キャノボの下見をしました。その2
年始にキャノボの下見をしてみました。昨年走った場所からの続きです。
■今回は名古屋~御殿場
前回は大阪~名古屋まで約160kmを走行。今回は残りの約360kmを走りたいところですが、一気に走るには少々距離が長い。
まず現実的に23時位までには自宅に帰りたいと言うのがあります。翌日も朝から子供たちのお世話がありますので(学校は冬休み中)。それと、走行中はやはり立ち止まって写真を撮ってしまうことになるのだろうな…ということ。諸々(特に私の走力)を勘案して余裕のある出発時間を逆算すると、午前3時とかそんな時間になります。
前日も家で家事をこなしてから名古屋に移動しますので、昼には名古屋に行けるわけでもありません。睡眠時間も考慮すると、まあ5時起きが現実的な線でしょうか。
それと、そもそも神奈川や東京は下見をする必要がありませんので、今回は御殿場~秦野あたりで電車に乗る事にします。個人的には最寄り駅が浦和駅なので、東海道線に乗ると『上野東京ライン』が使えて小田原から1本なんですよね。グリーン車に乗って(JREポイントを使うと500円で乗れる)寝ていたら着きます。そのため、秦野まで行くと小田急線となってしまい不便なので、東海道線の国府津駅が終点となる御殿場線が第一希望。
このような行程で前回走り終えた地点から再スタートです。具体的には、地下鉄名港線の築地口駅のあたりですね。
■スタート
上記の通り、5時に現地に到着してスタートをする予定でした。しかし外が寒そうだったので見事に2度寝をして、5時半に出発。この時点で色々ダメです。泊まったホテルが恐らく私しか宿泊客がいなくて、借り切り状態だったのがマズかったですね。『せっかく貸し切りなのに、もうチェックアウトしてしまうのか…』などと後ろ髪を引かれてしまった(笑)
知立あたりで夜明けとなります。序盤からこんなに写真を撮っていたら進まないよね…。
開始してたったの30kmで寒さのため腹が痛くなり、たまたま出てきたマックにピットイン。マックがあって良かった…。1号線安城店です。ここで20分も滞留してしまったので先が思いやられますね。でも気温は2度しか無かったんですよ。
ようやく岡崎に入ります。
名鉄本宿駅。立派な駅舎です。いかにも宿場のような名称ですが、東海道の宿場ではありません。
豊橋に入りました。豊鉄の市内線です。
豊橋の市街地を抜けるとお約束のボウリング場。
浜名湖に到着。優美な曲線を描く浜名大橋。
赤鳥居。ブルベで何度か通っていますが、ブルべ中は写真を撮らずに通過してしまうんですよね。今回の方が急がなくてはならないはずなのですが。
天竜川を渡り、磐田、掛川を通過すると小夜の中山トンネル越え。
峠から下るとすぐに大井川の渡河です。ここに来るまでも、ICで何度か道を間違えたり、スピードプレイのクリートが緩んだりといった細かいトラブルがあり、計画より遅れ気味です。
島田、藤枝を通過するといよいよ宇津ノ谷峠です。今回は平成トンネルの歩道を使って通過します。道の駅からアンダーパスを通るルートにしました。
地蔵堂の脇の階段から、トンネル出口にアクセスします。良く見つけましたね、こんなルート…。
↑の階段の登ったところ。昭和トンネル手前の看板には、この歩道橋を使い平成トンネルの歩道を通って下さいとのガイドがあります。歩行者なんてほとんどいませんが、非常に立派な歩道橋です。さすが東海道。
丸子まで下ると安部川を渡り、静岡市です。ようやく富士山が見えました。
その後、ブルベで使った興津健康ランドの前を通るのですが…走るのをやめて温泉入って輪行で帰ろうかと何度も思いました…。快晴+露天風呂は最高でしょうね。
誘惑を振り切って富士川まで来ました。ここからの富士山の眺めは最高ですね。
田子の浦を過ぎると、集中力が切れて露骨にペースが落ちます。しかも何故か、予報に反して向かい風。裾野のあたりで日没を迎えるはずなので、どこまで走るかを決めておかねばなりません。ちなみにペースは計画よりも1時間遅れ。達成には最低でグロス22km/hが必須ですが、そのペースにすら達していません。
沼津から御殿場まではひたすら登りですから、一気にペースが落ちます。御殿場線の時刻表を見ると21時台には1時間に1本しかありませんから、輪行の準備も考慮すると御殿場駅あたりが現実的ですね。
ということで、登り切った御殿場駅に到着。手前の南御殿場駅や岩波駅は駅前には何も無い駅でしたが、御殿場駅はさすがに発展しています。初めて来たのですが、驚きました。
到着したのが18:15くらい。ここまでの距離は約260km。5:30発でしたから、13時間弱かかっています。遅い…。御殿場が最高標高地点ですので、ここからは一気に下りで時間が稼げることを考慮しても、もう少し時間を稼いでおく必要がありますね。
この日は19時の電車に乗って国府津まで。国府津から無事に東海道線に乗り帰宅しました。
■まとめ
自分の中で『下見は確実にしておくべき』という区間の下見は終わりました。併せて、キャノボのペースも意識して走りました。結果と感想をまとめます。
- 下見をすると本番がかなり楽になる。ストリートビューだけだと覚えきれない。
- ストリートビューでかなり予習したが、それでも現場に行くと迷う。
- 『信号が少ない』『最短距離である』という点を優先した結果、地元民しか知らないような『細い一方通行路を出口から入る』みたいな道を通る。気を付けていても見落とす。
- どんなに映える景色に出会っても、撮影しない。
- 補給食調達にコンビニに立ち寄るのは可だが、『休憩』はしない。
- 重い荷物を背負わない。
ブルベを何年も走っているのに、今更何を言っているんだ…という項目が後半は並んでいますね…。
まず達成が怪しい人であれば、お金と時間はかかりますが予習は必須。特に愛知、静岡で出てくるバイパスのインターチェンジなど。側道に降りる場所を間違えると平気で5分はロスしますし、自転車通行禁止の場所も多いです。
それと揖斐川・木曽川・長良川、天竜川、大井川などの大河が多く(=橋が長い)、何も考えずに突入すると歩道を走れずに寿命が縮む思いをします。
あと私の場合は下見だから写真を撮りまくりました。本番も『ああ~カメラに収めたい!』という景色に出会うでしょうが、下見でしっかり撮影しましたので、この悩みはもうありません。ブレーキをかけて立ち止まって、カメラ(スマホ)を構えて写真を撮影する。1回の一連の行為で、確実に1分、ヘタすると2分はロスしていますね。
それと荷物。hideさんがこだわっていますが、かなり影響します。今回の場合は、2月に試験が控えているので、名古屋までの新幹線移動中に勉強するため分厚い過去問集を持参しました。そして、それをそのままリュックに入れて走っていました。リュックだけで1kgありますので、恐ろしく非効率的です。リュックを持ったが最後、『じゃあこれも持っていくか』と荷物が増えるんですよね。
本番ではスタート時に荷物を宅配便で送り返すことになりますが、今回は電車DNF?することも予定していました(御殿場から浦和まで3時間かかった)ので、そのまま背負って走ったんですよね。やはり2kgのリュックはかなりの負担でした…。便利ですけど。
まぁ本番でリュックを背負う人はいないと思いますが、荷物は厳選すべきです。
後は補給ですね。コンビニで10分停止すると取り返すのは非常に難しいので、停止を極力減らす必要があります。ブルベではそんな事を考えた事がありませんでしたが、ブルべのペースでは間に合いません。そしてブルベ以上に強度が高いため(ここは人によりますが)、より補給が必要なので補給食を多めに携行する必要があります。
一方で自転車から降りてストレッチなどをすることは、血流の回復や筋肉の弛緩に効果がありますから、停止しないことが絶対正義でもありません。この辺も試行錯誤が必要となる部分ですね。
ということで、下見をして分かったことが色々あったのでした。後は本番を走るだけですが、そもそも仕事と家庭の都合で自転車に乗れておらず、走力が衰えているのが根本的な問題だったりします…。
細かい点でいうと、ロングを走らないと『股や尻の皮膚が弱くなる』とか色々あるんですよね。何せ本番は500km以上なので…。
以上、自分への備忘録でした。もし興味がある人が読まれましたら、何かの参考になると幸いです。