【レビュー】カステリ最高レベルのフィット感！ ESPRESSO BIBSHORT

カステリのビブショーツ『ESPRESSO BIBSHORT（エスプレッソ ビブショーツ）』のレビューです。

2024年の春から新たに加わった『ESPRESSO』ラインの製品で、新開発の素材を用いたフィット感が非常に高いビブショーツです。

『ESPRESSO』ラインはジャージ（半袖／長袖）やショーツ、ソックスも展開されています。別の記事で『ESPRESSO JERSEY』もレビューしていますので、併せて読んでみてください。

購入はカステリ公式オンラインストアがお勧めです。本国の倉庫から出荷されるため、各サイズ／各色の在庫が揃っておりお勧めです（記事の最後に常時使えるクーポンコードの記載があります）。
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ESPRESSO BIBSHORT

■総合評価

これまでカステリのビブショーツとタイツを多数使ってきましたが、その中でも断トツにフィット感が高いことが特徴です。生地の手触りも良く、着用時の快適さも群を抜いています。

■入手経緯

いつもは『購入動機』となるこのパートですが、今回はカステリ社のご厚意によりこちらのビブショーツおよびジャージを提供いただきました。そのため『入手経緯』としています。

ESPRESSOラインは2024年春から追加されたラインナップです。カステリのwebサイトにも『エスプレッソコレクション』という項目が追加されたほか、ビブショーツは８色、ジャージにいたっては10色が用意されているという力の入れようです。

■製品概要

製品概要

まずはwebサイトに載っている情報を以下にまとめます。カステリは、最近になってウェアのカラーバリエーションが急に増やしてきており、ユーザーとしては嬉しいところですね。

製品ライン上の位置づけ

改めて製品概要です。カステリのビブショーツは意外と数が少ないのですが、他の主だった４製品との比較を通じてESPRESSOの位置づけを考察します。価格順に紹介します。

• PREMIO BLACK（39,600円）：ハイレベルな着心地とペダリングをサポートする適度な着圧感がある。価格もプレミアムだが性能を考慮すると高くはない。
• SUPERLEGGERA（31,900円）：PREMIO BLACKのベースとなったモデル。生地が薄く軽さと速乾性が特徴。こちらも適度な着圧感がある。
• FREE AERO RC（26,950円）：裾にシリコングリップを使用しておらず、生地のカッティングのみでレーシーな着圧感とエアロを実現。
• ESPRESSO（23,650円）：フィット感の高さと快適な着心地を追求。レーシーな着圧感は無いので、どちらかと言えばロングライド向け。
• ENDURANCE ３（22,550円）：コンセプトはESPRESSOと同じ。シリコングリップなどが旧型のグリップ感の強いものであったりするため、恐らくENDURANCE ３がESPRESSOに置き換わるのでは？と想定。

パッドは全て上位モデルの『Progetto X2 Air Seamless』が使用されています。上から３つはROSSO CORSAラインのためピタピタの着用感。ストラップの長さも前傾時に最適化されており『下ハンを持って走ってね』という無言のメッセージを感じるモデルです(笑)

下の２つはフィット感は高いものの、レーシーな着圧感はありません。ブルべで24時間着るなどの状況ではこちらがお勧めになります。

上記の紹介した製品は、ENDURANCE３以外は全てレビュー記事がありますので、良かったら確認してみてください。

パッド

ESPRESSOのパッドは『Progetto X2 Air Seamless』を使っています。カステリのパッドは２種類しかありません。『Progetto X2 Air Seamless』と『Kiss Air2』です。ESPRESSOには上位の『Progetto X2 Air Seamless』のパッドが使用されています。

生地

この製品の特長は生地にあります。まずは着用時、後ろからの画像です。このビブショーツ、たった２つのパネルから構成されています。

最上位のPREMIO BLACKですら、パネルは３枚です。ESPRESSOの生地がいかに伸縮性に優れており、その特徴を活かした製品になっているかが分かります。また、ただ単に『良く伸びる』だけではありません。伸縮性は適度にバランスされており、それが高いフィット感を生み出しています。

裾

裾は切りっぱなしのタイプとなっており、ストレスフリー。シリコングリップが無い『FREE AERO RC』と同様に、１枚の生地が裾を１周することでテンションを調節してグリップを高めています。

裏には最小限のシリコングリップが備わっています。

ストラップ、バックパネル

ストラップは、従来には無かった新しいメッシュタイプの幅広ストラップです。上位モデルほどテンションは高くありません。バックパネルも細かなメッシュになっています。

カステリはストラップのテンションをモデルにより細かく変えてくるのですが、最も強力と感じるのは『FREE AERO RC』。次に『PREMIO BLACK』と『SUPERLEGGERA』。少しだけ弱まって『ESPRESSO』という印象です。

右のストラップにはさりげなくカステリロゴが入っています。

バックパネルの下部にはポケットが付いています。

生産国はESPRESSO JERSEYと同じボスニア・ヘルツェゴビナでした。

■レビュー

サイズ感

今回はＭサイズを使用。私は身長170cm、体重は58kg。割とやせ型の体型ですがぴったりでした。他のビブもＭサイズなので、カステリのビブは概ねＭサイズが合っているようです（カステリ製品は複数サイズを取り寄せて試着が可能なので、試着推奨）。

フィット感

ESPRESSOシリーズの特徴は、フィット感にあります。吸い付くような高いフィット感を実現しながら、圧迫感が一切ありません。皺がほとんど無いことが分かりますでしょうか、これはぜひ体験して欲しい。

『PREMIO BLACK』のレビューでも『皺がほとんど無く素晴らしいフィット感』と書いたのですが、ESPRESSOはその上を行きます。

ペダリング

さてESPRESSOの上下を着用して走りに行きます。この日は3月ですが、気温が20度前後まで上昇した暖かい日。

着用してまず感じたことは、とにかく生地の表面が滑らか。シルク…とまでは行きませんが、それに近い手触りです。そして生地が『体に追従してくれる』ので、走り始めてから裾やパッドの位置を微調整する必要がありません。これは本当に快適。

さいたま市を出て速度が乗るようになると、ペダリングの快適さをより体感できるように。生地が薄いので内股部分の生地が干渉することも無くとてもスムース。激しく動く脚に追従してくれるのでペダリングも軽い。

このビブショーツですが、『高性能』と『快適さ』が高レベルに同居しています。この絶妙なバランス感、本当に上手にまとめてくれたと感じます。

絞った体にピタピタのジャージが良いという人ももちろんお勧めですが、そうでは無い人にこそ恩恵が大きいと思います。長時間着用するロングライドなどは特に。

■まとめ

2024年から新たに追加されたESPRESSOシリーズのビブショーツです。

伸縮性に富んだ生地で体にしなやかに追従し、圧迫感の一切ない、非常に高い快適なフィット感を実現しています。

フィット感に関しては最上位の製品である『PREMIO BLACK』も優れていますが、あちらは価格が39,600円。ESPRESSOはそれ以上のフィット感が約2/3の価格で手に入ります。しかもパッドは上位モデルのProgetto X2 Air Seamlessです。

カラーバリエーションが豊富な事も特徴で、８色も展開されており、力の入れようが伺えます。性能と価格のバランスが非常に優れており、しばらくはカステリの主力製品になる予感がします。

購入や詳細の確認は以下のリンクからどうぞ。18,000円以上で送料が無料です。またサイズに不安がある場合は、室内での試着のみであれば返品送料が無料なので、別の１サイズを取り寄せて確認することも可能です（詳細な条件は必ずサイトを確認ください）。

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管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。