【ブルべ】2024 日本橋フレッシュ(Fleche)完走・認定!その2
2024年の日本橋Flecheの走行記録、今回はその2です。
その1はこちらから。
■走行計画
今回の走行計画について。Flecheには独特のルールがあり、そのルールがFlecheのゲーム性を高めています。その独特のルールとは、22時間ポイントです。
Flecheはナイスプレイスに向かい、なるべく真っ直ぐなルートで24時間走り続けることが趣旨とされています。その(なるべく)24時間走り続けることを担保するために、22時間ポイントが設定されています。
具体的には、スタート後の22時間経過時点で現在地を(レシートなどで)証明し、ゴールとなる24時間までの2時間の間で25km以上走行せよ、というものです。このルールのおかげで、例えば22時間時点で360km地点まで到着してしまったとしてもその地点をゴールとすることはできず、24時間経過するまで走り続けることが要求されます。
今回の私たちのルートでは、ゴールは横浜駅至近のコンビニ、22時間ポイントをゴールから26km手前の小田原のコンビニに設定しました。
当然ながら横浜駅の周辺は信号だらけでして、2時間で25km走ることは簡単ではありません。またFlecheはチームで走りますから、自分も含めた誰かが『眠い』『パンクした』などの状況になる可能性があり、信号峠も考慮すると非常に難易度が高いのです。
そのため一般的な走行計画としては、
- まずは22時間ポイントの1つまたは2つ手前のPCまで頑張って走る
- そのPCの到着状況を見て今後の行動を決定
- 22時間ポイントで設定したPCに間に合わなそうなら、休憩をカットして走行
- 22時間ポイントで設定したPCに間に合いそうなら、食事や休憩を長めに取る
ということになろうかと思います。中には500km超の距離で申請するようなチームもありますから、全てのチームにおいてこの通りではありませんし、PCの設定状況もチームによって異なりますので、どのPCが進退を判断するポイントになるか?も異なってきます。
これを私たちのチームのルートに当てはめると、22時間ポイントの2つ手前のPCは御殿場を越えた場所にあるコンビニ(280km地点)です。御殿場越えにどれだけ時間を要するかがポイントになりますので、まずは余裕を持って御殿場を越えることが目標となります。
■PC1まで
申請したスタート時刻は6:00。5時に起床して余裕を持ってスタートに移動する…はずが、設定したスマホのアラームが鳴らずに15分ほど寝坊。急いで支度をしてスタートのコンビニに10分前に行くと、私が最後でした…。
メンバーに挨拶をして、水や補給食を買い物。改めて6:00スタートを証明するためのレシートを皆で取得して、記念撮影をした後にいよいよスタートです。
早朝だけに気温は1桁でやや肌寒い。持ってきたウェアのほとんどを最初から着こむことになりますが、トリさんだけはいつもの通り生足のまま。
そしてスタートして数分後、いきなりコンビニに立ち寄り。トリさんのインナーパンツ?の収まりが悪く、調整が必要とのこと。Flecheならではですね。
その後は何事も無く、最初から強い追い風に吹かれながら快適に走ります。途中で先頭を引いたべいさんいわく『これぞ追い風』とのこと。べいさんの満足気な顔が忘れられません(笑)
結局、この強い追い風が本当に最後まで吹き続けることになるのですが、この時点では知る由もありません(予報では終始追い風だったのだが、真に受けるメンバーはいない…)。
気温に関しては予報通りに上昇し、暑いと言いながらようやく?44km地点のファミマに到着です。時刻は8:30。今のところ何のイベントもありません。私は着ていたウェアを脱いで、半袖短パンにチェンジ。ウェアはカステリのPRO THERMALMIDとNANOFLEX PRO RACE。どちらも裏起毛で、昼間から夜間まで平気な組み合わせです。
■PC2まで
次のPCは82.8km地点の御前崎。御前崎のモニュメントとブルべカードを一緒に撮影することで証跡とします。
豊橋を出発し、まずは浜名湖を通過。相変わらず追い風で、非常に順調に進みます。
天竜川を越えて磐田市に入ったところで水分補給のためにコンビニ休憩。
休憩を終えて、御前崎へ向けてR150を進みます。途中で1人のローディが追い付いてきたのですが、我々は非常に目立つ格好をしているので『どこまで行かれるのですか?』と質問されてしまいました。
『神奈川県の横浜までです』と回答すると軽く引かれました。横浜まで走る人が御前崎をうろうろしているなんて思いませんよね…普通は。
その人は微妙に間隔を空けてしばらく一緒に走ったのですが、自転車走行可のオーバーパスに差し掛かった際、我々が誤って側道に降りてしまいそのまま先行されてお別れ。
引き続き追い風に背中を押され、何事も無く126km地点の御前崎に到着。時刻は12:16。スタートから6時間で120kmも走っており、かなり良いペースです。
相変わらず強風が吹く荒れる岬なので、べいさんにホイールを押さえてもらい写真撮影。30度くらいまで傾けて駐輪しても風に倒されたことがありますから、油断してはいけません。1人でもRDが破損したりしたら全員の認定が危うくなりますからね…。
■PC3まで
さて次は56km先にある静岡駅近くのローソンを目指します。182km地点なのでちょうど半分ですね。
時間もお昼時なのでランチを食べるお店を探しますが、どこも満員で行列が出来ている始末。お店の中を見なくても、駐車場が満車で『ここはアカン』というお店も。
はちやまさんは『すき家でも良いですよ!』(※20kmくらい先にある)と言うのですが、まぁどこかに何かお店があるでしょう…と少し走ると定食屋さんが。
つい先ほどまで満員のお店ばかりだったのに、このお店は駐車場も小さいためか明らかに誰もいない。『このお店に入って大丈夫なのか…?』と一同躊躇いながらも中を確認するとやはりお客は誰もいない。時間に追われる我々としては、それは非常にありがたいことでもあるので、このお店に決定。
着席すると地元の人向けの普通の食堂でしたが、刺身定食もしっかりとメニューにあったので私やトリさん、べいさんは刺身定食をオーダー。非常にリーズナブルで量も多く、良いお店でした。なぜお客が1人もいなかったのは謎です。
時系列が少し前後しますが、食事が出てくるのを待つ間に私はキャットアイのブラケットを外し、はちやまさんにお借りしたブラケットからネジを移植。私はキャットアイのVOLT800NEOを下吊りにしているのですが、画像のネジがいつの間にか緩んで脱落していたのでした。
確かにブラケットを下側に向けているとネジは緩みやすい状態になっているのですが、そんな事には思いが至らず増し締めもせずにいたのでした。そしてその事態に気づくのがよりによってFlecheの最中という…。
今回のFlecheは本当にトラブルが無く平和に終わったのですが、私だけが地味なトラブルを発生させていました。
そもそも御前崎を出た直後にも、iGPSPORTのフロントライト(VS1200)が油圧ブレーキのホースに押されて横を向いてしまうというトラブルがあり、既にライトを1つ外した状態でした。VOLT800NEOまで使えなくなったらDNFの可能性もありましたから、対処出来て良かった(それも食事休憩中に)です。ブラケットを貸していただいたはちやまさんには感謝です。
食事を終えると牧之原から焼津、藤枝を通り静岡へ入ります。宇津ノ谷峠は昭和トンネルを通りました。キャノボの時もこちらのトンネルを通りましたが、比較的道が広く快適な部類。迂回して平成トンネルの歩道を通る必要性は低いと思います。
峠を越えると丸子まで下りです。こちらは丸子川沿いの丁子屋手前のあたりですね。のどかでとても良いところ。
安部川を越えるとようやく富士山が見えてきました。PCまであと2km程度です。
またしても何事もなく、無事にPC3のローソンに到着。距離は182km地点、時刻は16:05。爽やかサイクリングで楽しいですね。
ここまでのアベレージは驚愕の18km/h。100%追い風とそばりさんのおかげなのですが、トラブルもなく順調すぎて不安になるレベル。
ちなみに今回は、そばりさんが完璧にコースを暗記してくれていたおかげでミスコースが1度も無かったことも非常に大きかったです。今回のメンバー…特にトリさん、べいさん(と私)に関してはブルべのキャリアが10年以上ある(はちやまさんのキャリアは不明)ので、コースの予習も適当になりがち。今回のコースはメジャーな東海道沿いなので尚更です。
では何度も走っているコースなのだから、実際にミスコースなく走れるのか?と言われると、やはり要所で細かな点が初見のため進行方向に迷うこともあるわけです。というのは実際に走って感じたことですが『東海道なんて何度も走ってるから余裕やろ!』と我々おっさんズはロクに予習もしない状態であったため、そばりさんのお世話になりっぱなしだったのでした…。
まぁ先頭を引いたのは9割以上べいさんとトリさんなので、私のせいではないのですが!(常に最後尾で楽をしていた人)
その3に続きます。