クリンチャータイヤなのにフックレスリムで使える!IRCの新ASPITE PROが発表
IRCがクリンチャータイヤの『ASPITE PRO』をリニューアルしました。私はフックレスリムのホイールを使っていますのでクリンチャーとは縁が無いはずなのですが、何とフックレスリムでも使えるクリンチャータイヤとのこと。
■リニューアルした『ASPITE PRO』が登場
3月末からIRCの各SNSアカウントにて告知が行われていましたが、新しいASPITE PROが4/2のサイクルモードで発表されました。ASPITE PROのリニューアルは8年ぶりだそうで、その内容からかなり力を入れた製品であることが伺えます。
個人的にフックしたのは採用テクノロジーのアイコンに『フックレス』があること。ASPITE PROはクリンチャータイヤの製品名称ですが、クリンチャーにも関わらずフックレスリムに対応しているのです。
製品概要
まずラインナップは『ASPITE PRO RBCC』と『ASPITE PRO S-LIGHT』の2つ。主な違いは耐パンクベルトの『X-GUARD』の有無です。S-LIGHTはこれを省くことで軽量化を実現しています。
主要スペックは以下の通り。
ASPITE PRO RBCC
- 高い耐パンク性能、しなやかな乗り心地、グリップと転がり抵抗の良さを両立
- 新ETRTOに対応(25Cの場合、内寸19mmのリムに装着すると25mmになる)
- X-GUARD搭載
- フックレスリムに対応
- 重量:220g(25C)、250g(28C)、275g(30C)
- 価格:7,480円(税込)
ASPITE PRO S-LIGHT
- 走行性能とグリップの両立、軽い走行感、軽量さ
- 新ETRTOに対応(25Cの場合、内寸19mmのリムに装着すると25mmになる)
- フックレスリムに対応
- 重量:200g(25C)、220g(28C)、245g(30C)
- 価格:7,480円(税込)
世界初?フックレスリムで使える
スペックを見るだけでも十分に魅力的なタイヤなのですが、大きな特徴として『クリンチャーなのにフックレスリムで使える』というものがあります。IRCいわく世界初とのこと。
これは要するに『気密層のないチューブレスタイヤ』ということです。ビード部分をチューブレスと同じ仕様で作れば、チューブを入れて使うかどうかは関係が無く、フックレスリムで使えるわけです。
具体的にはビードワイヤーが一般的なケブラーではなく、更に伸びの少ない素材を使用しているそうです。これらはこちらのbistaraiさんのブログに詳しく記載されています。
あまりにもニッチなニーズでしょうから今までは無かっただけと思いますが、IRCとしてはニーズがあると判断してリリースしたそうです。私の様にフックレスを使ってはいるが、『状況に応じてチューブドで運用したい』『そのためだけにフックドリムをもう1ペア用意するのは面倒』という人が一定数いるということですね。
■PBPで使うタイヤシステムについて
そもそも、私が現在使っているENVE45。このフックレスのホイールを買うにあたり、チューブレスしか使えないというのは理解した上で購入しています(当たり前ですけども)。クリンチャータイヤとはしばらく決別するつもりでした。
では何故、フックレスリムで使えるとはいえ、今さらクリンチャータイヤのことをこのブログで取り上げるのか?それはPBPはクリンチャーで走りたいと考えているからです。
海外、しかもPBPとなればパンクしてもチューブを替えれば即復帰が出来るクリンチャーは便利なんですよね。このASPITE PROがあれば、ホイールを追加で買わなくても済みそうです(と言いつつホイールが欲しい自分がいる)。
こちらの新作ASPITE PROは、早ければ2022年のGW明けからデリバリーが開始されるとのこと。パナレーサーのAGILESTも気になりますが、まずはIRCのASPITE PROから使ってみたいですね。ブルベで使うなら、もちろん耐パンクベルトの入っている『ASPITE PRO RBCC』です。