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【レビュー】カステリ PROSECCO TECH LONG SLEEVE(プロセッコテックロングスリーブ)

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カステリの春秋用ベースレイヤー『PROSECCO TECH LONG SLEEVE』を買いましたのでレビューします。

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■総合評価

  • 薄手だがそれなりの保温性があり、春/秋における気温対応力が高い
  • ビブタイツと重なる部分は生地を変えるというこだわり
  • ベースレイヤーとして汗抜けが非常に良く、高強度向け

カステリのベースレイヤーは多数あるのですが、春/秋シーズンに使える薄手で高強度に対応するPROSECCO TECHシリーズの長袖版です。

購入はカステリ公式オンラインストアがお勧めです。本国の倉庫から出荷されるため、各サイズの在庫が豊富です。
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PROSECCO TECH LONG SLEEVE
PROSECCO TECH LONG SLEEVE

■購入動機

『CORE SEAMLESS BASE LAYER』に続き、PBP用のベースレイヤーのその2として購入。

PBPの開催は8月ですが、パリは北海道の稚内よりも更に北に位置します。気温は天候次第ではありますが、雨&夜間だと5度、晴れ&昼間だと30度超の場合もあります。この商品の対応温度帯は6~16度なので、フランスの広い気温レンジのうち、悪天候になった場合のアイテムとして選定しました。

PBPが終われば、春/秋の肌寒い時期に使うベースレイヤーとして活躍してもらう予定。ベースレイヤーは、他に『FLANDERS WARM LONG SLEEVE(-2~10度)』『CORE SEAMLESS BASE LAYER:半袖(8~20度)』を使っていますが、両者の中間が欲しかったのです。

これまで冬期の高強度用としてはCRAFTのCOOL MAX長袖を使っていました。性能はそこそこ満足していたのですが、いかんせん外国製品なので妙に袖が長く、袖の端を折りたたんで使うという状態が続いていました。そこが微妙にストレスだったのですが、ベースレイヤーの購入はジャケットなどと比べて優先順位が低いため予算が回っておらず。

2年ほどかけてジャケットを一通り購入しましたので、次はベースレイヤーを買ってみようと思った次第です。

■製品概要

製品概要

製品概要は以下の通りです。

  • 価格:10,780円(税込)
  • カラー展開:ブラックのみ
  • サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL
  • メイン生地:ポリエステル(100%)
  • 対応温度帯:6~16度

カステリベースレイヤー製品の中でのポジショニング

例によってカステリの製品はバリエーションが多様でして、ベースレイヤーも例外ではありません。裏を返すと『自分の使い方に合った1着』が必ず用意されているわけです。これだけのラインナップを作って(男性用だけでなく女性用もある)、各サイズを在庫して、というのはカステリでないと出来ません。

ただしwebサイトだけでは、各商品の違いが分かり辛いのは確かです。そこでまずは春秋系のベースレイヤーについて一覧表にまとめました。

製品名価格対応温度帯断熱性防水性防風性通気性軽量性合計
PROSECCO TECH LONG SLEEVE10,7806-163115414
PROSECCO TECH SHORT SLEEVE9,90010-203115414
CORE SEAMLESS BASE LAYER SS8,9108-204114414
CORE SEAMLESS BASE LAYER ※ノースリーブ8,2508-202114412
CORE SEAMLESS BASE LAYER LS10,4504-164114414
BANDITO WOOL SS BASELAYER13,2008-144113312

カステリのベースレイヤーはとにかく種類が豊富。今回購入したPROSECCO TECHも半袖、長袖と2種類が用意されています。

PROSECCOは速乾性の生地であるポリエステルを100%使い、更に吸水性を高める加工を行って汗冷えを抑えることが特徴。ビブタイツでカバーされるお腹周り/背中は、暑くならないよう更に薄手の生地(PrimaLoft)を使うという手の込んだ造りです。通気性が5点、断熱性が3点というのは、そのような商品コンセプトを反映しています。

CORE SEAMLESSは通気性とほどほどの保温性を兼ね備えており、春秋用ベースレイヤーの中では使いやすく、基本となる製品という位置づけ。断熱性が4点、通気性も4点です。CORE SEAMLESSはレビューも書いています。

BANDITOはウールを使った保温性の高さが特徴で、こちらもノースリーブ、半袖、長袖と3種類が用意されています。

細部の紹介

それでは製品を紹介していきます。

まずはパッケージです。ベースレイヤー製品は箱に入ってやってきます。海外から届きますので、箱は少し潰れていました。半袖の箱はこの半分のサイズでしたが、長袖は箱が大きい。

対応温度帯や対応する天候のアイコンが記載されています。曇り~雨を想定しているということらしい。

裏には詳細な説明付き。生地はポリエステル100%、リブ付きでPROSECCO親水性処理が施されており、最大限の吸湿発散性を発揮するとあります。またビブタイツがカバーしてくれるお腹と背中は薄手のPrimaLoftが使われています。

蓋を開けると、丁寧に畳まれた商品が入っています。レース用高級ラインである『ROSSO CORSA』のロゴがまぶしい。

今回は長袖のXSサイズを購入。

広げるとこんな感じです。吸水性を向上させるために、生地には細かな凹凸(リブ)が付いています。生地自体も薄い。ギリギリに保温性を残しつつ、汗の速乾性を重視していることが伺えます。こういうのが欲しかったのですよ。

下腹部および背中にはビブタイツの形に沿って、更に薄い生地が使われています。『これはさすがに寒いのでは…』と思わせるほどの薄さですが、わざわざPrimaLoftを使って保温性を向上させています。『最初から薄くしなければ良いのでは?』とも思いますが、『あえて薄くしてPrimaLoftを使う』という、その匙加減が最適解だったのでしょう。こだわり過ぎと思わなくもないですけども、そのこだわりがカステリ。

先日レビューした『CORE SEAMLESS』では縫い目が無く着心地が良いことがウリの1つでしたが、この製品は汗抜けの良さを追求してベースレイヤーとは思えないパネルの多さです。工場の職人さんから嫌がられそうですが、2重構造の『ALPHA ROS』なども確実に縫製が面倒そうですから、工場の技術レベルは高いのでしょう。

ほつれやすい袖口もしっかり縫製されています。

■実走レビュー

ここからは実際に使用したレビューです。

サイズ感について

今回、サイズはXSサイズを購入。私の体格は身長170cm、体重57kgです。

CORE SEAMLESSのように伸縮性が高くぴったりフィットするタイプの商品ではないのですが、XSでジャストフィット。袖が長くて余るということもありません。ただし身長170cmでもXSがジャストなので、やはり全体的に大きめのサイズ感ですね。

暖かさについて

届いた次の週末に、早速ライドに出発。この日の埼玉の気温は朝は10度、昼間は18度まで上がりました。ベースレイヤーに『PROSECCO TECH』、ジャージは『PRO THERMAL MID LS(長袖)』を着用。グローブは薄手のフルフィンガー『LIGHTNESS GLOVE』で、ビブは『NANO FLEX PRO BIBSHORT』を着ます。『PRO THERMAL MID LS』は、レビューも書いています。

『PRO THERMAL MID』シリーズはジャケットでは無くジャージなのでそこそこ通気性があるのですが、裏起毛なので暖かい。長袖なら10度あたりまで気温が下がっても問題ありません。ベースレイヤーの選択を間違えると汗だくになるほどなのですが、この日はPROSECCO TECHのテストなので暖かめの気温の中、スタートします。

ベースレイヤーであるPROSECCO TECHも長袖なので、ジャージは風を通しますが走り始めも寒くはない。PROSECCO TECHは薄手なので保温性が高すぎることもなく、意外と快適です。

速乾性について

4時間ほど真面目に平坦を走りましたが、強度が上がり汗ばんでくるとPROSECCO TECHが真価を発揮。普段であれば『そろそろじんわりと汗ばむ頃だな…』という強度でも、体が汗ばむ感覚が無い。

一番外側はジャージなので風を通すため、汗が蒸散しやすいことは確かなのですが…。この感覚はなんだろう。

これまでは『汗をかく』『ベースレイヤーが吸収』『蒸散』という3ステップだったところ、『汗をかくと即座にベースレイヤーが吸収』『蒸散』という2ステップになっている印象。

背中の皮膚も比較的ドライな感じで、『汗はかいているが濡れてはいない』という不思議な感覚。もちろんヒルクラでもっと強度を上げたり、気温が更に上昇すれば汗で濡れてくるでしょうけども、これまでよりも汗を感じるタイミングが明らかにワンテンポ遅い。

生地の見た目の薄さを裏切る速乾性能で、非常に快適に走ることができました。

また3月末に開催されたブルベ『アタック老越路』の際も『PROSECCO TECH』を着用。この時の天候は、走行時間約25時間のうち24時間が雨という過酷な状況。逆に気温は10度前後で安定していましたが、レインウェアを着続けて蒸れた環境の中、深夜の茨城の郊外で気温10度という状況でも汗冷えをすることなく、快適に走り続けることが出来ました。

■まとめ

汗の吸湿蒸散性能が非常に高く、そこそこの保温性もあるベースレイヤーです。価格も長袖は10,780円します(半袖は9,900円)が、見合った性能を有しています。

長袖/半袖を選べる点も魅力的。汗かきの人は半袖を選んだ方が良いでしょう。ノースリーブはありませんが、さすがに需要が無さそうです。

お勧めは、3月や11月などのウェア選択の難しい季節に高強度で練習したい人です。保温性もありながら汗を排出し、長い登りの後の下りでも快適に走ることが出来ると思います。

唯一感じた欠点は、生地が薄いためにジャージの下で皺になりやすいこと。まぁこれは気にするほどではありませんし、性能に関係のない部分ですね。

このベースレイヤーを求めている人には、唯一無二の一着になるという商品です。

購入は各サイズの在庫が豊富なカステリ公式オンラインストアがお勧めです。室内での試着のみであれば返品送料が無料です。複数サイズを取り寄せて、合わなかった方を返品するという使い方が可能です。関税もかからず、納期も1週間程度と非常に短納期です。

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カステリ社から当ブログ用のクーポンコードを発行いただきましたので、ぜひ利用ください。コードは2つあります。使用はいずれも1回まで、また既に割引になっている商品に対しては使用することが出来ません。
・『Morou20』:20%OFF。2024/07/31まで。
・『RideJapan』:15%OFF。有効期限なし。
期間内であればいつでも使えますので、新製品などのセール対象にならないアイテムの購入にお勧めです。
※商品の購入やクーポンの使用により、私に収益が発生することはありません

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ABOUT ME
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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