【ブルべ】BRM601鬼怒川600を完走しました その4
2024/06/01に開催された、たまがわのBRM601鬼怒川600の走行記録その3です。今回はゴールまで。
その3はこちらからどうぞ。
■走行記録
コントロール8まで
さてセブンイレブンで補給を終えるとリスタートです。
ここで下りは終わり、西へ変えて大谷川沿いを進む区間。正面に男体山を望みながら進むのは良いのですが、コントロール8までは10kmで200m登るという地味に辛いプロファイルです。このような直登の2~3%の登りはあまり好きではなかったりします。
これは東武日光駅の手前で見かけたスペーシアX。
とは言えこの道は鬼怒川600で4回目、他のBRMでも通るメジャーな道なので慣れたものではあります。淡々と登って無事にコントロール8の日光物産商会に到着。今回は曇っていたおかげで、まだ走りやすいコンディションでした。
419.8km地点、時刻は11時ちょうど。貯金は-18分から20分まで回復。
ACPのBRM規程の改定により、各コントロール通過時刻を厳密にチェックされることは無くなりました。しかしコントロールのクローズ時刻にあまりにも間に合わないと(よほど豪脚の持ち主でない限り)結局はゴールにも間に合わないことになりますので、クローズ時刻を意識して走行時間を管理した方が、私としては走りやすいですね。
コントロール9まで
さて次はC9。再びFMみどり大間々店を目指します。区間距離は58.9km。
日光と足尾を結ぶ日足トンネルまで登り、そこから先は渡良瀬の渓谷沿いを一気に下るボーナス区間です。ちなみに登りは日足トンネル(約2.7kmある)の2/3あたりまで続いているというハード仕様。
日光物産商会の周辺は珍しく空いていました。
神橋を過ぎるとR122に入ります。すぐに登りが始まるのでゆっくり登っていきます。10kmは登りが続くので、先は長い。
東照宮の目の前まで来ているのに立ち寄ったことは無いなぁ、と思いつつ清滝ICへ。右側にあるので立ち寄ることの出来ないファミリーマートを過ぎると、R120との分岐に到着。
ふとコカ・コーラの自販機が目に入ったので、コーラでも飲もうかと停車すると、自販機は稼働していなかった…。諦めて先へ進みます。
数百メートルも進んだところで、雨がぽつぽつきたな…と思ったらあっという間に雨足が強まってくる。『ついに来たか…』と思いつつ、急いでレインウェア上下とレインシューズカバーを装着。ほんの2~3分で本降りの雨になってしまいました。
まぁ、分かっていたことなので無問題。当初の予報は1日中雨でしたから、ホテルから100kmも雨に降られなかっただけでも奇跡。
ここから日足トンネルまでは約2kmほどなので気を取り直してヒルクライムを再開しますが、日足トンネルの先に本格的な地獄が待ち構えていることを知る由もなかったのでありました…。
ここから先は雨のため写真はありません。
ようやく日足トンネルに辿り着き、外階段下のわずかな雨を凌げるスペースでこの先の天候を確認。しばらくは本格的に降られることになりそうです。
トンネル内もまだ2kmほど登りが続くのですが、諦めて日足トンネルへ。バックミラーを注視して後方から車が来たら、腕を動かしたりして『人間がいる』ということを注意喚起しつつ坂をこなします。
ようやくトンネルを抜けると…そこは土砂降りの雨だった。
日光側からは想像できないほどの土砂降りの雨。『台風が来ているんだっけ?』というほどの雨量ですが、台風と異なり幸いにも風が無いのでまだ耐えられます。
こんな台風レベルの雨の中を走るのは久しく無かったのですが、なぜこんな酷い目に遭っているのか?一応完全装備なので濡れることは無いものの、前は見えないし、道路は『道が滝のように』ではなく『普通に滝が出来ている』というレベルで水浸し。
いつもなら快適にダウンヒルしてアベレージを稼ぐ区間ですが、滝の中をかきわけて下っていく状況で30km/h弱しか速度が出ない。センターラインを視認することすら難しいのですが、最も水深が浅い道路中央を選んで、仕方なくセンターラインすれすれを選んで下っていく。
通常時であれば迷惑極まりないですが、対向車も来ないですし、車もロクに速度を出せないほどの凄まじい状況でしたので、後ろの車に目くばせをしつつ一緒に仲良く下っていきました。
途中で先ほど補給したセブンイレブンで一緒になったTREKの方をパス。見るとリムブレーキのようで、速度コントロールができずに非常に苦労されている様子。ディスクブレーキでも大変なのですから、リムブレーキは更に辛いですよね…。
もはや記憶も定かではありませんが、1時間ほど滝の中をノロノロと下ったでしょうか、やっとの思いで草木湖畔の道の駅に辿り着く。
いつもなら一気に下っている最中なのでスルーしている道の駅ですが、さすがに緊張からの疲労度が半端では無く、停車してコーヒーでも飲んで休憩することにします。すぐにTREKの方もやってくる。
自販機で缶コーヒーを飲んでやっと一息。
トイレに行ってさっぱりするとリスタート。行きたくないけど行かねばゴール出来ない。
道の駅を過ぎると徐々に雨が普通レベルの強さになってきます。10kmほど下るとメロディーライン(車が一定速度で走ると音がするアレ)が設置されているのですが、こちらはとてもじゃないがそんなものを楽しむ精神状況ではないです。
日光のコントロールを出発したのは11時ですが、気付くと13時半。下りを40km進むのに2時間半もかかってます。そろそろしっかりと食事をしておきたい…と思い始めたところに、ちょうど『道の駅くろほね・やまびこ』が現れたのでピットイン。
どうやらレストランもあるようです。お店の裏に回ると自転車を置けるスペースもあったので、ようやくレインウェアを脱いで食事をすることにします。
もつ煮定食にたまごを付けた気がします。品数の多い立派な食事が出てきました。冷えた体にありがたい。
お店に入ってやっとスマホをいじれる状況になったので、雨の愚痴を吐く。10時のツイートでは『驚くほど順調』とか言っていたのですが、発言のギャップがひどい(笑)
このTLの並びなので、ゴールで『2コマ漫画』と言われました。
14時過ぎに食事を終え、再びレインウェアを着込んで出発。滝の様な豪雨区間は過ぎたようで、まぁ普通の雨というレベルになってきました。
更に10kmほど走るとやっとコントロール9、FMみどり大間々店に19時間ぶりに帰ってきました。時刻は14:40。区間距離59kmのうち45kmほどが下りなのですが、食事もしたとはいえ3h40mもかかってしまいました。アベレージ16km/hくらい。下りなのに…。
とにかく雨がひどかった。一体何だったんだ、あれは。
コントロール10まで
さてFMみどり大間々店に到着すると雨は止んでいます。しかし雨雲レーダーを見ると、この先も降ったり止んだりが想定されるのでレインウェアは着たまま進みます。
ここから先は群馬県を20kmほど走ったのち、利根川を越えて埼玉へ。小川町を通りいつものK30を経由して飯能から入間、青梅と進みます。八高線沿いに多少のアップダウンがあるものの、大半は平坦な区間です。
雨のせいで写真もありませんが、心を無にして淡々と進んでいきます。埼玉に入ればこっちのもの。日頃から走り慣れたコースで、ペース配分もしやすい。
昨年トリさんと走った時は30度を超える灼熱で、途中のやまだうどんで小休止をしたほどでした。今回は日差しにやられることが無い点だけはありがたい。それと風も比較的無風に近く、延々と向かい風に抗って進んだ昨年とはエライ違い。
空気抵抗の増えるレインウェア上下を着用しているのに、これで向かい風だったらどれだけ大変なことになっていたことか。
私のいつもの練習コース、小川町まで戻ってくるとブロンプトンの女性(後からフォローさせていただいたのですが、Mさんという方)が走ってらっしゃる。お店で食事をするので大休止が多い私と違い、淡々と距離を刻んでいるようで尊敬します。
軽く挨拶をして、パスさせていただく。小川町からはK30に入り、しばらく進むとまた腹が減ったので毛呂山のセブンイレブンで補給。コントロールまでは残り約21km。頑張りましょう。
飯能日高消防署前の交差点でK30とお別れすると飯能の駅前へ。金子駅手前のアップダウンをこなし、茶畑を突破して突き当りを右折するとやっと東京。
すぐにコントロール10に到着です。時刻は19:30。80kmを約4.5hで走れたので上出来です。貯金も1h23mまで回復しました。
すぐに青いTREKの方もやってきましたが、私は毛呂山で補給を済ませているのでコーヒー1杯飲んですぐリスタート。残距離は約41km、下り基調の新青梅街道を4時間かけて進めば良いのでまぁ完走は問題ないでしょう。
雨雲レーダーを見ると雨はしばらく降らなそうですし、レインウェアも乾燥しているので、ここでレインウェアを脱いでしまいます(フラグ)。
ゴールまで
道中は雨で大変な思いをしましたが、ついにゴールを目指すのみとなりました。
先ほども書きましたが残距離は約41km。新青梅街道は信号の多い区間ではありますが、下り基調なうえ多摩川沿いに出れば信号は激減するので、実は多少時間が厳しくてもどうにかなる区間です。
レインウェアを脱いだので、ありえないほど脚が回ります。雨に降られたのは13時あたりからですから終日レインウェアを着ていたわけではないのですが、それでもレインウェア無しの走りやすさは段違いです。
夕食時の新青梅街道は大きな飲食店が多いのですが、ブルべ中に行けるはずもなく。昨年にトリさんと立ち寄った昭島のラーメン屋さん『小川』もスルー。
いつまた雨が降ってくるかも分かりませんし、今更補給しても、エネルギーになる前にゴールしているでしょうから、一気に走ることにします。
多摩川沿いに出ると、確かに信号が少なくなるので『こんなに信号が少ないならすぐにゴールだろう』といつも思っています。しかし実際は20kmもの距離があるうえ、一定間隔で信号があるので、何でもかんでも巻き返せるという環境ではありません。
それでもこの日は風の影響が少なかったため、快調に飛ばしてゴール直前の多摩川河川敷へ…戻った途端に雨が降ってきたうえ、道が水没していて進路が良く分からない。
道中に何度か一緒になったRaphaベストの方と一緒に迷いながらも、水没した道をどうにか進んでやっとゴール!時刻は21:15、37h55mでした。今回もレシートは揃っていたので認定も問題ないでしょう。
もっと時間がかかっているかと思いましたが、意外と余裕をもってゴールしてしまった。
とにかく初日夜の雨と、日光からの下りの雨がひどかった。鬼怒川600は4回目の完走ですが、他の600を含めても断トツでハード。思い出に残るブルべとなりました。
『景色が良くて楽しんで走れた』ブルべよりも『全行程雨で酷い目に遭った』ブルべの方が記憶に残るってのはどうなのか、と思いますが、体験として強烈な方がより印象に残るってことなんでしょう。
ともあれ2024シーズン1本目のレギュラーBRMは無事に認定(される見通し)。10月に自分が開催する200がありますから、これは確実に走るとして、残るは300と400。400はRさくらの『渋峠400』にエントリーしているので、これを完走すればSRがかなり確実なものになります。
ゴール後はしばし雑談の後、『雨の中を帰るの面倒だなー』と思っていたらいつの間にか雨は止んでいました。ゴール直前だけ降ってくるとか、最後まで本当に嫌がらせのような天候ですね。
まぁ雨が上がっているのは良いことなので、車を停めているパーキングまでサクッと移動、自転車を積み込んで帰路へ。途中で眠くなってきたのでスーパー銭湯に入ってリフレッシュ。ついでにつけ麺も食べてから帰りました。
翌日の洗車が面倒でしたが、無事に帰宅できましたので鬼怒川600は終了。次回はRさくらの渋峠400です。
※ブログが完走する前にブルべカードが届きました。仕事が早い!キルハさんお疲れ様でした。
~おまけ~
この日から2週間後の日曜日。
『あれだけの雨の中を走ったから、ハブとフリーのメンテをしないといけないよなぁ』
と思いつつ、汚れたスプロケを外すのが面倒という理由で2週間も放置していましたが、重い腰を上げてやっとメンテ。
フリーボディを外してみると…ギャアアアア!
ラチェットとフリーボディが新しくなりました。ウッ…
皆さんも気を付けましょう。
それではまた。