キャノンボール

大阪⇒東京キャノンボールを達成しました(実走編その3)

morou2

2024/1/7に達成した大阪→東京キャノンボールの記事です。今回は実走編その3、今回でゴールです。

実走編その2はこちらから。

■走行記録

御殿場まで

追い風の効果もあり(予報よりも弱い追い風でしたが、、、)、80km地点の伊賀から貯金30~60分を維持できています。貯金の様子を見ながら色々調整してどうにか350km地点の興津までやってきました。

次は富士川を越えて富士市へ入り、沼津を目指します。新富士川橋は歩道から走り始めますが、タイミングを見て歩道から車道へ移動。やはり歩道は明らかに速度が出ませんね。

田子の浦でR1に復帰。沼津でも適度に追い風が吹いており楽に速度を稼げます。

ちなみに追い風の場合は上ハンを持ってなるべく上体を起こした方がより多くの風を受けられるので、効率良く速度を出すことができます。下ハンを握って踏みまくる方が速度は出ますけれども、パワーの費用対効果は悪い。

眠気対策

キャノボや400/600kmブルべのように日付を跨いで走る場合、眠気対策も重要になります。

しかし私は特段の眠気対策はしていません…が、結果として対策になっていると感じることは2つあります。

1つは『疲れない』こと。

頑張り過ぎずに中負荷で走ることに徹します。私の中での中負荷とは前述したFTPの7割前後。これを超えないように走ることで、体が睡眠を求めることも少なくなります。たまに強烈な向かい風の中を何時間も進むようなブルべがありますが、どうしても負荷が高くなるので早めに眠くなりますね。

2つ目は『楽しんで走る』こと。

私はそれなりの数のブルべを走っていますが、過去には『仕事のスケジュールや家庭のタスクを考えるとブルべはDNSしたかったが、SR取得がかかっているので気乗りしないが出走する』というようなケースがありました。

このような場合、準備も不足していますし完走に対するモチベーションも低い。走行中もタスクが気がかりで走りを楽しんでおらず、夜になると大抵眠くなります。

逆に楽しんで走っている時は適度にアドレナリンが出ている状態でしょうから、集中力が上がり眠気も起きづらくなります。

走行中に一度でも『楽しめていないなぁ』と感じたらしっかりと自問自答して、走るモチベーションが低いと感じた場合には素直にDNFするようにしています。

それでもそもそも寝不足で出走すれば、どうしようもない睡魔に襲われることもあるでしょうが、それは『事前に寝不足にならないようにする』『眠くなったら寝る』以外に対処法は無く、カフェインなどでの対処は私はやりません。準備は走る前から始まっています。

事故対策

またキャノボではバイパスや長大な橋など交通量の多い道路を走ることになりますが、私なりの安全対策として『周囲のドライバーとアイコンタクトを行う』というものがあります。

私は過去にバイシクルメッセンジャーの職に就いていた時期があったのですが、都心を毎日100km走り回って得た知見の1つと思っています。

例えばトラックやバスが後ろに付いたことに気付いたらチラっと振り返り、相手を認識していることを知らせます。それだけでも真横スレスレを追い抜かれる確率は減ります。

同じく、交差点で対向車線に右折車がいることに気付いたら、右折車のドライバーに目線を送ります。相手がこちらを見ていない場合もありますが、それもドライバーを見ていれば分かります。

目線が合ったサイクリストに対して、更にアクセルを踏み込んでぶつかりに来る車はそうそういません。そもそも振り返ったり目線を合わせるには周囲の車の動きを観察・把握する必要があり、自らも無茶な走行をする余裕はなくなります。

それでも午前3時の246号は、80km/hくらいで飛ばす車しかおらずアイコンタクトもへったくれもない状況だったので、少々怖い思いをしました。

またキャノボに服装の規定など当然ありませんが、反射ベスト(このアイテムは追い越される時に側方距離を取ってくれる率が向上する効果があります)を着用して自らの視認性を高めることや、大型の車に後ろにつかれた場合は歩道に退避して先に行ってもらう、もしその車に信号待ちで追い付いてしまっても前に出ないなど、臨機応変な対応も重要です。

さて話が脱線しましたが、沼津のR1を走っていると突如猛烈に肉が食べたくなり、目の前に出てきたマクドナルドに吸い込まれます。食事が恐ろしく偏っていますので仕方ない。

時刻は22:40。23時で閉店ですと言われつつ、チーズバーガーを食べてコーヒーを流し込み10分でリスタート。久々に椅子に座りましたが、背もたれに体を預けることは短時間でも休息になりますね。マクドナルドは座っていればテーブルまで持ってきてくれるので本当に有難い。

マクドナルドを出ると、すぐにR1から逸れてR246へ。ここ(386km地点)から御殿場駅(410km地点)まで約25km続く登りの開始です。

心配していた登りですが、想定していたよりもキツさを感じません。登りなので時折170w程度まで出しますが、淡々とペダルを回します。ログを見ると20km/h前後で登っていたようです。

こちらは400kmを超えた記念。登りを15kmこなした時点で平均速度22.2km/hは上出来です。

途中でもどうしてもコーラが飲みたくなったのですが『これだけ貯金があれば大丈夫だろう』と判断して岩波駅近くのファミマで停車。本当にコーラだけ飲んでリスタート。意外と斜度が緩いので気持ちよく進んた記憶があります。

そしてようやくピークである御殿場駅前に到着。時刻は0:19。計画上の到着予定時刻は0:20でしたから、登りをクリアしても尚1分の貯金があり上出来です。

なぜ貯金1分で上出来なのかというと、この到着予定時刻は『総距離の513kmを単純に24時間で割っただけ』というアバウトなものだからです(あえてそうしています)。

そのため一番の懸念は、登りのピークである御殿場駅の予定到着時刻に間に合うか?でしたが、無事に間に合いました。御殿場駅の標高は約450m、残り距離は約105km。ここからはゴールまでは蓄積した位置エネルギーを吐き出すのみであり、物理的には達成が確約された状態です(笑)

一方で残り時間もジャスト5時間しか無く、グロス平均速度は21km/hが必要。冷静に見るとあまり安心できる状況ではありませんが、トラブルが無ければ達成できる…はず。

日本橋まで

これまで真面目に5kmおきに走行中のストレッチを続けていたことで脚も回りますし、達成が見えてきたことでテンションが上がって眠気も(今のところ)感じません。

まずは松田まで下りますが、その前に補給食が尽きたのでサドルバッグに入れてあったミニたい焼きをようやく取り出します。

『最後は食べ慣れたミニたい焼きで120kmを一気に走る』という考えだったのですが、よく考えるとこれ(ミニたい焼き10個:重量350g)をスタートから410kmも運んできたわけでして、無駄な労力だったな…と思わなくもありません。

沼津から御殿場まで25kmを登りましたが、下りも松田までの25kmを一気に下ります。平均速度も一気に回復。松田に到着するとまずは秦野との間にある峠越え。これが何気に5kmほど続く上りなので要注意です。

これを越えると大きな上りはもうありません。秦野から伊勢原、厚木、海老名、座間、大和と相変わらず淡々と30km/hを維持して進みます。大和の下鶴間トンネルは、深夜で交通量が少なかったのでそのままトンネルを進みました。

大和を過ぎると一瞬だけ町田。その次は横浜です。R246は基本的に平坦がありませんが、最も山がちだったのは横浜の青葉区だった記憶があります。本当にアップダウンがえぐい。深夜だったので下りで踏みまくって勢いで登るという走法が使えましたが、昼間だったら車で溢れていますので無理ですね。やはり早朝スタート/ゴールにして正解。

やっと横浜を通過して鷺沼の文字が見えるといよいよ川崎。溝口まで戻ってくると、ついに多摩川を渡って東京です。自転車はいったんR246を離れ、二子橋を渡る。AJたまがわスタッフとしてはようやくここまで戻ってきたのか…と感慨深い。しかしまだ20km残っていますので真面目に走らないといけません。

すぐにR246に復帰しますが、都心に近づくにつれタクシーと信号が増えてきます。信号待ちがあまりに長いので久々にツイートしてしまいました。渋谷と書いていますが実際は三軒茶屋でして、4:19に到着していた様子。

三軒茶屋からの残距離は15km。しかしこの15kmに50分近くかかることになるのです、深夜なのに。とにかく渋谷周辺の信号が多すぎる&信号待ちが長すぎる。渋谷駅前を突破して表参道に出るまでにどれだけ時間がかかったことか。

表参道からは、赤坂、見附、永田町。桜田門を経て和田倉門へ。相変わらず車はタクシーしかいませんが信号待ちは多い。たった一人で信号待ちをするのは中々の虚無を感じます。そして寒い。残り距離は約2km。

大手町で右折して東京駅の北側を通り日本橋へ。見慣れた景色が続きますが、引き続き100mおきの信号峠。時刻は残り15分。さすがに大丈夫でしょうが、気持ちは焦ります。

そして最後の交差点を左折するといよいよ日本橋。首都高の下をくぐると左側に道路元標を確認。到着時刻は5:06。大阪をスタートしたのは5:15ですから、無事にキャノンボール達成です!本当に24時間で走ってしまった。信じられない!

真冬のこんな時間ですから、当然ながら誰もいません。達成報告は自己申告で良いのか?と疑問に感じつつもとりあえず写真と共にツイートを上げる。

時間的にはギリギリでしたが、貯金の様子を見ながらコンビニに立ち寄ってコントロールしていたので20分くらい残れば良いなと思っていました。ところが渋谷からゴールまでの15kmで貯金が30分⇒10分に減るとは想定外でした。ここまで減るとは思っていなかった。危ないところでした。

『いつかキャノボを達成する』と決めたのが約5年前。コースを引いて試走したのが3年前。改めてコースを引いたのが2か月前。

かなり時間がかかりましたが、ようやく達成することができました。ブルベでは8月にPBPを完走しているものの、キャノボは要求される強度が高いので躊躇していました。達成できて本当に嬉しい。

道中は必死になって踏んだ記憶もなく、淡々と30km/hで踏んでいたら着いてしまった…。というのが正直な感想なのですが、途中で眠くなることも失速することも無く一定ペースで走れたのは、PBPのためにベースが出来ていたことも影響していると思います。

出走する前は体調がすぐれないだの言い訳をしていましたが、勇気を出して宣言と共にスタートをして良かったと思います。背中を押してくれた友人に感謝。最後に必要なものはチャレンジする勇気ですね。

これで私のキャノボ走行記録は終わりです。ここまで読んでいただきありがとうございました。皆さんも無事に達成できますように!

※最後に、ルートの確認などで散々お世話になったbaruさん、これまでもブルベやPBPで何度も一緒になったりしていますが、改めてありがとうございました。サイトへのリンクも貼らせていただきます(知らない人はいないと思いますが)。

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東京~大阪キャノンボール研究
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ABOUT ME
@morou2
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。

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