ブルベで一晩持続するライトを『作る』 KNOG PWR ミディアムサイズのバッテリーを入手
KNOG PWRのライトですが、5,000mAhの容量があるミディアムサイズのバッテリーを入手しました。正式名称は『PWR BANK MEDIUM』。
PWRの概要はこちらから。
■ブルベで一晩持続するライトが欲しい
現在3,350mAhのSMALLバッテリーがあるのに、追加で購入した目的は『バッテリー交換無しで一晩持続するライトにしたい』からです。こういったカスタマイズが可能なのがKNOG PWRの便利なところ。アプリを使ってライトのルーメン数も自由に設定出来ますし、バッテリー容量を増やしたければ『L・M』のバッテリーから好きなのを買えばそれも可能。
KNOGのサイトに載っているチャートによると、『5,000mAhのバッテリー+175ルーメン』という設定で11.7hの持続時間になると謳われています。
175ルーメンという実用的な明るさでこれだけ持続すれば、かなり使えるライトと言えます。ほぼ12時間持続してくれるのであれば、18時⇒6時までバッテリーの心配なく使用が可能ということです。キャットアイのvolt800の場合は200ルーメンで8時間ですので、1.4倍くらいの容量があるという計算です。
■到着しました
実は追い風400の時が格好のテストライドということで、2月には既に入手していました。到着したのがこちら。本体とケーブルのみが入っております。
ヘッドに装着してみます
早速SMALLのヘッドに装着してみます。ヘッドとバッテリーが面一になって非常にかっこいいのがPWRの特徴でもあるのですが、サイズ違いのヘッドとバッテリーを組み合わせるとどうなるのか?
カッコ悪い…この状態のスマートな見た目は無くなってしまってます(笑)
マウントに装着
PWRの特徴である、ステム下に設置可能なサイドマウントに付けてみます。重量も少し増えるのでサイドマウントで支えられるのか不安だったのですが、装着した感じでは全く問題無いように思えます。エアロ的に優れたポジションが取れるのがPWRの良いところ。実際に追い風400で400km使ましたが、マウントが重さで不具合が出るなどの兆候もなく、安心して使用出来ました。
重量測定
バッテリー容量が1.5倍になった分、重量も増していますのでまずは最も重要な重量を測定します。
何故なら、キャットアイでも予備バッテリーを持てば一晩持続するからです。volt800の場合は200ルーメンで8時間ですから、もう1本予備バッテリーがあれば16時間も持続します。この『volt800+予備バッテリー1本』よりも軽くなってもらわないと、PWRのミディアムバッテリーを買う意味がありません。交換が不要と言うメリットはありますが、それよりも軽く出来るという事の方が私にとっては重要なのです。
それでは早速重量測定。まずはPWRからです。ミディアムのバッテリー本体は169g。結構重い。これにヘッドの33gが加わると、トータルで202gです。
次にキャットアイのvolt800です。まず本体は134g。
予備バッテリーは74g。合計で211gです。
まとめます。
製品 | 重量(g) | 容量 (mAh) | 持続時間 (h) | 明るさ (ルーメン) |
PWR | 202 | 5,000 | 11.7 | 175 |
volt800 | 211 | 6,800 | 16.0 | 200 |
volt1700 | 256 | 6,800 | 15.0 | 200 |
※PWRはバッテリーがミディアムサイズの場合。volt800は本体+予備バッテリーの容量(1本あたり3,400mAh)。
正直な感想としてはあまり変わりませんね(笑) でもvolt800の場合ですと、600kmまでのブルベでは16時間も持続する必要は無くちょっと過剰スペックです。私も含めて少しでも軽い方が良い人はPWRの方を選ぶ方が良いですね。1,000km以上の距離になって1晩では済まない場合は、バッテリーを何本も持てばそれで解決してしまうキャットアイの方が良いと思います。
ちなみに、容量を持続時間で割り算して、1時間あたりの消費電力量をざっくりと比較してみます。1時間あたりの消費量はさほど変わりは無く、持続時間の差は電池容量の差と言うことで良さそうです。
製品 | 容量 | 持続時間 | 時間あたり消費量 |
PWR | 5,000 | 11.7 | 427mAh/h |
volt800 | 6,800 | 16.0 | 425mAh/h |
実際に使用してみて
さて2月の追い風400で実際に一晩使用してみて、どうだったのか?結果は、余裕で一晩持続しました。2月後半は17:00くらいから薄暗くなってきます。16:00にはフラッシュで使用し、17時過ぎから点灯で使用。そのまま夜明けとなる6時前までひたすら点灯で使用。コンビニでの休憩時には消灯していましたので、ざっくり12時間程度は余裕で持続した計算になります。バッテリー交換に煩わされる事無く走れたのは非常にストレスが少なかったです。実際には2灯目がvolt800でしたので、そちらのバッテリーは交換しましたが…。
■まとめ
ミディアムバッテリーを使えば、当初の目的である『バッテリー交換無しで一晩持続するライト』が実現することが可能ということが分かりました。volt800で予備バッテリーを1本携行するよりも10g程度軽くなる。私としては、これで十分です。
一方、volt800+予備バッテリーの組み合わせなら200ルーメンなら16時間も持続します。volt1700と同じく1.5晩程度持続するランタイムですので、一晩しか使わないのであれば合間に400ルーメンで使用することも可能になります。
PWRの場合はヘッドチューブと重なる場所に設置できるので空力的に優れるという点、またモバイルバッテリーとしての使用も可能という点が更なるメリットですね。volt800もアダプターを使用するとモバイルバッテリーとして使えるようになるのですが、電圧が低くて実用的ではなかったりします。
ということで意外に使える事が分かったPWRです。防水性も割とありますし、用途に合わせて拡張性が高いところがポイントです。一家に一台。