多すぎて良く分からないカステリの商品ラインナップを解説してみる ジャケット編②

ジャケット編の続きです。以前からある商品ラインになりますが、これらの商品に防水性を付与しましたというのがALPHAシリーズやPERFETTOシリーズなので、並べると防水性が無い分だけ見劣りしてしまう様な印象です。ALPHAもPERFETTOも以前からありましたが、これらの完成度が高くなってきていますよね。

多すぎて良く分からないカステリの商品ラインナップを解説してみる ジャケット編①

ともかく順に見ていきます。今年になってカタログ落ちしたモデルもありますが、現在のCastelliのwebサイトに掲載されている商品について載せます。前回と同じくまずは用語の解説からです。

■用語の解説

今回はGORE-TEXの生地についてです。

GORE-TEX INFINIUM

ゴアテックスに『INFINIUM』という新しい生地が2018年から追加されています。GORE-TEXの公式webサイトに行くと、まず『GORE-TEX』と『GORE-TEX INFINIUM』の2つの生地があることをPRしています。

『GORE-TEX』は従来通りの防水・透湿を謳う生地なのですが、『INFINIUM』の方は防水は謳わずに快適さを追求した製品とのこと。防水についても防水性ではなく耐水性と表現されています。代わりにストレッチ性、防風性を高めており、カステリの各製品にも『GORE-TEX』なのか『INFINIUM』なのかを示すタグがしっかり表示されています。

またカステリはGORE-TEXと協力して、独自のINFINIUMの生地を開発したとのこと。これが前回も紹介した『INFINIUM 205』と『INFINIUM 203』ですね。

■ジャケットのラインナップ

さて商品の紹介です。現行モデルになっているのは、前回紹介した以外では5アイテムです。まずは価格など。

商品名 価格 重量 対応温度
DOUBLE ESPRESSO JACKET 46,000 533 -5-8
RADDOPPIA2 JACKET 34,000 472 0-10
ELEMENTO LITE JACKET 39,000 422 0-12
MORTIROLO Ⅴ JACKET 29,000 439 6-14
TRANSITION JACKET 25,000 322 8-16

各商品の違いが分かりづらいので、各スペックを一覧にしたものも載せておきます。

商品名 防風 防水 断熱 通気
DOUBLE ESPRESSO JACKET 5 3 5 3
RADDOPPIA2 JACKET 5 3 4 3
ELEMENTO LITE JACKET 4 3 5 5
MORTIROLO Ⅴ JACKET 4 3 3 4
TRANSITION JACKET 4 2 3 4

最も低い温度に対応するのはダブルエスプレッソジャケットですが、高機能になるほど防風性が高く、徐々に防風性が落ちるにつれて通気性が上がっていくことが分かります。エレメントライトジャケットだけが妙なポジショニングで、広い温度に対応するうえに平均的にどの項目も点数が高いです。4項目の合計点でも、エレメントライトジャケットが17点と最も高いのですよね。

DOUBLE ESPRESSO JACKET

アルファシリーズを除くと、最も低い温度に耐えられるジャケットです。全体にGORE INFINIUM203を使っており、裏地は起毛フリースになっています。今までは最も暖かいジャケットだったのですが、アルファシリーズが出たことで微妙なポジショニングになってしまっています。インターマックスのカタログに載っていないのも分かる気がします。デザインが控えめなので、これが好みなら買いましょうという感じでしょうか。現行モデルにも関わらず、売っているサイトがwiggleくらいしかありませんでした(笑)

RADDOPPIA2 JACKET

胸と袖の反射材が特徴的なジャケット。前面と背面がGORE-TEX INFINIUM WINDSTOPPER X-Fast、こちらも裏地がフリース。ダブルエスプレッソと比べると若干断熱性能に劣る分、価格が安く重量も軽くなっています。本家サイトの紹介文を見ると『カステリの冬の主力ジャケット』とありますので、以前はこれが最高峰モデルだったのでしょうか。とにかく以前から反射材が特徴なので、夜間走るならこれですね。真冬に徹夜ブルべとかしなければ、普通はこれ位で十分なはずです。

ELEMENTO LITE JACKET

3枚のレイヤーで構成されており、最も暖かそうです。断熱性と通気性が最高レベルで防風性も4点という高性能ジャケット。高性能なのは、3層の真ん中に断熱層があるからで、同じく発熱量の多いスキーのジャケットを参考にしたとのこと。

ただし3層になっているだけあってかさばるため、高強度のトレーニングではなく低~中強度のトレーニング向けとなっています。春先のレースにピークを持っていきたい人向けだそうです。空気抵抗が大きそうな他は非常に高性能なので、低強度でベーストレーニングをしたいが寒いのもイヤ、という方はこちらでしょうか。

ちなみにベストもあったりします。これも非常に暖かそうで、空気抵抗の増大も抑えられますし、ベスト位にしておくのがちょうど良さそうですね。

MORTIROLO Ⅴ JACKET

ここらあたりからジャケットといいつつ、ダブルエスプレッソあたりと比較すると明らかに薄く、上位のジャケットとジャージの中間のようなスペックになってきます。生地はジャケットの中では薄いです。前面がGORE Windstopper のX-Fast。背面がThermoflexとなっており、通気性を重視しています。冬期の昼間に走るならこれで十分な気がします。

TRANSITION JACKET

その名の通り季節の変わり目に着用するという趣旨のジャケットです。カステリも断熱性は無いと言っており、空力を重視したタイト目のフィット感と防風性に振ったジャケットです。重量も300g台なので非常に軽いですね。

今回はジャケットのパート2でした。冬物は高価なので、クーポンが出ているうちに目的に合った上手い買い物をしていただきたいと思います。ダブルエスプレッソやエレメントライトジャケットを買うなら、アルファロスジャケットの方が高性能なので気を付けましょう。最後に比較のため全部のジャケットを並べてみます。

商品名 防風 防水 断熱 通気
ALPHA ROS JACKET 5 4 5 4
ALPHA ROS LIGHT JACKET 4 4 4 4
DOUBLE ESPRESSO JACKET 5 3 5 3
RADDOPPIA2 JACKET 5 3 4 3
ELEMENTO LITE JACKET 4 3 5 5
MORTIROLO Ⅴ JACKET 4 3 3 4
TRANSITION JACKET 4 2 3 4

こうしてみるとアルファシリーズが非常に優秀ですね。パート1を確認したい方はこちらから。

多すぎて良く分からないカステリの商品ラインナップを解説してみる ジャケット編①