タイヤキーはツールボトルに入れるに値するのか?実際に使ってインプレする

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少し前に話題になった『タイヤキー(TyreKey)』ですが、1つ買ってみました。本当に出先でタイヤの装着に使える代物なのか?伝統のミシュランタイヤレバーよりも便利なのか?早速検証(インプレ)してみます。

これがタイヤレバーの代わりになれば、荷物の重量的にはほぼ変わらないまま利便性がアップするのですが、タイヤレバーに追加でタイヤキーも携行する事になるのは出来れば避けたいところ。

■目的

まず購入した目的ですが、ヴィットリアのNewコルサが全然嵌らなかったので作業性を少しでも改善したいという事です。手では全く嵌らなかったのは当然として、タイヤレバーを使っても10分位格闘しました。ブルベ中にこんな事やってられません。

製品プロモーションの動画を見ていると、かなりサクサクとタイヤを嵌めています。プロモーション動画ですから3割引きにして見るとしても、タイヤレバーを使うよりはマシそうに見えます。日本人が聞くと名前がふざけている様にしか思えませんが、形状からしても不合理ではありません。名前はこれは試してみるしかないということで、さっそく購入。

■概要

パッケージ

早速到着しました。まずパッケージです。特徴的な爪と持ち手部分の溝がアピールされています。

3コマだけの使い方。嵌める方が大変そうですが、嵌めるのは1コマで終了。本当にそんなに簡単なんか?

重量

次に重量です。いま使っているミシュランタイヤレバーと置き換える事を目論んでいますので、タイヤレバーも測定します。まずタイヤキーは20gと意外と軽い。

一方のタイヤレバーは10年使っている信頼のミシュランです。こちらは25gと、タイヤキーよりも重かった。置き換えが出来たら5g軽量化ですね。もしタイヤキーとタイヤレバー、両方持っていったとしても20gの増量ですから気にするほどでは無いですが。むしろ、タイヤキーは大きいのでツールボトルに入れる場所があるのかどうか?という事が問題になりそうです。

■使ってみる

タイヤを外す

それでは早速使ってみます。このタイヤキーはタイヤを嵌めるだけで無く、外す時も使えます。まずは外す方からです。最初にタイヤの空気を抜いて、タイヤキーの持ち手部分を突っ込む。タイヤレバーよりも厚みがあるので、上手くビードの下に潜り込ませるのが難しい。

しっかりビードの下に刺さるとこの様になります。

後はタイヤキーの溝がビードを持ち上げてくれます。ご覧の通りビードが全く外れていない状態から一気に外しますので、少々力が必要です。左手でホイールを固定して、一気に前方にタイヤキーを走らせます。カーボンリムが傷つくかも…とか思って躊躇するとビートは外れてくれません(これ位では傷付かないので大丈夫)ので、迷わず一気にやりましょう。指を入れて一気にビードをめくるのと同じ要領ですね。

タイヤレバーとは異なる作業手順なので少々練習が必要ですが、要領が分かれば出先でも作業が可能そうです。

タイヤをはめる

次は肝心のタイヤをはめる作業。まずは手でビードを嵌められるところまで嵌めます。だいたいこの辺でギブアップです、かなり残っていますね。どうせ道具を使うのですから、早めに諦めた方が良いです。

タイヤキーを取り出します。仕組みとしては、この赤い部分の爪をビードに引っかけて、テコの原理で一気に持ち上げるというもの。

やってみましょう。まずはタイヤキーでタイヤを挟むようにします。ただタイヤを間に入れるだけでOKです。タイヤキーを入れる場所は、ビードが入っていない部分の中央部分から少し奥にします。一番大変なところですね。ビードが入っていない長さを10とすると、4:6で分割して6の部分がタイヤキーと自分との間にくるようにします。

爪の部分はこのようにビードの下に入れます。これが意外と大変だったりするのですが、爪がしっかりビードにかかっていないと意味がありませんのでご注意。

ビードを持ち上げる前に、左手で『ビードが入っている箇所と入っていない箇所の境目』を押さえておきます。これをしないと、境目の位置が移動するだけでビードが入らない事があります。

準備が出来たら一気に『グイッ!』とタイヤキーの持ち手部分を引き下げます。

これだけで、反対側はビードがここまで上がっています。

タイヤキーの動きを観察すると、このアゴ?の部分の角度が絶妙なので、何も考えずにレバーを引き下げると適切な角度で爪が動いて、ビードを持ち上げてくれる仕組みになっています。

公式の動画ではこの状態から更に右側にスライドさせて残りを嵌めていましたが、このタイヤの場合は残りの部分のビードの圧力が非常にキツい。とてもじゃないですが、スライドなんて出来ません。この辺りはタイヤによって状況が違ってくると思われます。

なのでタイヤキーはここで外してしまいます。残りのビードはこれ位なので、手で少し押し込めばパコっと嵌ってくれます。

無事に嵌りました。

2~3回の練習で、特に苦労も無く嵌められるようになりました。やはり公式動画で見るほどにはスマートにはいきませんが、タイヤレバーを使うよりははるかにマシです。チューブの噛み込みの心配もありません。

■まとめ

何度か練習すれば、意外と使えることが分かりました。10年以上もタイヤレバーで脱着をしてきましたから、この新しい道具を今後も使うには非常に抵抗があります。しかし『もしかして意外と…これ使えるのでは?』というのが素直な感想。

見た目の大きさに反して割と軽量ですし、この新しい道具を受け入れて今後はこれをツールボトルに入れて持ち歩きたいと思います。タイヤレバーをツールボトルのラインナップから外しても、タイヤの脱着以外の用途で使っていた訳ではないので今のところデメリットは無さそうですし。タイヤレバーの出番は家での作業時だけになりそうです。

ということで、気になっている方はまず使ってみては。タイヤレバーなら1本100円程度ですが、こちらは1本1,800円程度という価格だけがネックですが、、、タイヤレバーには無いメリットがあります。

 

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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