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【レビュー】暖かい、軽い、フィット感最高の長袖ジャージ、カステリ PRO THERMAL MID LS JERSEY(プロサーマルミッドロングスリーブジャージ)

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カステリの春秋用ジャージ『PRO THERMAL MID LS JERSEY』をカステリ社より提供いただきましたので、レビューします。

私はブルべを主に走るため、春秋用ウェアは気温差が激しい長距離ブルべでの使用を念頭にGORE-TEXを使ったジャケット製品(PERFETTOシリーズやGABBAなど)を選んでしまいがちでした。ジャージもずっと気になっていたため、使うことが出来て嬉しいです。

■総合評価

  • 暖かさと通気性のバランスが優れており、高強度に適した春秋用ジャージ。
  • 生地の伸縮性が高く、体にぴったりフィットして空力が良く動きやすい。
  • 対応温度帯:14~19度

商品の購入はカステリ公式オンラインストアがお勧めです。本国の倉庫から出荷されるため、各カラー、サイズの在庫が豊富で納期も10日程度(税関含む)です。
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PRO THERMAL MID LS JERSEY
PRO THERMAL MID LS JERSEY

■入手経緯

いつもは『購入動機』となるこのパートですが、今回はカステリ社のご厚意によりこちらのジャージを提供いただきました。そのため『入手経緯』としています。

カステリ社としては、

・夏は『CLIMBER’S JERSEY』、冬は『ALPHA RoS』『PERFETTO』シリーズが代表的な商品として認知されている
・春/秋における代名詞的な製品が育っていない

と考えているとのこと。

そこで今回は優れた秋物製品を広めていきたいとの趣旨で、特に『PRO THERMAL MID LS JERSEY』を始めいくつかのジャージやジャケットを提供いただきレビューすることとなりました。当ブログの趣旨は『良い製品が必要な人の手元に届くサポートをする』ですから、その様な良い製品(カステリの商品はどれも高性能なのですが)があるならば、微力ながら協力させていただくこととなった次第です。

今回レビューした製品の1つ『BETA RoS JACKET』の記事は以下より。

■製品概要

スペックについて

まず価格などの製品スペックを確認します。

  • 価格:17,600円(税込)※色によって17,000円/18,150円
  • 重量:215g
  • カラー展開:ダークグレー、ニッケルグレー、エレクトリックライム、シャルトリューズ、スティールブルー、プロレッド
  • サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL、3XL
  • 生地:X-Stretch
  • 対応温度帯:14~19度

この商品の最大の特徴は、生地の『X-Strech』にあると感じました。非常に伸縮性が高く、レースフィットならではの絶妙にタイトなフィット感が快適です。更に保温性、通気性を兼ね備えています。

カステリジャケット製品の中でのポジショニング

カステリの製品はどれを買っても外れが無く高性能、高品質です。価格も相応ですが、私は買って後悔したことは一度もありません。一方で難点を挙げるとすれば『アイテム数が多すぎて何を買えば良いのか分からない』ことだと感じています。

そこでカステリの主な長袖ジャージ製品を一覧表にして、製品ラインナップの中でのPRO THERMAL MID LS JERSEYの位置づけを確認します。長袖ジャージだけでも多数の製品があるのですが、今回は製品ページにスペック点数が記載されているものを対象とします。

名称防水断熱防風通気重量温度
PRO THERMAL MID LS JERSEY132321514-19
TUTTO NANO RoS JERSEY333344312-17
FLIGHT JERSEY AIR323322810-16
PURO 3 JERSEY FZ132533814-20
FONDO 2 JERSEY FZ142322812-18

TUTTO NANO RoS JERSEYとFLIGHT JERSEY AIRはいずれもNano Flexを使用した防水/防風性を備えるジャージ。価格もそれなりに高価です。

ジャージに防水/防風性を求めるとジャケットの守備範囲とかぶりますが、ジャケットがGOREなどのフィルムによって防水/防風を実現するところ、ジャージは生地のみので性能を実現するため着心地が良く暖かいという長所があります。

他の3つはいずれもフリース生地を使用しており、PRO THERMAL をバランス型とすると、他の2つは通気性や断熱性にステータスを振っている製品です(重量が338gのPURO3の軽量度が、PRO THERMALと同じ『4』というのはおかしな気がしますが…)。

細部の紹介

まずは外観です。今回、提供いただいたカラーは『PRO RED』のSサイズ。深みのある赤で高級感が漂います。洗濯するのがはばかられます。

背面には縦に反射材のラインが入ります。ポケットは3つ。

裾はしっかり長めになっています。端までポケットになっているので、ポケットの容量も大きいです。

襟も長めになっており、ジッパーを閉めるとかなりの暖かさです。

ジッパーは安定のYKK。

上部はインナーフラップが装備されており、風の侵入を防ぎます。

重量

実測重量です。公称は215g(Lサイズ)ですが、Sサイズで213g。公称よりも少し重めでしょうか。

生地

このPRO THERMAL MID LS JERSEYの生地には、X-Strechというフリース生地が使われています。触ってみると非常に伸縮性に優れたフリース生地で、素材はポリエステルとポリウレタンの混紡とあります。生地の厚さは薄手と厚手の中間程度。中厚手と言えばよいでしょうか。カステリの商品説明では『中厚起毛フリース』となっており、裏側もわずかに起毛があって保温性を高めています。

先ほど紹介した5つのジャージ製品の中で、フリース生地を使用しているのは3つあると書きました。その中でX-Strechを使っているのはPRO THERMAL MID LS JERSEYのみとなっています。ちなみにPRO THERMAL MIDシリーズには、半袖とベストもあります。

■実走レビュー

それでは実際に使用したレビューです。場所は埼玉県の小川町および東秩父村。当日の天候は晴れ、気温の予報は17~29度でした。PRO THERMAL MID LS JERSEYの対応温度帯は14-19度のため、気温の上昇を避け峠を目指します。6時に麓の小川町をスタート、定峰峠と白石峠を経由して堂平天文台(標高876m)を目指します。

サイズ感

私の体型は身長170cm、体重57kgです。今回はSサイズを着用。他のカステリのジャージ/ジャケット類も全てSサイズですが、今回もぴったりでした。

このジャージ、ストレッチ性が高くぴったりフィットすることをアピールしていますが、本当にフィット感が高い。生地は『もちもち』している感触で、伸びつつも適度なタイト感が素晴らしい。

ジャージって、そもそも体にフィットしていることが大前提なのだと改めて実感。トレーニングしていたりブルべで長距離を走っていると、肩や袖あたりが合っていなかったり、ちょっとしたことがストレスに感じたりします。久々にそういった細かい点を一切気にすることなく、走りのことだけ考えることが出来るジャージです。快適。空力的にも優れていますよね。

当然、袖口の余り具合もちょうど良い。伸縮性が高いので好みの位置に調節出来ます。

実走レビュー

この日の朝の気温は16度前後。少し冷たさを感じる気温ですが、ジャージを着た時に感じたことは『暖かい』。上半身全体をしっかり保温してくれる感覚です。アンダーにはミレーの半袖を着ています。

走り始めて平地が続く街中では非常に快適。生地にはそこそこの通気性があり、平地を走る分には強度を上げても汗が出てきません。

市街地から外れると1%程度の登りが10kmほど続くコースになります。この状況では速度も25km/h程度しか出ないため走行風が弱く、保温性が良すぎて暑い。じんわり汗が出てくるのでジッパーを半分ほど下げて対応します。

定峰峠の登り口、白石車庫に到着。気温は変わらず16度。対応温度帯は14-19度となっているのですが、多少の登りがあると16度でも暑い。ちょっと保温性が良すぎるので、温度帯の記載を変えた方が良いのではないでしょうか。

算出にはカステリ社の基準があると思うのですが、12-19度くらいまでは対応可能と感じました。アンダーとの組み合わせでは、10度位までは問題ないと思います。

その後も順調に登り、白石峠に到着。標高は上がりましたが、8:30の時点で既に20度。ジャージの保温性の高さで、止まると一気に汗が出てきます。このジャージ、最も快適に走れるのは気温15度くらいと感じます。

ジャージのフィット感の高さは群を抜いており、ダンシングしようが動きにストレスを感じることは一切なく、快適そのもの。保温性の高さと並んで、このジャージの優れた点の1つですね。

さらに登って堂平天文台(標高876m)に到着。

ここからはダウンヒルです。気温は変わらず20度前後ですが、さすがにダウンヒル時にジャージ単体では寒い。ジッパーを全部閉めても保温性より通気性の良さが上回る感じで、一気に冷えることは無いものの、少しづつ冷えてきます。ここは携行していたPerfetto RoS 2ベストを素直に追加します。今回は一気に15kmほど下るのでベストを追加しましたが、短時間の下りであれば問題ないと思います。

このジャージに限った話ではないのですが、やはりジャージはベストと組み合わせて使うのがベストですね(ダジャレではなく…)。Perfetto RoS 2ベストはストレッチ性が高く、このジャージと相性が良い。BETA RoS ジャケットで感じた腕の寒さも感じることなく、快適に下ることが出来ました。

■まとめ

動きを邪魔しないタイトなフィット感がありながら、着た瞬間に分かる保温性の高さがあります。ある程度の通気性も備えており、高強度のトレーニングに最適なジャージです。この保温性の高さは、気温は15度くらい、特に日の陰る曇りの日などに真価を発揮すると思います。

ただし速度の低下する登りではやや暑く、ジッパーを大きく下げて対応することになります。保温性を損なわない程度に、サイドの通気性を高めてもらえると対応力がより高まると感じます。

このフィット感はジャケットには絶対に無いもので、ジャケットのように全天候対応を求めないならば、PRO THERMAL MID LS JERSEYが1着あれば十分という人は多いと思います。

早めに入手すれば、今シーズンもしっかり使えると思います。カラーとサイズに余裕があるうちに入手しておきましょう。

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カステリ社から当ブログ用のクーポンコードを発行いただきましたので、ぜひ利用ください。コードは2つあります。使用はいずれも1回まで、また既に割引になっている商品に対しては使用することが出来ません。
・『Morou20』:20%OFF。2024/07/31まで。
・『RideJapan』:15%OFF。有効期限なし。
期間内であればいつでも使えますので、新製品などのセール対象にならないアイテムの購入にお勧めです。
※商品の購入やクーポンの使用により、私に収益が発生することはありません

同じ生地を使った半袖ジャージとベストもあり、カステリの力の入れようが分かります。ちなみに私は半袖も買ってしまいました。

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PRO THERMAL MID SS JERSEY
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PRO THERMAL MID VEST
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ABOUT ME
@morou2
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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