【レビュー】フルジップで-4度まで対応するカステリの冬用グローブ ESPRESSO GT GLOVE(エスプレッソGTグローブ)

カステリの冬用グローブ『ESPRESSO GT GLOVE(エスプレッソGTグローブ)』を買いましたのでレビューします。カステリには大きなジッパーが付いているタイプのグローブが3つありますが、その中で最も低温に対応するモデルとなります。

wiggleでも在庫ありです。

■総合評価

4.5
  • GORE-TEX+PrimaLoft Goldという最強の組み合わせ
  • PrimaLoft Goldの性能を活かしスリムに作ってある
  • ジッパータイプだがフルオープンにはならず、少し装着しづらい

■購入動機

私は埼玉県に住んでいますが、この時期は早朝に荒川CRに行くと気温は氷点下です。そもそも自宅周辺も0度前後。

これまでブルベで使っていたシールスキンズの真冬用グローブが劣化してきたので、氷点下の気温に対応し、かつなるべく厚さが控えめの物を探してみることにしました。シールスキンズのグローブは暖かいのですが、完全にスキー用という外観でとにかくぶ厚い。断熱材を増やすと厚くなるのは当然ですが、技術の進歩でもう少し何とかならないものかと。

いつもの様にまずはカステリから探したところ、先日購入したカステリの『MORTIROLO グローブ』と同様のジッパーが付いており氷点下に対応するモデルがあるということで、ESPRESSO GT GLOVEを買ってみました。

■製品概要

製品スペックについて

まず価格その他のスペックです。

  • 価格:16,500円
  • 重量:138g
  • カラー展開:ブラックのみ
  • サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL
  • メイン生地:表地がGORE-TEX、中綿がPrimaLoft Gold
  • 対応温度帯:-4~10度

価格が16,500円とカステリで最も高価なグローブですが、他社のフラッグシップモデルと同等程度です。

対応温度帯について

対応温度帯が-4~10度と、14度もの幅があることが特徴です。私の住む関東では、主に早朝から昼過ぎまでが守備範囲でしょうか。冬の間はずっと活躍してくれそうです。

またカステリには同じようなフルオープンになるジッパーを使っているモデルが他に2つあり、

  • SPETTACOLO ROS GLOVE:3~12度
  • MORTIROLO GLOVE:7~15度

となっています。このESPRESSO GLOVEの温度帯の幅広さが際立ちます。

本製品は氷点下に対応しており生地が厚めなので、早朝から走り出す場合にメインで使う事になります。気温が上がり始めた後にスタートするなら、薄手のSPETTACOROやMORTIROLOで十分対応出来ます。

生地について

表地にGORE-TEX、中綿にPrimaLoft Goldを使っています。GORE-TEXはMORTIROLO GLOVEで使われていたしなやかさを重視したINFINIUMではなく、防水性も重視したノーマルのGORE-TEXです。氷点下に対応したグローブはどうしても生地が厚くなります。しなやかさは重視せず、防水と防風を優先しているものと思われます。

PrimaLoftは人口羽毛とも呼ばれる断熱材です。性能に応じていくつかのランクがあるのですが、Goldは最上位の位置づけでかなりの断熱性能の高さとなっています(clo値で0.92という数値らしい)。この素材のおかげで薄さと暖かさを両立しているのですが、コストの高さが価格に反映されています。

先ほどのSPETTACOLO GLOVEはノーマルのPrimaLoftのみを使っている断熱性重視の製品、MORTIROLO GLOVEはGORE-TEXのみを使っており防風性重視の製品です。そのどちらも使っているのがESPRESSO GLOVEという位置づけになります。

外観について

このグローブは大きなジッパーが付いていることが外観上の特徴になっています。

ジッパーは根元までガバっと開くのですが、同様のジッパーを持つMORTIROLO、SPETTACOLOの様にフルオープンにはなりません。

こちらがMORTIROLO GLOVEです。非常に楽に装着が可能。

指、及び手のひらには滑り止めのシリコンプリントが念入りに配されています。

小指の外側には反射材があります。ハンドサインを出した時に役立ちそうです。またGORE-TEXのロゴも反射素材ですが、あまりにも面積が小さいので期待はしない方が良いです。

■レビュー

サイズ感について

今回はSを購入しました。MORTIROLOはMでピッタリだったのですが、中綿が厚いと大きめになるようです。ちなみにSサイズのESPRESSOと、MサイズのMORTIROLOを並べると大きさが全く異なります(左がESPRESSO)。

氷点下に対応させるといかに生地が厚くなるかが分かります。それでも、この製品はROSSO CORSAというレース向け製品ラインなので比較的スマートな外観です。

対応温度帯について

このグローブのテストのため、朝6時に走ってきました。その日はかなりの寒さ。

荒川CRに近づくにつれて気温がどんどん下がり、堤防の上に到着するとなんと-2.8度。

グローブの写真撮影のために脱着を繰り返す右手は寒さで指が痛かったですが、グローブを外さない左手はこの気温でも『少し冷たいかな?』程度。

堤防の上ですが、気温は低いが日影を作る建物がありません。逆に直射日光のおかげで暖かく感じます。ここでも撮影のために右のグローブを外すと、それまで冷え切っていた右手があっという間に温まりました。

雲一つない好天

撮影後は日影ばかりの市街地を通って自宅に向かいます。気温はー2度前後をキープしていたにも関わらず、ひとたび温まった手は快適そのもの。ESPRESSO GLOVEの保温力はスペック通りの性能です。

帰路でコメダに寄り道して、モーニングを食べて店を出ると9時過ぎ。既に気温はプラスになっており、自宅に戻る頃には5度まで上がっていましたが、特に暑さを感じることなく非常に快適。GOREとPrimaLoftの通気性のおかげなのか…?

もっと使い込む必要はありますが、スペックに誇張なく-4~10度まで使えそうです。

ジッパーについて

1つ残念なのがこのジッパーです。このESPRESSOは、MORTIROLOやSPETTACOLOのようにフルオープンになりません。

これはwebサイトなどでは画像が無く分からなかった点です。そのため装着が非常にやり辛くジャケットの袖口がめくれます。フルオープンを期待していただけにちょっと裏切られた気分です。

これではジッパーの特徴が生かし切れていないと思うのですが、ジッパーから冷気が侵入しないように保温性を重視した結果なのかもしれません。

ちなみにMORTIROLOでは大きなフラップが付いており、ジッパーからの冷気の侵入をある程度防ぐ構造になっています。同様の構造ではダメだったのか?

この点を除けばこのジッパーは手首をしっかり覆う事が可能で、冷気の侵入を防ぐ役割を十分に果たします。

また先ほど『装着が非常にやり辛い』と書きましたが、外すのは非常に簡単です。ジッパーを使わずに単に引っ張って外します。装着した状態でジッパーを開けるのが難しい(生地がヨレて上手く力を掛けられない為)ので律義にジッパーを開けることはしない方がストレスがありません。

この大きく開くジッパーのおかげでカフ部分の手首との密着性が良く、気密性が高まります。冷気の侵入を防げますので暖かさが向上します。これは、このタイプのジッパーを備える3モデル全てに共通する特徴です。

操作感について

PrimaLoft Goldのおかげなのか、同じような気温に対応する製品と比べると生地が若干薄めです。また表地と中綿の一体感も優れています。そのためシフト操作はやりやすい部類に入ります。

まとめ

冬用グローブは生地の薄さと保温性をいかに両立させるかがポイントですが、高価な素材を使うことで頑張って嵩張りを抑えた努力が感じられます。ただしそのコストは価格に反映されていますが、使えば納得出来る性能です。

単に暖かいだけであれば他にも製品がありますが、『生地の厚さ』にもこだわって作られており、負荷を高めに乗り込む人向けです。MORTIROLOでは『もう少し安いと有難い』と書いたのですが、この製品が必要な人には16,500円は高くないはず。

暖かさと生地の薄さ、シフトフィールを求める人向けのグローブです。

wiggleでも在庫ありです。

同様のジッパーを備えた別モデル『MORTIROLO GLOVE』もレビューしています。