夏休みの宗谷岬ツーリング day2
2024年の夏休みに走った宗谷岬往復ツーリングの2日目です。
day1はこちらから。
■day2
前日まで
当初の予定では、初日に240km、2日目も宗谷岬までの往復を含む240kmというプランでした。ところが初日は大雨のため、叔父の車で苫前までワープ。そのためコースは140kmに短縮。時間に余裕が出来たため一気に宗谷岬まで往復、この日の走行距離は200kmとなりました。
ということで、2日目は稚内から名寄までの180km。天候も終日晴れの予報ですが、最高気温の予報は30度以上。北海道なのに暑さに耐えながら走る日になりそうです。
豊富まで
まずは35km先の豊富町を目指します。朝食はバイキングなので海鮮丼を作ってみましたが、味は普通(笑)
朝食後にもう一度露天風呂に入り、身支度をして7:40に出発。涼し気な朝です。
市内を観光したかったですが、18時までには名寄に到着したいので寄り道はせずに進みます。途中でも写真を沢山撮るでしょうし。ホテル近くのセコマで補給して、R40を南下。まずは35km先にある豊富町のセコマを目指します。
左手に宗谷丘陵を望みながら走ります。昨日もこれくらい晴れていれば、良い眺めだったのですが。
9時前に豊富町にIN。2%前後の勾配が続き、速度が上がりません。
ほどなく開源パーキングシェルターに到着。吹雪や地吹雪の際に避難するための施設とのことで、東北にはなく北海道特有の施設。宗谷600のコースではコンビニ以外で休憩に使える貴重な施設とのことで、興味があったのです。冬期はもちろん、日差しの強い夏期も使えるシェルター状の大きな駐車場です。
シェルターの中には立派なトイレと自販機まであります。コーラでも飲みたかったですが、やはりゴミ箱が無いためパス。トイレだけ済ませてリスタートです。
9:50、豊富町のセコマに到着。ガラナとおにぎりで補給しますが既に暑い。
幌延まで
次の町は約20km先の幌延。幌延にはセコマがありますが、20kmでは少々近いですね。
次の町は幌延から35km先の中川。中川にはセコマも道の駅もあります。アベレージは20km/hを超えていますので、幌延ではドリンクの補給程度に済ませ、食事は中川で取ることにします。
幌延に向かう前に、豊富駅前にあるというガンダムのマンホールを見に行きます。
駅前に到着して周囲を確認しますが、それらしきマンホールは無い…。
近くを見ると、何やら地面の上に不自然な木枠が置かれています。
上部は透明アクリル板のようですが、全面が結露していて中は確認出来ない。
恐る恐る木枠を動かすと、そこにはガンダムのマンホール。蓋で保護されているだけあって、めちゃくちゃ状態が良い(笑)
ちなみに蓋はこんな感じ。結露が一部流れた後なので中が見えていますが、最初は本当に何も見えませんでした。まさか蓋で保護されているとは…。
町を出るとのどかな風景が広がります。ツートンカラーのロールベールラップサイレージ。
しばらくすると幌延のセコマに到着。コーラを飲んだらすぐに出発します。
中川まで
町を出ると再び北緯45度ラインを越えます。オロロンラインには立派なモニュメントがありましたが、こちらはシンプル。
更に10kmほど進むと雄信内(おのっぷない)駅の手前で宗谷本線の踏切が閉まるという、レアな状況に遭遇。午前中は1本しかない特急宗谷が通過していきました。
折角なので雄信内駅に立ち寄り。普通列車(上下含めて1日に6本)しか停車しない駅ですから静寂そのもの。
天塩川に架かる雄信内大橋。この先は天塩川と共に走る経路となるため、10回以上天塩川を渡ることになります。
20kmほど進むとようやく中川の町に到着。座って食事をしたかったので、セコマには寄らずに道の駅へ。
前日に続きまたも醤油チャーシューメン…。気温は25度前後なのですが、食堂にはクーラーが無いので汗だくで食事。
音威子府まで
次の町は約30km先の音威子府です(町ではなく村ですが)。あの黒い音威子府そばが有名でしたが、駅にあるそば屋さんは既に閉店しています。道の駅に行けば何か食べられるかも?と期待して進みます。
時刻は13時。名寄までは残り80kmですから、遅くとも18時までには到着できそうです。
引き続き何もないR40を進みます。
14時過ぎに音威子府に到着。腹が減ったので道の駅に直行すると、食堂の営業時間は14時までであった…。
よく見ると、食堂の営業時間とは別に麺類の提供時間が決まっており、そばは『11:00~12:00』の1時間のみとのこと。この1時間を狙って来ないとそばが食べられないとはハードルが高すぎる…。
仕方が無いので道の駅ではコーラを1本飲んでセコマに向かいます。が、折角なので音威子府駅に設置されている天北線資料室を見学。
天北線の歴史を始め様々な資料が収蔵されており、楽しめました。
見学後、セコマに移動して補給をしましたが僻地のためかホットシェフが無くがっかり。
美深まで
次は30km先の美深を目指します。
このあたりから徐々に登りが増えてきます。それでも相変わらず信号は皆無なので走りやすい。15kmほど進むと、恩根内駅まで0.6kmという看板が出てきましたので立ち寄ってみます。
脇道に入り、宗谷本線を渡って集落に入り、駅前に行ってみると5か月前に廃駅となっていました。無念…。
そもそも宗谷本線はこれまでも多数の駅が廃駅となってきましたが、先ほどの雄信内駅の方がよほど廃れています。恩根内駅は駅前に集落もありますしね。しかし恩根内駅の方が先に廃駅になってしまったのは、自治体による補助方針の違いによるようです。
更に5kmほど走ると、ようやく道の駅びふかに到着。ここは美深町の市街地から外れた北側にあります。
中には1985年に部分開業のまま廃線となった美深線の紹介が。枝幸まで通るはずの路線でしたが、大部分を整備したのに開通しなかったという、ローカル線の不採算を象徴するかのような路線です。
アイスだと思って買ったらホットだった缶コーヒー。意外と飲めました。
食堂の営業は終わっていたので補給はせず、町へ向かいます。何度目か分からないですが、天塩川を渡る。明らかに増水していますね。
美深の町に到着。人口3,000人強の町ですが、市街地は大きい。
美深駅を見学。美深にはSUBARUの試験場がある関係で、『スバルを応援しています』という横断幕。駅前に停まっている車はトヨタですが。隣の名寄に行けば北海道では貴重なSUBARUディーラーがあるのですから、横断幕を作る気概があるのなら、もう少しSUBARU車を見かけても良い気がします。
年季の入った跨線橋。
名寄まで
ここまで来たら名寄までは約20km。1時間かからずに到着する距離なので、補給せずに一気に行きます。
市街地を出てもはや何度目か分からない天塩川を渡ると、すぐに名寄に入ります。ちなみに名寄は餅米の一大産地。あの赤福なども名寄産の餅米を中心に使用しているとのこと。
智恵文を通り東雲峠へ。ピークまでが長く汗だくになりながら登りましたが、名前の付いた峠はこれが最初で最後でした。
『手強かったが…お主…やはり名のある武将であったか…』という印象。と言っても北海道なので、斜度は7%程度がMAXなのですが。
時刻は17:19。気温は低いですが、湿度がそれなりにあって全然涼しくありません。喉が渇いたので早くビールを飲みたい。
ようやく名寄の街が見えてきました。街を望みつつ最初で最後のダウンヒル。早くビールが飲みたい。
10分も走ると市街地に到着です。ビルが無いので空が広い。チェーン店も一通りあり、人口は約24,000人(2024年現在)と大きな町です。
丸2日も走っておいて今更ですが、ツルハドラッグで日焼け止めを購入。セコマにも日焼け止めは売っていましたが、高額だったので買いませんでした。稚内にもツルハはありましたが営業時間前であり、実に180km走ってようやくドラッグストアに出会えました。
そして本日の宿、ドーミーインにチェックイン。室内に自転車を置かせてくれる神宿でした。自転車を室内持ち込みさせてくれることから、ランドヌールには定番の宿になっている模様。
チェックイン後、訓練された動きで洗濯と風呂をこなす。露天風呂はありませんでしたが良い湯でした。さっぱりしたところで本来の趣旨である居酒屋へ向かいます。
時間も無いので、ホテルお勧めの居酒屋的なパンフの中から良さげなお店に訪問。はるばる稚内から180km走ったうえ、明るい内に飲むビールは美味い!お疲れ様でした!
昨日は漁港のある稚内にも関わらず何故か羊肉を食べました(非常に美味かった)が、今回は何故か内陸の名寄で魚を堪能。安くて美味しかった、東京だったら倍の価格です。
日本酒もうまい。1,500円くらいで飲み放題のオプションがあったので、当然オーダーしました。良いお店でした。
名寄駅前には大きな商店街が形成されているのですが、稼働しているのは飲み屋くらい。
飲んだ後は再びお風呂に入って就寝。明日は名寄から砂川までの140kmです。叔父によると夕方から温泉に行くというので、16時あたりには砂川の叔父宅に到着する必要があります。
ランドヌールにとっては時間を区切られるライドはいつものこと、雨が降ろうが向かい風だろうが、頑張って時間内にライドを収めるようにしましょう。
day3に続きます。