【雨ブルベで試す】KNOGのライトPWRの防水性について
さて先日、大洗300にて図らずもKNOG PWRの防水テストをすることが出来ました。決して私が防水テストをしたいがために、雨雲を呼び寄せた訳ではありません。前日に数年ぶりに洗車なぞをした人がいたからです。
ライトは買ったばかりなので、わざわざ雨を呼ぶなんてことはしません(笑) 雨が降ったから、仕方なく水没覚悟で防水テストにKNOG PWRを持ち出したのです。
今回は防水テストの結果をシェアさせていただきます。
今回の雨の状況
まず今回はオールナイトでは無かったので、このPWR ROADのセットを準備。0時スタートのため、バッテリーは6時間程度持てば良いのです。
雨の状況ですが、降り始めたのは9:00くらい。それからゴールの16:22まで途切れることなく降っていました。その後、ゴール受付のために3km離れた公民館に移動しました。ゴール受付が完了して17:00に公民館から出てくる迄の間も、雨ざらしの屋外駐輪でした。雨にさらされた時間は約8時間ということになります。
カタログスペック
まずKNOG PWRの防水スペックについて。防水性は、防水規格の表記がありません。製品のwebサイトを見ると『water resistant(防水)』との表記があるだけ。防水とは謳っていますが、一体どの程度の防水なのかさっぱり分かりません。テスト方法も分かりませんので、まともなテストをしたのか?と思われても仕方ありません。
どこから浸水しそうか
次にKNOG PWRですが、浸水する可能性のある場所は1つだけ。キャットアイのvoltシリーズと同様にヘッドとバッテリーが別体になっているので、その継ぎ目から浸水する可能性があります。ボタンの類は他にありませんので、可能性があるのはここだけです。
バッテリーとライトヘッドを接続する時には、結構な力で押し込む必要があります。それ位ぴったりと密着するようになっているからで、防水性はそれなりにありそうです。
ライトの設置方法
今回はこのようにステムの真下に設置。
こんな角度で少し下向きに装着されます。バッテリー部分を伝って継ぎ目に雨水が流れてくると思われます。走っていると正面から雨も受けるでしょう。
当日の雨量は、終始1mm程度。これで8時間走行するとどうなるでしょうか。
結果
まず、夕方16時くらいから薄暗くなってきたため、ライトを点灯して走りました。その後、輪行のために向かった駅までライトが消えてしまうことはありませんでした。
さて自宅に帰って、ライトヘッドとバッテリーを分離してみます。さてどの程度雨水が浸水しているのか?
結果はこちら。まずライドヘッド側です。中央部に一滴だけ水滴がありますが、他は内側側面にも水分の付着はありません。もちろん重要な端子部分にも水分の付着は無し。
次にバッテリー側です。ゴムパッキン部分に一滴の水分が付着していますが、これだけでした。端子部分にも浸水は無し。
結論としては、接続部分はかなりの気密性があります。その結果として水分の侵入はかなり防ぐことが出来ている、ということになりました。ヘッド側に付着していた水滴ですが、バッテリーを分離した時に勢いで付着してしまった可能性もあります。
バッテリーとヘッドはかなり密着しているので、真面目に引っ張る必要があります。抜ける時には『ポン!』と音がする位ですので、結構な気密性です。水滴が飛んできてもおかしくはない。
ということでKNOGのPWRの防水性ですが、降水量1mm程度の雨では特に問題は発生しないという事が言えそうです。volt800でも本体とバッテリーの接続部分には水が溜まっていますから、浸水のリスクとしては同程度なのでは?という印象。
PWRについては使い勝手が良いので今後もハードに使い続けて、耐久性を検証するつもりです。ブルベで使うライトについては防水性が切っても切れませんので、ここが気になっていた方は参考にされて下さい。ブルベに出ないとか、出ても雨なら走らないとか、200kmまでしか出ませんよ、という方には全く問題無く使えると思います。
いつも思いますが、SR600とか1200kmとかを走る(一部の)人は、機材に対するハードルが高過ぎます…(私もだけど)。そんな高耐久の製品、そうそう無いですから(笑)