ディメンションNDR

【Newサドル】サドル沼から脱出なるか。プロロゴ ディメンションNDRを入手・インプレ

morou2

入手すると言っていたプロロゴ(prologo)の『ディメンション NDR』が到着しました。概要の紹介と、インプレです。

購入までの経緯を書いた記事はこちら。

https://morou2.com/2019/05/11/prologo-1/

■ようやく到着しました

待つこと1か月あまり。ようやく到着です。入手したのは、プロロゴのディメンション。その派生モデルである『NDR』版です。NDRというのは、通常のディメンションにパッドを3mm追加して快適性を高めたモデル。私が求めているのは、快適かどうか?と言うよりは路面からの衝撃を緩和してくれる機能です。舗装がそこそこ荒れているような状況でも、どっしり座ったままトルクを保ってペダリングし続けたいというのが理想。果たして追加のパッド3mmがどの程度衝撃を吸収してくれるのか。

今まで使っていたのは、セライタリアの『フライトフロー』という割とオーソドックスなサドルです。不満は無かったのですが、何故か今年に入ってからお尻が痛くなるように。走りながら最もストレスを作り出しているパーツは何か考えていると、どうもサドルが路面からの衝撃をダイレクトに伝えてくる様な感触がします。という事でサドルを交換することに。

プロロゴのディメンションに決める

入手したのは、キャノンデールのシステムシックスの試乗で付いていて気に入ったプロロゴのディメンション。最近のキャノンデールは、上級モデルにはこのディメンションが付いていますね(2020年モデルのsupersixEVO DURA-ACEには、今回のNDRタイプが最初から付きます)。そして昨年末、このディメンションにパッドを追加したモデルである『NDR』がリリースされていました。形状が同じでパッドがアップ!なら、試すしかないということで早速オーダー。1万円ちょっとという手頃な価格ということも大きかったですね。ようやく到着です。レールはステンレスの『Tirox』というモデルです。

サドルがくっついていたパッケージ

■概要

重量

交換する前に、重量を測定してみたいと思います。まずは今まで使っていたセライタリアのフライトフロー。特に軽量サドルという位置づけではありませんが、シンプルな造りなので無難な軽さの206g。

次にディメンション NDRです。ディメンションにはレールの種類が3つ(カーボン・ステンレス・クロモリ)あるのですが、私が買ったのはTiroxというステンレス版。カタログ重量は184gなのですが、12gも重い…。

ちょっと残念ですが、ノーマルディメンションよりもパッドが3mmも増しているのに、今のフライトフローよりも10g軽くなるのですから良しとします。でも184gというのは結構期待していたので、これならNDRのカーボンレールを買おうかな?と思ってしまいます。カーボンレール仕様だとカタログ値が約150gで、価格が2万円くらい。

外観

外観です。ディメンションはショートノーズの前乗りサドルなので、全長は3cmほど短くなっています。その代わりに後部は幅広です。

また装着後の画像で恐縮ですが、サイドにはガードがついており、傷を防ぐようになっています。

裏はこうなっています。裏から見た方が、幅広ぶりが分かります。ベースは樹脂ですね。

■取付け

それでは早速取り付けてみます。はい、付きました。面倒なのでヤグラの角度はフライトフローと一緒のまま取り付けしてみました。数十キロ乗ってみましたが、特に問題ありませんでしたので角度は変えずにこのままいきます。

ヤグラの締め付けトルクは8Nmなので、久々にトルクレンチが登場です。

サイドガードはこの位置にあります。

レールはTiroxです。サドル表面はつや消しブラックですが、割とツルツルです。滑り止めなどは特にないのですが、乗ってみると滑って腰が落ち着かないということもなく、適度に摩擦力が発揮されています。不思議な表面です。
2020/04/26追記:1年近く使用しましたが、表面が摩耗してツルツルになることもなく当初の適度な摩擦力を発揮してくれています。

■インプレ

さてインプレです。

衝撃吸収

一番の目的である衝撃吸収です。これは予想通りかなり良いです。数百km走りましたが、パッドが完璧に仕事をしてくれています。パッドの硬さは割と硬め(10段階で7~8くらい?)なのですが、とにかく厚みがあるので座骨にまで衝撃が来ません。多少の段差や舗装のひび割れなら、ドカっと座ったまま普通にペダリングしたまま通過可能。

普通の『パッド厚めモデル』はパッドがふかふかしてとても乗っていられないものが多いのですが、これは違います。パッドに厚みがあり、衝撃をきちんと吸収してくれるにも関わらず『厚みがあるけどコシがある』みたいな感じで、ペダリングの邪魔になりません。ペダリングが安定します。

シートポストの調整

今まで使っていたセライタリアのサドルと比べるとパッドに厚みがあるので、その分だけシートポストを下げる必要があるはずです。しかしシートポストを下げるのはプライドが許しません。試しにそのまま乗っていたところ膝が痛くなりました…。素直に数mm下げたら膝の痛みは消えました。

座り心地について

このディメンションというサドルは元々後が幅広なのですが、NDRは後部の両端が少し丸みを帯びた形状になっています。

このせいかお尻の収まりは私には非常によく、最初に座った瞬間の違和感も全くありませんでした。パッドの硬さも適度ですし、舗装の荒れた箇所に突っ込んでも座骨に衝撃が来ない。サドルの後ろが広いおかげで、非常に安定して座ることが出来ます。

以前SMPの『コンポジット』を使っていた時、コンポジットにパッドの入ったモデルを使ったことがありました。結果としては、パッドが増えれば増えるほど『SMP特有の中央のくぼみが無くなって、どこに座って良いのか分からなくなる』という現象が起きて、結局パッド無しの『コンポジット』に帰結しました。

この『ディメンションNDR』はSMPの様に湾曲している訳では無いのですけれども、腰が落ち着くポジションがあります。今までのフライトフローでも同様に落ち着くポジションはありました。私の中で、落ち着かなかったサドルはフィジークのアリオネ。これは10kmでNG。『どこでも座れる』と言いますけれど、私はどこに座って良いのか全く分からなかった。中央の溝と、サドル後部の形状が重要ということでしょうか。

そもそも前乗りする人向けのサドルなので、どちらかと言うと『ノーズに座る』ような感じになりますが、そのような乗り方でも非常に安定してペダリング出来るので気に入りました。

ショートノーズという点については、今のところ全く問題無し。ちなみにノーズが短いサドルで忘れてはいけない事は『全長が短くなる』ということです。するとどうなるかと言うと、サドル全体のしなりが減ってしまいます。例えば2本の木の間にハンモックを掛けるとき、木の間隔が広い方がハンモックに余裕が出るのと同じ。今まで使っていたセライタリアのフライトフローも、中央を指で押すとグイグイしなります。

しかしディメンションについてはしなりが減ることによるネガティブな面は感じられず、路面からの衝撃をパッドの材質で上手に緩和していると思います。

他のショートノーズのネガティブ面としては、レールが短い。すると何が起こるかというとサドルを前後に移動出来る許容範囲が狭くなります。前後のポジションはあまり変更出来ません。これはディメンションシリーズ全てで起こる事ですが。

夏休みのツーリングで400kmほど走りましたが、登り・平坦・下りとも、各ポジションに万能に対応してくれています。快適で全く問題ありません。しばらく付き合う事になりそうです。最近は日本でも普通に買えるようになりましたので、ぜひ。更に軽量なカーボンレールモデルを買うか悩みますね…。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。

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