッチリと反射しています。これは前側からの撮影ですが、背面も同様の反射材の配置なので後方から接近する自動車にも同じように見えるはずです。やはり縦ラインの視認性が抜群ですね。また腰の部分にも横一周のラインが入っているので、前傾姿勢をきつく取ってもある程度の視認性は確保されていると思われます。さすがEN471準拠の3Mの反射材です。

ということで、満足のいく買い物が出来ました。価格も1,500円程度なので、とりあえず1着持っておいても良いと思える価格です。後方から車に追い越される時に、今まで以上に側方の距離を空けて追い越してくれることが何度かありました。車へのアピールが高くなると、事故の危険性は確実に減らす事が出来ると思います。ぜひ一家に一着。

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