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【レビュー】手持ちのジャケットをマイナス気温対応に! 超高性能セカンドレイヤー カステリ COLD DAYS 2nd LAYER

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カステリのベースレイヤー『COLD DAYS 2nd LAYER(コールドデイズセカンドレイヤー)』のレビューです。ベースレイヤーとジャケットの間に着る『セカンドレイヤー』というタイプの製品です(ミドルレイヤーと呼称する場合もあります)。通気性はそのままに、保温性だけを強力に追加するという便利アイテムです。

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COLD DAYS 2nd LAYER
COLD DAYS 2nd LAYER

■総合評価

ここがポイント
  • ジャケットとベースレイヤーの間に着るアイテム
  • 5度対応のジャケットが、-5度対応になる
  • めちゃくちゃ暖かい
こんな場合におすすめ
  • 普段から薄手ジャケットの下に重ね着している人
  • 真冬の早朝から走る人
  • 手持ちのジャケットを有効活用したい人

■入手経緯

通常は『購入動機』となるこのパートですが、今回はカステリ社のご厚意によりこちらの製品を提供いただきました。いつもありがとうございます。そのため『入手経緯』としています。

■製品概要

製品スペック

まずはWebサイトに載っている情報を以下にまとめます。

  • 価格:20,900円(税込)
  • サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL、3XL(7サイズ)
  • フィット:レギュラーフィット
  • 対応温度帯:-8~5度
  • 公称重量:184g(恐らくLサイズの場合)

製品ライン上の位置づけ

カステリには長袖の冬用ベースレイヤーだけで多くの製品がありますが、本製品はベースレイヤーとジャケットの間に着用するセカンドレイヤー(ミドルレイヤー)という位置づけです。そのため比較対象となる製品はありません。

本製品の保温性と通気性の高さを活かし、PROSECCO TECH(6~16度対応)やMIRACOLO WOOL(4~15度対応)といった通気性、吸湿性の高いベースレイヤーと組み合わせて使うことになります。

合わせるジャケットは、PERFETTO AIR(5~15度対応)やESPRESSO AIR(0~10度対応)あたりが良いでしょう。これらのジャケットの下に本製品を着ることで、-5度くらいまでは平気で耐えられるようになります。むしろ5度を超えると暑くて汗冷えしかねないほどです。

ALPHA DOPPIO RoS(-5~10度対応)を使っている方にはあまり出番が無いと思いますが、本製品は-8度対応。更なる耐寒性を求める場合はALPHA DOPPIOと組み合わせても良いと思います。

細部の紹介

細部の紹介です。まずはパッケージから紹介します。

カステリのベースレイヤーは、このような箱に入っています。パッケージには雪の中を走る画像がプリントされており、本製品の想定利用シーンが分かりやすく表現されています。
※PBPの記事でも書きましたが、ヨーロッパは北海道並みの緯度でして、ミラノと稚内が同程度の緯度。

中には製品がコンパクトに収まっています。

全景です。シンプルに全面がメッシュ構造のフリース素材(POLARTEC ALPHA 90)でできています。重ね着した時に厚みが出るのを避けるため、ジッパーは胸までの仕様。

よーーーく見ると、ジッパーがわずかに中心からオフセットされています。重ね着が前提の製品なので、ジャケットのジッパーと重なって厚みが出ないように設計されています。ハーフジッパーにしたうえ、オフセットしているというこだわり。

POLARTEC ALPHAが使われていることを示すタグ。POLARTEC ALPHAは高い断熱性を持ち、中綿のように利用されることが多い素材です。最初からメッシュ構造として製造されており、高い通気性と速乾性も備えています。

元々はアメリカの特殊作戦部隊(Special Operation Force:SOF)の依頼により開発された生地とのこと(Polartec社のサイトより)。本製品の価格が高いのは、この高性能な素材の調達コストが高いためと推察されます。

また商品サイトには『POLARTEC ALPHA 90』という表記が使用されています。この『90』という数値はgsm(grams per square meter)を示しています。『POLARTECH ALPHA』には、生地の密度によりバリエーションがあるのです。90は標準的なタイプでして、他には60や120という製品が存在しています。

ジャケットとの併用が前提なので、襟は高め。

粗い目のメッシュ構造となっています。これだけスカスカでも-8度に対応する暖かさを実現しています。素材の表記が無いのですが、サイトには『ペットボトルを再生している』とありますので、恐らくポリエステルです。

袖もいたってシンプルな作り。

洗濯表示です。温水は30度まで、機械乾燥は使うな、柔軟剤は使うな、など他の製品と同様の表示となっています。

■実走レビュー

実走です。この日の埼玉の気温は、朝は-1度、昼間は10度まで上がる予報です。朝から昼まで走り続けるのは流石にキツい…ので、朝と昼の2回に分けて走ることにしました。レビュワーにあるまじき軟弱さ。

ちなみにこの日のウェアは以下の通り。()内は対応温度帯です。

  • ジャケット:PERFETTO AIR JACKET(5-15度)
  • セカンドレイヤー:COLD DAYS 2nd LAYER(-8-5度)
  • ベースレイヤー:MIRACOLO WOOL LONGSLEEVE(4-15度)
  • タイツ:SORPASSO ROS BIBTIGHT(-2-10度)

ベースは、吸湿性の高いウールを使い、更にアミアミ構造にした『MIRACOLO WOOL LONGSLEEVE』。保温はCOLD DAYSにお任せして、ベースは吸湿性と通気性を重視します。ジャケットも裏起毛の無いPERFETTO AIR。COLD DAYSの無い状態では、確実にマイナス気温に耐えられない組み合わせです。

こんな感じで着用します。

ジャケットはタイト目に着用しますから、レイヤーが1枚増えるとピチピチになりそうですが、まぁ許容範囲でした。またジャケットを着る前にCOLD DAYSを着るわけですが、着た瞬間あからさまに暖かくなります。自宅でも着たい(笑)

朝の部

まずは朝の部。上記のレイヤリングで霜の下りる中を走り出します。防風はPERFETTO AIRが担当してくれるため、保温性がどこまであるのかを確認します。

走り出す前から感じていましたが、結論は-1度程度であれば全く問題なし。-1度の中を走るのであれば、私の場合は-5度対応のALPHA DOPPIOを着ます。しかし今回は下限が5度のジャケットとベースレイヤーの間にCOLD DAYSを着ましたが、実に暖かい、ALPHA DOPPIOに匹敵する暖かさ。

『これって、ALPHA DOPPIOは不要なのでは…?』とすら思ってしまいました。

しかし価格的にはALPHA DOPPIOを買うよりも高くなってしまうこと、ALPHA DOPPIOはインナーとアウターの2重構造なので温度調節がしやすく、単独で-5-10度という非常に幅広い温度帯に対応するため、ALPHA DOPPIOもメリットがあります。

※ちなみに本製品の素材は『POLARTECH ALPHA 90』ですが、ALPHA DOPPIOはインナーレイヤーに『POLARTECH ALPHA DIRECT』という、ほぼ同じ素材を使用していたりします。

この日は相変わらず凄まじい北風の日でしたのでそれなりに強度を(強制的に)上げて走りましたが、気温が0度前後の限りでは汗冷えするほどの発汗も無かったので、COLD DAYSの有用性を十分に感じることができました。

PERFETTO RoS系のジャケットは対応温度帯の下限が5度前後ですから、このあたりのジャケットを持っている人がマイナス気温で走る場合に非常にメリットがあると感じます。

5度対応くらいのジャケットは裏起毛が無く薄手なので、高いフィット感でピタピタに着ることも多いです。その下に着用することでエアロ性能を維持したまま保温性をプラスできますので、エアロの点でもメリットがあります。

昼の部

続いて昼の部です。12時くらいに走り出しましたが、既に気温は10度まで上昇しています。朝の寒さは何だったんだ…。

朝と同じレイヤリングで走り出します。気温が上昇していますので、北風は相変わらず猛威を振るっています。朝と同じ程度の心拍で走りますが、10分も走ると汗が出てきます。

当然ながら寒さを感じることは一切ありません。昼の部で確認したいことは、朝とは逆にどこまで通気性が高いのか?ということ。

北風の中を必死で走ってじんわり発汗が始まると、15分程度は汗冷えすることもなく走行ができました。

しかし20分程度経過すると、汗冷え…まではいきませんが、背中に汗を感じるようになってきます。そもそも、正直なところCOLD DAYSの性能を必要とする気温ではありません。これだけ厚着してこれだけ心拍を上げたら当然だろうな、という感想がまず頭に浮かびます。

それでも心拍が上がり始めてから15分程度は不快な思いをすることもなく走行できていましたので、十分な性能だと思います。

結論としては上記のレイヤリングでは、気温が5度を超えた中で負荷をかけるとCOLD DAYSの通気性をもってしても使用は厳しく、途中で脱いでサドルバッグに収納するなどの対応が必要になると思います。

逆にゆるぽたでのんびり走るという場合には、上記のレイヤリング&上記の気温でちょうど良いでしょう。

■まとめ

強力に保温性をプラスするセカンドレイヤーです。

5度前後対応のジャケットと通気性の高いベースレイヤーの間に着用して、一気に-5度対応にするというのが一般的な使い方かと思われます。

ALPHA DOPPIOのような高額なジャケットを買わずとも、約2万円の投資で手持ちのワードローブがマイナス対応に変わることがメリット。

ただし保温性能が非常に高いため、7~8度あたりになると逆に暑くなってきます(もちろん、組み合わせるジャケットによる)。この点は商品説明の通りではあるのですが、関東では冬の昼間は7~8度を超えることも多いですから、留意すべきと思います。

条件に合う人には唯一無二の素晴らしいアイテムですので、ぜひご検討ください。下記のクーポンを使えば20%OFFとなります。

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ABOUT ME
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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