夏休みの宗谷岬ツーリング day3
2024年の夏休みに走った宗谷岬往復ツーリングの3日目です。
day2はこちらから。
■day3
ツーリングもいよいよ3日目。今日は名寄から砂川の叔父宅に戻る140kmとなります。
起床後はまず温泉に入って朝食。
30分以上かけてのんびり食事。その後は身支度を整えて出発です。時刻は8:30。良いホテルでした。
士別まで
まずは25km先の士別を目指します。町を出る前に駅に寄ってみる。駅前にタクシーが数台停車するのみ。
ジャージはカステリのエスプレッソジャージ&プレミオブラックビブ。初日はレインウェアを着用するのでオダックスジャパンの長袖でしたが、2&3日目は同じジャージ。毎日洗濯です。エスプレッソは伸縮性が高くて快適。
30分も走ると士別市に入る。羊と甜菜が有名ですね。
なだらかな登りが続く。
D537号から宗谷本線方面を望む。道が一直線に続くいかにも北海道という景色。
市街地に入る前、何度目か分からない天塩川を渡る。天塩川の全長は256kmで、国内でも4位の長さを誇ります。
10時前に無事に士別に到着。士別は人口16,000人以上の大きな町。この時間はまだ日陰が多いため、店先でゆっくり食事できました。
幌加内まで
さて残りは115kmですが、ここから先はコースに沿って走ると補給困難区間です。コース上のコンビニは、士別から10km先にセコマけんぶち店(剣淵町)。その次は60km先にセコマ深川多志度店(深川市)。
さすがに10km先で休憩する必要は無いですし、かと言ってパスすると70kmを一気に走ることになります。
そこで地図を確認すると、途中で幌加内町の市街地付近を通ります(士別から40km)ため、そこで食事をするのが良さそうです。というか、それしかない。3kmほどコースアウトすれば幌加内の市街地ですし。
ついでにツイッター上で有識者に相談した結果、幌加内のバスターミナルにあるお蕎麦屋さんが良いとのことで、お昼ご飯はここに決定。またこの幌加内町ですが北海道で179ある自治体の内、2つしかない『コンビニが1つも無い自治体』というレアな町とのこと。
それなりの市街地があり人口1,200人もいるのに、セコマすら出店していないのは何故なんでしょうね…?人口600人の音威子府村にもあるというのに。ちなみにもう1つのコンビニが無い自治体は積丹半島に位置する神恵内(かむえない)村です。
また後から知ったのですが(と言うかこの記事を書くために色々調べて)、幌加内町はそばの作付面積、収穫量ともに日本一だそうです。これは食べるしかない。
補給プランが固まれば出発です。士別の駅に立ち寄りたかったですが、時間の関係でパス。駅付近の道路は片側2車線で、北海道ならではの贅沢な土地の使い方。
剣淵町に入ると見晴らしの良い景色が続く。当然ながら車も少なく、自転車にとっては信号も無く天国のような場所です。
すぐに剣淵のセコマが出現しましたが、さすがにパス。この付近でツーリング中の外国人家族に出会いました。ご夫婦でチャイルドトレーラーを2台牽引しており、中々のワイルドさ。
続いて和寒(わっさむ)町にIN。クロカンスキーで有名です。
郊外に出ると幌加内まで21kmの青看板。この辺り、本当に何も無く無心にペダルを踏むしかありません。そこそこアップダウンもあるし、自販機すら無いし、日陰ゼロで暑いし、自転車が好きでないと発狂してしまうかも。
それでも海外と比較すると、50kmも走ればコンビニがあるだけでも天国のような土地なのですが。贅沢に慣れ過ぎですね。
ともあれ、関東住まいの人間からすると天国のような場所であることには間違いありません。何しろ車は20分に1台程度しか通らない。この区間が一番楽しかった。北海道に来て良かった。
ようやく幌加内にIN。1978年に国内最低気温となる-41.2度を記録したとのこと。体験したくは…無い(笑)
更に10kmほど走り、幌加内のバスターミナルに到着。時刻は12:30。
こちらが教えていただいたお店『雪月花』です。店内にはサインが多数掲示されているというお店でした。
空腹だったので、2枚いただきました。独特の爽やかな風味があって美味しかった、ごちそうさまでした。写真は使い回しではありません(笑)
館内に自販機はありましたがゴミ箱が無いので飲み物は購入せず。日差しが強いので日焼け止めだけ塗り直してリスタートです。残り70km頑張りましょう。
深川まで
しばらく走ると深川市に入ります。こちらは幌成の簡易郵便局。
幌加内を出て30km、ようやく深川のセコマに到着。ボトルの水は無くなっており、危ないところでした。時刻は14:20。残り40km、どうにか16時あたりには到着できそうです。
砂川まで
残るは深川から秩父別、妹背牛、滝川を通り砂川までの約40km。水も補給したし、一気に走ってしまいましょう。
セコマからは少しルートを変更し、中山峠を越えて秩父別へ。秩父別駅前から妹背牛駅を目指して南下。この辺りから風向きが変わり、中々の向かい風に。20km/h程度しか出せなくなってしまい、徐々に遅れが…。
頑張って石狩川を渡ると滝川市。相変わらず風がきついですが、無心で踏む。途中のコンビニでコーラを補給しつつ、空知川を越えるとついに砂川市です。
そこから3kmほど走るとゴールである叔父宅に到着!時刻は16:50。3日間で520km、楽しんで走れましたが意外と楽では無かった…(笑)
その後は叔父宅で風呂に入って、夕飯をいただいて就寝。
■day4
この日は後片付けの日。午前中に自転車を簡単に掃除して、マッドガードも外してパッキングです。翌日は昼の飛行機で帰りますから、荷物は全てまとめなくてはいけません。
メイク落としシートでチェーンを綺麗にしておきます。
夜は滝川の居酒屋で乾杯!母はもう数日滞在しますが、私は最後の夜。色々お世話になりました。
今も残る昭和なビルでした。
■day5
最終日は叔父に車を出してもらい、砂川駅から特急で移動。
次に来られるのはいつになるのか…。
千歳空港には無事に到着。自転車を預けてやっと一息。相変わらず空港内のレストランはどこも行列ができており、適当なお店で昼食。皆さん、空港に来るの早すぎでは?
早めに保安検査場を過ぎると、中にも寿司屋があったので最後の寿司。最初からこちらのお店で良かった…。
10分ほど遅れたものの、飛行機も無事に羽田に到着。最寄駅からはタクシーで無事に帰宅しました。
これで1週間の北海道旅行は終了。久々に親戚と会えて非常に楽しかった。叔父たちも70歳後半の年齢なので、いつまで元気に飲んで食べられるのか分かりません。また早い内に遊びに行こうと思います。
北海道を走ったのも久々でしたが、やはり広い空を見ながらノンストップで走るのは楽しいですね。またしばらくは関東のブルべをメインで走ることになりますので、ギャップに落胆しないようにしたいと思います…。
次のブルべはBRM928のたまがわ200、筑波連山縦走です。それではまた。
※帰宅後に四極踏破証明書を申請して、無事に届きました。死ぬまでに集めたいと思います。最後は車で回れば集まるだろう!(笑)
初めてコメントさせていただきます。北海道でのブログ楽しく読ませていただきました。実は私、40年以上前の話になりますが、高校卒業までは剣淵、士別エリアで暮らしておりました。その後は長く札幌で暮らし、先々月に神奈川県に移転して来たため、大変懐かしく読ませていただきました。出てくる地名やお店やセコマ、殆ど行ったことのある場所ばかりで実に感慨深かったです。これからもお邪魔させていただきますのでどうぞ宜しくお願いします。
まさくんさん
コメントありがとうございました。懐かしく読んでいただいたとのことで、ありがとうございます、そして関東へようこそ。最初の方の記事に書きましたが、私の母が上砂川町出身でして、夏休みには毎年帰省していました。その頃は花火大会も開催されたりして、大変賑わっていました。鉄道が廃線になる前は、どの町も賑わっていたのかと思うと、感慨深いものがありますね。これからも、宜しければブログに訪問ください。
ブログ楽しく読ませていただきました!
フレームだけの縦型輪行袋だと直立しなさそうですが、空港預け入れで特に問題なかったのでしょうか?
また、私もこのやり方で飛行機輪行にチャレンジしてみたいのですが、注意すべきポイント等はありますか?
ロボットさん
国内でJAL/ANA(とエアドゥ)であれば、丁寧に扱ってくれるので特に問題ありませんでした。一応フレームだけの状態でも直立はします。また自立するようにホイールとセットで輪行袋に入れたとしても、スタッフさんは上下左右の区別が付かないので、台車に横倒しで載せて持ってきたりします。ちなみに今回はRDも外していません。注意点としては、ホイールを運ぶので両手が塞がります。荷物はリュックなど、手を使わない系のバッグしか使えないこと位でしょうか。