【ブルべ】BRM603鬼怒川600を完走しました その1
2023/06/03に開催されたたまがわのBRM603鬼怒川600を走りました。結果は39h22mで無事に完走です。今回も証跡はOKだったので、認定は大丈夫そうです。
2023シーズンとしてはこれが6本目。鬼怒川600は、昨年10月(認定試走)に続いて2回目となります。同じシーズンで同コースの認定を2回受けるのは中々レアですね。また600kmも今シーズンは3本目となります。普段はこんなに600ばかり走らないですが、PBPに向けた走り込みにはなっているということで。
■まとめ
鬼怒川600を走るのはこれで3回目。元々走りやすいコースであり、そのうえ慣れているので準備は楽でした。しかし今回は前日から台風2号が接近し、大荒れの天候に。各地で河川が氾濫して大きな被害がでました。
スタート地点である二子玉川の兵庫島公園も見事に水没。橋の下からのスタートとなりました。当然ながらDNSも多く、エントリー30人に対してDNS17。完走は11名。
またコースもいくつかの峠が通行止めになり急遽迂回路が設定される事態となりました。そんな状況でのスタートとなりましたが、降り続いた雨は予報通りに10時前後には上がり、その後は猛暑と向かい風との闘いに。
迂回路のおかげでコース自体は難易度がかなり下がったのですが、天候に翻弄されたハードなブルべとなりました。一緒に走ってくれたトリさん、momさん、どうもありがとうございました。
(それと台風のせいで色々と夜通しで計画の修正を迫られた主催のぜっとさん、スタッフの皆さんもお疲れ様でした。私もたまがわスタッフですけれど、走る側で何もできずに申し訳ない)
各コントロール通過時刻
その結果はこちら。計画では38h30mでゴール予定のところ39h22m。暑さで休憩が増え、39時間台でのゴール。コントロール2の小鹿野は、峠の通行止めによりキャンセル。コントロール1からコントロール3へ向かうルートとなりました。
今回は宿を矢板のルートインに設定。5時間半ほど滞在しました。
到着時刻 | 所要時間 | 貯金 | 区間距離 | 総距離 | |
スタート(兵庫島公園) | 06:00 | - | - | - | 0.0 |
Ctrl1(FM青梅成木街道) | 08:25 | 2:25 | +0:44 | 42.9 | 42.9 |
Ctrl2(FM秩父小鹿野) | - | - | - | - | - |
Ctrl3(道の駅オアシスなんもく) | 13:43 | 5:18 | +2:17 | 106.7 | 149.6 |
Ctrl4(FMみどり大間々) | 17:17 | 3:34 | +3:07 | 65.9 | 215.5 |
Ctrl5(セブン宇都宮森林公園入口) | 21:39 | 4:22 | +3:41 | 74.1 | 289.6 |
Ctrl6(西那須野駅) | 05:30 | 7:51 | -1:06 | 46.7 | 336.3 |
Ctrl7(上三依塩原温泉口駅) | 07:56 | 2:26 | -1:20 | 32.5 | 368.8 |
Ctrl8(日光東照宮前) | 10:42 | 2:44 | -0:42 | 51.2 | 420.0 |
Ctrl9(FMみどり大間々) | 13:29 | 2:47 | +0:27 | 58.9 | 478.9 |
Ctrl10(セブン青梅日立前) | 19:16 | 5:26 | +0:21 | 80.4 | 559.3 |
ゴール(兵庫島公園) | 21:22 | 2:27 | +0:38 | 41.8 | 601.1 |
コースについて
コースは恒例の8の字コース。西那須野駅から塩原温泉を登り、折り返して日光を経由して戻ってきます。志賀坂峠の通行止めにより、実際にはC1から越生を通り、八高線、上信電鉄沿いにC3を目指すコースとなりました。
天候について
初日の10時くらいまでは雨。台風2号の影響で前日から大荒れの天候でしたが、関東地方で最も雨が強かったのは6/2の深夜だった気がします。その後は雨も3mm程度の降水量に落ち着いたので、さほど苦労することなく走行できました。ちなみにスタートまでの移動は車。自走だったらDNSしていたかも。
雨が止んだ後は気温がぐんぐん上がり、Edge530の気温表示は最高で33度を表示しました。最低気温は約12度。例年通り、宇都宮のCからホテルまでの区間が最も寒かったです。コース的には標高の高いC7(上三依塩原温泉口駅)が最も寒くなるのですが、仮眠をとって日が昇った後に通過することになるため、実際にはほとんどの人が宇都宮の方が寒いという結果になります。
装備について
当日のウェアは以下の通り。予報では、気温は最低10度前後、最高は28度。湿度は全く異なると思いますが、PBPでも十分あり得る気温です。今回もPBPのテストとして、着用予定のウェアを使用。予報を超えて30度以上の気温となったため、暑くて少し苦労しました。
ウェアは今回も全てカステリです。()内はウェアの対応温度帯です。
- ジャージ:PRO THERMAL MID SS JERSEY(半袖)(15-20)
- ベースレイヤー:PRO MESH 2.0 SLEEVELESS(15-32)
- ビブショーツ:NANO FLEX PRO RACE BIBSHORT(12-20)
- ニーカバー:UPF 50 + LIGHT KNEE SLEEVES(8-18)
- アームカバー:UPF 50 + LIGHT ARM SLEEVES(8-18)
- その他:グローブにLIGHTNESS2※使わなかった(12-18)とARENBERG GEL 2 GLOVE(15-30)を使用。
ジャージは半袖の裏起毛というジャージなので、10度前後の気温でも問題ありませんでした。念のためベストも持参したのですが、使う機会なくサドルバッグの中。ビブも定番の裏起毛レーパン。この上下なら、1桁にならなければ寒さの心配はなし。
今回使用したウェアは全てレビューしていますので、レビューを確認したい方は『カステリ』のカテゴリからどうぞ。
今回初投入の装備
今回はPC区間での補給について、コンビニに頼らず補給食を携行するという方針で走りました。そのためにGORIXのフロントバッグを投入。小ぶりで使いやすかったです。
■走行記録
スタートまで
それでは走行記録です。
今回からスタート時間が2つになったため、6時スタートを選択。単純に早く帰りたいため。しかしこの選択により、従来7時スタートの時に立ち寄れていた飲食店がことごとく使えなかったのでした。
この日は前日から台風が猛威をふるい、四国や静岡では河川が氾濫したニュースがひっきりなしに流れています。しかし関東では雨のピークが深夜であり、前述の通り10時には雨が止む予報であったためDNSは考えずに雨の準備をしてスタートへ向かいます。
雨の中、車に自転車を積み込んでスタートへ。そこそこ激しい雨の中、二子玉川へ向かい、スタートから3kmほど離れた住宅街の中の駐車場に車を停めます。自転車を準備してスタートへ。移動と自転車を組み立てるまでが、このブルべで一番大変だったかもしれない。。。
私はスタッフなのでDNSの状況などが分かるのですが、どうやら半数がDNSの様子。台風の場合は出走が3人とかも普通にあり得るのですが、雨は午前中に上がることやPBPのエントリーがかかっている人がいることもあり、約半数のDNSで踏みとどまっているもよう。皆さんヘンタイです。
さてスタートの橋の下に到着すると、気合の入った皆さんが5人ほど。この天気でも集合する(しつこいですがスタートに移動するのが一番大変だった)面構えの違う猛者と共にぜっとさんの有難いブリーフィングを拝聴し、いざスタート。兵庫島公園が水没して橋の下からスタートというのも、中々得難い経験ですな。
ちなみにゴール受付も兵庫島公園が予定されていたのですが、この時点では代替地をどうするのか決まっていませんでした。
また同じ6時スタートにトリさんがいたのですが、前夜になってホイールの破損が発覚してあわやDNSか?という事態だったのですが、見事に自走でスタートに登場して一安心。
コントロール1まで
スタートすると、すぐにトリさんと合流します。雨は既に『普通の雨ですね』という降り具合。2人で一緒にC1を目指します。途中で同じ6時スタートのmomさんを吸収して、3人でコントロール1のファミマ青梅成木街道店に到着。
距離は42.9km地点、時刻は8:25。
コントロール3まで
さて次はコース変更により、コントロール3の道の駅オアシスなんもくを目指します。約100km先なので、PBPの練習と思ってコンビニ休憩なしで進みたいところ。
このコンビニにはイートインがあったため、私とmomさんはイートインで補給。その間にトリさんは出発。少し遅れて私もリスタートです。
ここから先のコースは復路をなぞるようなコース。埼玉の越生やときがわなど、私がいつも走っているコースを通ることになったので非常に走りやすい。志賀坂峠という前半の大きな峠が無くなったので、多少は楽が出来るでしょう。
途中、越生で雨が上がったためローソンに立ち寄ってmomさんと共に雨具を収納。momさんとはこのコンビニでお別れです。
ときがわを過ぎると激しい向かい風に苦しめられます。久々に深谷の赤城乳業で写真を撮る心の余裕があったので1枚。
手持ちの補給食のみでC3まで進むつもりでしたが、暑さで水が無くなった&プロテクトJ1を塗っていなかったため神川町のローソンにピットイン。ここで衝撃の事実が発覚。なんと防水のはずのアピデュラのフレームバッグの中に、水が溜まっているではありませんか。ジップロックに入れてある充電器までも濡れている…。
グローブに水を吸わせてドライになった後の画像ですが、結構な水が溜まっていた。防水だから一度水が浸入すると出て行かないですからね…。考えられる原因は1つで、止水ジッパーが完全に閉まっていなかったためだろうと思われます。止水ジッパーは本当に要注意。
気分を取り直してリスタート。神流川を渡り群馬へ入ると上信電鉄が。
C3のオアシスなんもくまで、上信電鉄沿いは往復ルート。いつもは下るだけのルートなので、下仁田側から登るのは初めてです。進行方向が違うと景色も変わりますね。これは鏑川。
しばらく登るとC3の道の駅オアシスなんもくに到着。149km地点、時刻は13:43。
ぜっとさんやスタッフの皆とおしゃべりしているとすぐにmomさんも到着。『すぐに出てくるだろう』という理由で一緒にカレーを食べます。しかしお客は全然いないのに、出てくるのに10分近くかかった…。
コントロール4まで
次は約65km先、215km地点のC4ファミリーマートみどり大間々店を目指します。
道の駅からの下りは台風一過でサイクリング日和。日焼け止め必須です。
R254からK10に入って安中へ。安中へ抜けるまで北上するこの10km位の区間は地味に4~5%の登りが続いてあまり好きではありません。トリさんは板鼻館に立ち寄ろうとして営業時間外だったもよう。
この日は前橋周辺の渋滞がひどかった。県庁のあたりで7時スタートの速い方と一緒になり、渋滞でペースが上がらないながらも協調しながらC4のコンビニに到着。助かりました、ありがとうございました。時刻は17:17。貯金は3時間以上になり順調です。夕食はこの先のどこかのお店で食べることにします。
コントロール5まで
次は74km先、289km地点のセブン宇都宮森林公園入口店を目指します。たまがわ定番のコンビニです。
休憩しているとすぐにトリさん、momさんも登場。私が補給を済ませて出発しようとすると右足の裏に微妙な違和感が。念のため靴下を脱いで確認すると、足の裏が雨でふやけており、大きく深い1本のシワが。普通なら細かいシワが多数できると思うのですが、細かいシワが1つも無い代わりに深いシワが1本だけできてしまった感じです。
シワの深さが3mmくらいあるものですから、放置しておくとそのうち皮膚が裂けてきそうです。仕方ないので足をしばらく乾燥させてシワを取ることに。10分ほど待機して、クセが取れてきたら靴下も予備に履き替えて出発。完全には回復していませんが、踏み方を工夫すると痛みはなさそう。
コンビニを出ると2度目の踏切ストップ。桐生線を通る特急りょうもう。この車両も登場してから長いですね。
桐生大橋から渡良瀬川。渡良瀬橋と公衆電話は15kmくらい先。
足利市街を過ぎて、佐野との境あたりで美しい満月が正面に。
その後、トリさん、momさんとお別れして私は田沼のすき家に。すき家はスマホからモバイルオーダーが出来るので便利です。牛丼屋といえども、暖かい食事を座って食べられるというのは何物にも代えがたい。
すき家を出ると、セメントの街・葛生の会沢トンネルを越えて宇都宮へ。11月の試走時はこのトンネルを抜けた下りで鹿が出たとのことなのですが、私は未だ遭遇できず(遭遇しなくて良いのだけど)。
このあたり、北関東の街をいくつも抜けていきますが同じような景色で集中力が途切れがち。平坦なので無心でペダルを回すしかありません。頑張って鹿沼を抜けると289km地点、C5到着は21:39。momさんは先に出てしまったところでしたが、トリさんと会えました。
既に食事を済ませているので、軽く補給してリスタートです。この時点での貯金は約3時間40分。
本日の宿まで
さて次は矢板のルートインを目指します。C5からは約35km先。追い風なので1時間半ほどで到着できるでしょうか。
この先のC6~8は全てクローズタイムのないコントロール。C9ファミマみどり大間々店のクローズタイムである13:56(6時スタートの場合)に間に合えば良いため、安心して仮眠を取ることが出来る親切設計です。
コンビニを出ると、ルートインまでは特にトラブルも無く到着。23:20頃だったかと思います。もう1人、反射ベストを着た方が私と同時にホテルに到着していました。チェックイン時に声をかけていただきお話しすると、何と昨年のGWに参加した『日本橋1000』で何度も一緒に走り、最後の特急いなほまで一緒だったSさんではありませんか。覚えてていただいて、非常に嬉しかったですね。
日本橋1000は私も彼もDNFになってしまったのですが、互いにPBPの優先エントリーのために日本橋1000を走っていたのでした。特急いなほの中で『お互い残念ですね、また1000を走りたいですがお互い家族もいるので何度も1000なんて走れませんよね』という切ない会話をしたことを覚えています。
Sさんも鬼怒川600にエントリーしていたものの、残念ながら台風のためDNSされたとのことです。しかしどうしてもコースを走りたかったそうで、何と雨が上がった後に輪行で途中まで移動し、予約してあった矢板のホテルまで走ってきたとのこと。流石です。
このルートインは部屋に自転車を置かせてくれたので便利でした。素早く風呂に入り、そのまま就寝。PBPでは洗濯はできないのでレーパンも洗濯はせずに裏返して乾燥させるのみ。おやすみなさい。明日は5時に出発予定。
その2に続く。