エベレスティング

定峰峠でエベレスティングを達成しました!実走編その1

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定峰峠エベレスティングの実走編です。まとめ編、準備編はこちら。

■出発まで

前日はBRM611大洗銚子300の運営。帰宅は22時過ぎでした。風呂に入って23時過ぎに寝る。この時点でも天気予報が数時間おきに変わる不安定な状態だったため、実行する決心が100%ついていませんでした。何という優柔不断ぶり…。

いずれにしても雨は午前中まで、午後は晴れというのは確実っぽい。問題は雨がいつまで降るのか?なので、翌朝の状態を見て決めることにします。

6時過ぎに起床して天気予報を確認。どうやら既に雨は上がっており、当日と翌日は雨マークはなし。まとまった雨で中断する危険性はなさそう。ということで、機材一式と補給食を車に積んで定峰に出発。前日に準備を行う時間は無かったので、出発までに意外と時間がかかりました。

細かい忘れ物が無いかのチェックをしていると、あっという間に20分くらい経っているんですよね。前日までに持ち物チェックリストでも作成して準備しておけば楽なのですが…。天候が不安定な時期のため、実行するかも決めかねていたので仕方ないところ。

ようやく準備を終えて9時過ぎに出発。既に疲れてます。少しでも早く到着したいのと、運転の疲労を減らすためにわざわざ浦和ICから圏央道を通って小川町まで向かいます。高速に乗る前に近所のスーパーで最後の買い物。圏央道は空いていて快適でした。自転車と同じで、信号ストップが無いだけで疲労度が違いますね。

ここまで来たら、引き返す選択肢はありません。前進するのみ。

■エベレスティング開始

スタート

11時頃に定峰峠に到着。峠の茶屋のお姉様に挨拶をして(事前に根回し済み)、駐車料金を払って車を置きます。バイクの準備をして下山、11:30にスタートです。

いきなりの雨

さて34往復のスタートです。低負荷で走ることの出来る定峰峠を選んだので、トラブルが無ければ完走は出来ると思います。問題は、果たしていつ終われるのか?

事前の試走ではゆっくり登ると1往復で約35分。都度補給することを考慮すると40分というところでしょうか。そのペースで34往復すると約23時間。そのまま順調に走って24時間で終えたい。

と…意気揚々と1本目の登りを終えると、私が到着した時から茶屋で談笑していたシビックやインプレッサ乗りの人が『雨が降りそう』と騒いでいます。

『そんな馬鹿な。まだ1本も終わっていないんだけど…』と思いながら雨雲レーダーを見ると、本当にすぐそこに雨が迫っています。

地面が乾いているうちに大急ぎでバイクにマッドガードを装着。バイクは屋根のある場所に移動させ、自分は車に避難するとあっと言う間に土砂降りに。せめて3~4本走った後なら休憩にもなるのですが…。

仕方ないのでおにぎりを食べて燃料補給。寝るわけにはいかないので、他にやることがありません。雨は30分ほどで通過しそうですが、ダラダラとスマホを見て過ごす。エベレスティング中なのに何してんの…。

さて雨が上がると登山再開です。レインシューズカバーを付けて、まずはダウンヒルから。こういう時、フルマッドガードが装着出来るシナプスは役に立ちます。

ラーメンを補給

3時間経過して5本消化です。計画通りに進んでいます。さっきの雨は何だったのか?と思うほどの良い天気です。気温も25度くらいで非常に快適。

5本を1セットで考えていたので、いったん大休憩を入れることに。1本ごとにチマチマ補給をしていますが、大休憩をする理由は茶屋が閉まってしまう(16時までの営業)ため。閉まる前に完全食であるラーメン大盛を食べておきます。最初で最後のまともな食事です。

オーソドックスな醬油ラーメンで美味い

ばっちりと補給したので、残り29本(約6セット)頑張りましょう。

日が暮れる

この時期は夏至も近く19:30あたりまで明るいことがメリット。暗くなるとダウンヒルで飛ばせなくなるので、補給もそこそこにして明るい内に1本でも多く消化しておきます。

約1/3の12本を消化した時点で20時。徐々に計画から遅れてきましたが、雨で1時間近く車の中にいたことを考えると上出来かも。ここからは速度を出せなくなりますから、疲れないようにのんびりやって夜明けを待つことにします。

まずは夜間走行の準備。反射ベストとアームカバーを着用してライトも点灯します。17時くらいから補給も後回しにしていたので、まとまって食事休憩を取ります。食事といってもカロリーメイトなんですけどね。

それと、私が峠に到着した時(11時くらい)からずっと談笑していた人たちがやっと帰っていきました。少なくとも10時間はいたはずです…。お腹は空かないのだろうか?

15本消化

定峰峠は基本的に景色を楽しむポイントは無いのですが、秩父の街が見えるポイントが1つだけあります。一瞬だけ見える夜景が文明との接点です。

そして時刻は22:30。開始から11時間が経過しましたが、まだ3セットしか終わっていません。半分も終わっていないという事実に愕然とします。明日の正午までには終わらない事が確定ですが、夜間はダウンヒルの効率が悪いので仕方がないといったところ。

夜間走行で優先していたことは、とにかく鹿などの動物に衝突しないこと。ブラインドコーナーの先は要注意ですね。

峠の夜間走行はランドヌール的には慣れているので、この辺はちょっとだけ有利なのかなと思います。明るいライトもたくさん持っていますし、トンネルを出たら鹿が立っていたという経験もあります。

それとこの定峰峠、頭文字Dで有名なだけあって夜中になると車が集まってくるのです。この峠は県道11号という秩父に抜ける主要な県道なのですが、現在は秩父側が通行止めとなっているため交通量は激減しています。昼間はたまに軽トラが走る程度なのですが、夜間になるとZやMR2という車が現れ始めます。

そのおかげもあってか、意外と心細さもなく、音もうるさいので鹿も出なかった気がします。ちなみに20時にやっと無人になった峠ですが、21時なると別のグループがやってきて、4時過ぎまで談笑していました…。皆さん元気ですね。

しかし駐車料金を払って駐車している律儀な人って、私くらいなのではなかろうか(笑) ちゃんとラーメンも食べているし、優良なお客さんです。まぁ24時間以上駐車しているのですから私が一番怪しいわけでして、根回しをしておくのは非常に重要であります。

半分消化

午前0時に17本消化。約12時間半かかってやっと半分消化です。ちょっと心が折れそう。補給をしながら車でラジオを聞いて気力を保ちます。

強度的には問題は無く、補給も1本ごとに何か食べているので今のところ問題はなし。しかし日付が変わっても半分しか終わっていないという事実が重くのしかかります。こんなに時間がかかるものだとは…。終わりは訪れるのだろうか…。終わった後に飲み会があることを考えると、早く終わらせねばならない…。

そしてこの頃から本格的に気温が低下しはじめ、サイコンの表示が予想を下回る8度を示しています。ダウンヒルが超寒い。車での移動時に着ていた私服も含めて着こみますが、ロングフィンガーグローブが無いせいで耐えられない。

休憩に制限はないので車で下山してコンビニに軍手でも買いに行くか?と思いますが、片道30分はかかるのとさすがにモラルとしてどうなのか…?と思い却下。しばらく車の中でウダウダして、諦めとともに意を決してダウンヒルをする…というのを2回ほど繰り返すと夜が明けてきました。

実走編その2へ続く。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。

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