2023.03.22 2024.02.24

【レビュー】カステリ CORE SEAMLESS BASE LAYER SS（コアシームレスベースレイヤーSS）

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カステリの春秋用ベースレイヤー『CORE SEAMLESS BASE LAYER SS』を買いましたのでレビューします。

購入はカステリ公式オンラインストアがお勧めです。本国の倉庫から出荷されるため、各サイズの在庫が豊富です。
※記事の最後にオンラインストアで使える当ブログ専用クーポンコードの記載があります。ぜひ利用ください。

カステリ公式オンラインストアはこちら

CORE SEAMLESS BASE LAYER SS

CASTELLI カステリサイクルウェア 20575 CORE SEAMLESS BASE LAYER SS ロードバイク自転車

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Contents

■総合評価
■購入動機
■製品概要
■実走レビュー
- サイズ感について
- 暖かさについて
■まとめ

■総合評価

カステリらしい『薄手なのに微妙に保温性がある』という絶妙なサジ加減
生地にストレッチ性があり体幹に超絶フィットするので保温性が高い
胴回りに縫い目が無く、素晴らしく滑らかな着心地

カステリのベースレイヤーは多数あるのですが、CORE SEAMLESS（コアシームレス）シリーズの半袖版です。『SEAMLESS』の商品名の通り、縫い目が無く着心地が良いことが特徴の１つです。ただし１つも縫い目が無いわけではなく、前身頃と後身頃をつなぐ縫い目が無いという意味です。袖と身頃（胴）をつなぐ部分には縫い目があります。

■購入動機

PBP用のベースレイヤーとして購入。

PBPの開催は8月ですが、パリは北海道の稚内よりも更に北に位置します。気温は本当に天候次第ですが、雨＆夜間だと5度、晴れ＆昼間だと30度超の場合もあります。この商品の対応温度帯は8～20度なので、フランスの広い気温レンジのうち、20度以下の気候に対応するアイテムとして選定しました。

自分はブルべを走り始めて10年以上経っているのですが、これまではどうしていたのかというと、春秋の季節はCOOL MAXという速乾性の生地を使ったCRAFTのベースレイヤーを使っていました。

性能はそこそこ満足していたのですが、いかんせん外国製品なので妙に袖が長く、袖の端を折りたたんで使うという状態が続いていました。そこが微妙にストレスだったのですが、ベースレイヤーの購入はジャケットなどと比べて優先順位が低いため予算が回りませんでした。

2年ほどかけてジャケットを一通り購入しましたので、次はベースレイヤーを買ってみようと思った次第です。

■製品概要

製品概要

製品概要は以下の通りです。

価格：8,910円（税込）
カラー展開：ホワイト／ブラック
サイズ展開：S/M、L/XL、XXL
メイン生地：ポリエステル（84％）/ポリプロピレン（16％）
対応温度帯：8～20度

カステリベースレイヤー製品の中でのポジショニング

例によってカステリの製品はバリエーションが多様でして、ベースレイヤーも例外ではありません。裏を返すと『自分の使い方に合った１着』が必ず用意されているわけです。これだけのラインナップを作って（男性用だけでなく女性用もある）、各サイズを在庫して、というのはカステリでないと出来ません。

ただしwebサイトだけでは違いが分かり辛いのは確かです。そこで、まずは春秋系のベースレイヤーについて一覧表にまとめました。

製品名	価格	対応温度帯	断熱性	防水性	防風性	通気性	軽量性	合計
CORE SEAMLESS BASE LAYER SS	8,910	8-20	4	1	1	4	4	14
CORE SEAMLESS BASE LAYER	8,250	8-20	2	1	1	4	4	12
CORE SEAMLESS BASE LAYER LS	10,450	4-16	4	1	1	4	4	14
PROSECCO TECH LONG SLEEVE	10,780	6-16	3	1	1	5	4	14
PROSECCO TECH SHORT SLEEVE	9,900	10-20	3	1	1	5	4	14
BANDITO WOOL SS BASELAYER	13,200	8-14	4	1	1	3	3	12

ベースレイヤーはとにかく種類が豊富です。今回購入したCORE SEAMLESSはノースリーブ、半袖、長袖と３種類も用意されています。

CORE SEAMLESSは通気性とほどほどの保温性を兼ね備えており、春秋用ベースレイヤーの中では基本となる製品という印象を受けました。

PROSECCOは速乾性の生地であるポリエステルを100％使い、更に吸水性を高める加工を行って汗冷えを抑えることが特徴。ビブタイツでカバーされるお腹周り/背中は、暑くならないよう更に薄手の生地（PrimaLoft）を使うという手の込んだ造りです。

BANDITOはウールを使った保温性が特徴で、こちらもノースリーブ、半袖、長袖と３種類が用意されています。

細部の紹介

パッケージです。ベースレイヤー製品は箱に入ってやってきます。海外から届きますので、箱は少し潰れていました。

裏には詳細な説明付き。生地はポリエステル84％、ポリプロピレン16％。ソフトで暖かい発散性、優れた伸縮性とあります。

蓋を開けると、丁寧に畳まれた商品が入っています。

今回は半袖のS/Mサイズを購入。この商品はフィット感がゆるめの『レギュラーフィット』になっているのですが、伸縮性が高くピタピタで着ることが前提なので、見た目はかなり小さめです。

首回りは丸首。襟部分にタグは無く、肩のあたりに縫い付けられています。

胴回り。商品名の通り、サイドに縫い目は無く一体となって編まれています。またお腹部分は織り方が変わっています。恐らくですが、通気性を向上させる目的かと思います。

背中側にCASTELLIロゴが入っています。背中も同様に編み方が異なる部分が設けられています。

内側です。表側と異なる手触りで、非常に滑らかです。わずかに起毛しているような感触と言えば良いでしょうか。高い伸縮性に加え、着心地の良さと保温性を実現しています。

■実走レビュー

ここからは実際に使用したレビューです。

サイズ感について

今回、サイズはS/Mサイズを購入。私の体格は身長170cm、体重57kgです。

『CORE SEAMLESS BASE LAYER』のサイズはS/M、L/XL、XXLの３つが用意されています。他のベースレイヤーはXS～XXLの６サイズあるものも多いのですが、この商品は非常に伸縮性が高いため３サイズで問題ないということでしょう。

着用すると、S/Mでぴったり。生地は非常に良く伸びるので、もう少し身長のある人でも大丈夫かと思われます。上限は175cmくらいか。不安な人はカステリの無料返品制度を使って、複数のサイズをオーダーして試着を行いましょう。

暖かさについて

届いた次の週末に、早速ライドに出発。この日の気温は朝は8度、昼間は23度まで上がりました。ベースレイヤーに『CORE SEAMLESS』、ジャージは『PRO THERMAL MID』の半袖を着用。これに『NANO FLEX 3G ARMWARMER』を合わせます。グローブは薄手のフルフィンガー『LIGHTNESS GLOVE』です。

PRO THERMAL MIDはジャケットでは無くジャージなので、そこそこ通気性があります。特にベストなどは使いませんでしたが、走りはじめの8度でも問題なし。伸縮性のあるCORE SEAMLESSが体幹にぴったりフィットして熱を逃がさないことと、生地の断熱性により『そこそこ』暖かい。この絶妙な匙加減がさすがカステリです。

今回は昼間の気温に合わせてジャージを着ましたが、ジャケットに変更すれば最高気温12度などの肌寒い日にも対応出来ると思います。

この日はそこそこ強度を上げて走りましたが、汗抜けも良く、保温性能と上手く両立されていると感じます。伸縮性の高さで体に密着しているため、汗がスムーズに生地に移動しているのでしょう。

ちなみに織り方が変わっているお腹と背中部分ですが、特段の変化は感じられませんでした。

■まとめ

フィット感の高い薄手のベースレイヤーです。ノースリーブ、半袖、長袖と揃っているので好みに合わせて選択が可能。

フィット感の高さによる保温性/速乾性と、春/秋に必要な程度のそこそこの断熱性を備えていることが特徴です。

先ほども紹介しましたが、カステリのラインナップには『PROSECCO TECH』という速乾性を重視した製品もあります。速乾性という面では『PROSECCO TECH』が優れていると思うので、どちらかと言えば保温性を重視したい人向けにお勧めです（あくまでも春/秋の気温の中での話）。