エベレスティング

定峰峠でエベレスティングを達成しました!実走編その2

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定峰峠エベレスティングのお話です。今回は実走編その2。その1はこちらから。 

■2日目

夜明け

3時半になると待望の夜明けがやってきました。気温が上昇に転じるまではしばらく時間がかかりますが、やる気が出てきました。美しい朝焼けに目を奪われます。モチベーションが回復した数少ない瞬間です。

21時に来た人たちはやっと帰っていきました。

パワメとスピードセンサーが死亡

この写真を撮った登りが終わり、ダウンヒルを始めるとパワメが反応しなくなったことに気が付きます。つい先ほどの登りではパワー値が表示されていたのですが…?

電池は1週間ほど前に交換したばかり。反応しなくなる理由が不明です。一応、下った後に電池を外して再度装着してみましたが、状況は変わらず。この後は何となくの強度管理で走ることを余儀なくされます。ツイートの通りそれ程困らないのですが、効率が悪くなることは間違いありません。

ちなみにエベレスティングが終わってから1週間後に、パワー値の表示はいつの間にか復活していました。嫌がらせのようなトラブルですな。

ともかく、この時点(3:30くらい)で少なくとも20本は完了していた様子。

続いて、1時間ほど前からLOW BATTERYのアラートが出ていたスピードセンサーが死んでしまいます。警告から1時間で死んでしまうとは根性が足りないんじゃないですかね?

スピードセンサーが稼働しなくなるとGPSでの速度計測に切り替わるわけですが、Edge530は補足する衛星の数を減らしているので速度変化がリニアに反映されずイライラします。コース中盤などは木の枝に覆われているため電波の受信状態が悪く、走っているのにオートストップが働いてログが停止したりする始末…。

このままでは精神衛生に非常によろしくないので、ステム前方の一等地はiGS320と交代。iGS320は常時4つの衛星を補足しているので、センサー無しでも速度は割とリニアに反映してくれます。

しかし認定の申請を行う際、速度は適当なGPS計測、パワーも計測不可、心拍数も計測していないログを提出して大丈夫なのだろうか…と一抹の不安がよぎる(結論から言うと何の問題もありません)。

25本消化

午前7時。ようやく25本(5セット)消化です。残り後9本。やっとの思いで残り10本弱まできました…。残り9本の消化には、確実に6時間はかかります。終わるのは午後じゃないか。心が折れそう。とりあえず、あと5本やったら30本の大台に乗るので、無心であと5本頑張ります。

朝になると4輪はいなくなるのですが、今度はモーターサイクルの峠アタックが始まりました。夜中は4輪、朝は2輪と棲み分けが出来ているんですね。皆さん慣れているようで、登っていてもあまり怖さは無かったです。

また『出勤前にちょっと1本』(この日は月曜日)という感じのサイクリストと3人ほど会いました。恵まれた環境ですね。にぎやかな峠です。

30本消化

午前10時半。3時間半かかり、やっとの思いで5本消化。『消化』という単語しか出てこないあたり、もう完全に義務感で動いてます。『思う存分に自転車に乗れて楽しい』という気持ちもとっくの昔にどこかに行きました。

30本に乗せるまではモチベーションはかつてないほど低下していましたが、淡々と補給をしながら登るのでペースは崩れず順調ではあります。ここで残り4本になり、やっとやる気が回復します。あと4本こなせば家に帰ることが出来るのです。達成も現実味を帯びてきました。

往復10kmの峠を30往復したので、サイコンが表示する距離が300kmとなりました。半径500mの円から出ずに300km走ってしまった。ブルべの5倍は辛い。

10時半を過ぎると定峰の茶屋も営業を開始。説明が面倒なのでエベレスティングのことは特に伝えていなかったのですが、お姉様に『まだいたのか』と驚かれます。早く終わらせたいのはやまやまですが、終わらないんです…。

河合塾の予約

12:50。ついに33本を消化して残り1本となります。ここまで来たら勝利したも同然。

そして娘が通っている河合塾のメンターさんとの面談の予約をこなす。カミさんからの依頼なので最優先。どうやら暇な人と思われているらしい。本当はエベレスティングで忙しいんですよ。

とにかく33回登りました。あとは下り、登り、下りをこなせば解放されます。

34本達成!

そして40分後の13:30。ついに、ついに34本達成!このつぶやきは峠からなので、実は下りが完了しないと達成ではないのですが、まぁ登り終わったら達成同然ということで!

この時の解放感と達成感たるや…。それはそれは嬉しいものがありました。

前日の11:30開始ですから、実に26時間かかりました。雨が降ったりパワメが反応しなくなったり、夜中の寒さに対応する装備があればもう少し早かったと思うのですが、ともあれ無事に達成出来たのですから良しとします。

この後、無事に峠を下ってサイコンのロギングを停止。これで晴れて34往復分のログが完成です。いやー嬉しい。

実は峠に置いてある車を回収するために、もう1度登ったのですが…それはおまけということで頑張りました。

夏至に近く日の長いこの梅雨時に、まとまった雨にも降られず快適にチャレンジ出来たことはラッキーだったと思います。BRMの運営後で疲れて出力が出なかったりしましたが、とにかく達成出来れば問題なし。

厳密にはこの後にBRMと同じく認定プロセスがあります。正式に認定が下りてから喜べという話なのですが、まぁ日本橋1000の時とは違いますから大丈夫でしょう(無事に認定をもらいました)。またチャレンジ中に応援をいただいた皆さんには、この場を借りて感謝申し上げます。大変な力になりました。

その後

さて達成後は根性で車まで戻り、後片付けをして帰還です。

駐車場で後片付けをしていると、空冷のポルシェに乗った方から『茶屋の駐車場に停めたらバッグギアに入らなくなってしまい、押し戻すのを手伝ってほしい』と言われポルシェを押すというイベントが発生しました。私も車を運転するのでサンダルを持っていたから良かったですが…。

その後、かなり前から約束していた飲み会があったため大急ぎで自宅に戻ります。シャワーを浴びて片づけをして、娘と一緒にアニメを見る約束を果たし、お店にGO。仮眠などしたら翌朝まで起きない自信があったので、徹夜のまま飲み会です。

ちなみにお店とは浦和の『ろーたす』さんなのですが、マスターは日本第一号のエベレスティング認定者。何としてもこの飲み会に間に合わせたかったという思惑も実はありました。結果的には天候に恵まれて、飲み会当日に達成するという離れ業となりました。お店でお祝いしていただいた皆さん、ありがとうございました。

翌日にデータを揃えて申請を行い、無事に認定をもらいます。HELLS500のジャージも購入して、一通りが終わりました。

やってみると当初の予想よりもはるかに大変でした。峠は低負荷で登れる場所を選びましたので強度としては問題なかったのですが、とにかく精神的に辛かった…。

それでも当初と比べると国内の達成者も日を追うごとに増え、ブログや動画の情報量も多くなっています。達成のしやすさは格段に上がっていると思いますので、興味がある方はぜひ。

ともかくエベレスティングは無事に達成しましたので、次はキャノボをやりたいですね。今は定番ルートが通行止めなので、さてどうしましょうか。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。

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