【ブルべ】BRM503Rさくら会津若松600を完走しました その4
2025/05/03に開催された、RさくらのBRM503会津若松600の走行記録その4です。今回はPC3から山王峠まで。
その3はこちらから。
■走行記録
郡山まで
PC3を出ると、まずはいわきに並ぶ大都市である郡山を目指します。郡山の方が発展しているイメージがあるのですが、いわき市の方がわずかに人口が多いのですね。
郡山までは30kmほどの距離がありますが、下るだけなのですぐに到着。時刻は2:30。涼しくて非常に走りやすい。
いわきで焼き肉屋に立ち寄ったのが22時でしたから、そろそろお腹が空いてきました。休憩も兼ねて少しコースアウトして吉野家へ。

ここでも隣の席の人に話しかけられました。
『どこから来たのか?』と聞かれたので『いわきから』と言うと驚かれ、『どこへ行くのか?』と聞かれたので『会津若松』と答えると更に驚かれました。しっかりリアクションしてもらえると、こちらも答え甲斐があるというものです。
PC4まで
吉野家を後にして、10kmほど走ると市街地を抜けます。このあたりでようやく他の参加者に追いついた記憶があります。ちょっと記憶が曖昧ですが、この方から『オイルを持っていますか?』と聞かれた記憶があります。
この方、チェーンなのかカセットなのか分かりませんが、異音を響かせながら走っており、明らかに何かのトラブル。注油で解決できるとは思いませんでしたが、注油でも良いから何か対処したいということだったのだと思います。
残念ながらオイルは携行していなかったので、その旨を伝えてしばらく一緒に進みました。
さて今年は猪苗代湖へ登るルートが昨年開催時と変更されており、今回は三森峠をトンネルで越えます。標高は660mくらい。

前回は1つ北側の御霊櫃峠を通るルートでした。御霊櫃峠の標高は830mほどもありますので、今回の難易度はかなり下がりました。
峠を越えて猪苗代湖畔にたどり着くと、チェックポイントである月方郵便局に到着。時刻は4時30分。空が明るくなってきました。

さてここからは、30km弱ほど走り猪苗代湖を半周し、会津若松へ下るだけ…のはずだったのですが、少し進むと徐々に路面が濡れ始めます。
嫌な予感がしつつも、雨が降っている訳ではないので気にせず進みます。が、数キロ進むと路面はフルウェットに。
相変わらず雨は降っていないのですが、後輪からの水の跳ね上げが激しくなってきます。こうなるとビブショーツのパッドが浸水してしまうのですよね…。
私の乗っているCannondaleのシナプスはフルマッドガードの装着に対応したフレームで、フォーク裏などに専用ネジ穴まで備えています。しかし今回はほぼ晴れの予報だったためマッドガードは装着せず…。
我慢してしばらく進むと、ついに雨が降ってきます。すぐに小雨から本格的な雨に変わったので、諦めて手持ちのウェアを着こみます。
マッドガードも装着していなかったほどなので、本格的なレインウェアも携行していません。とりあえず、ウィンドブレーカーとして携行していたカステリの『SQUALL SHELL JACKET』を着込みます。これ、本来はレース用のレインジャケットなので不本意ながら本来の使い方です。
これほど雨が降ると分かっていれば、もっと高機能な雨具(GABBA Rとか)を持ってきたのですが…。
下半身も、撥水機能のある『NANO FLEX 3G LEGWARMER』をとりあえず装着。撥水してくれるのは小雨程度までなのですが、着ないよりマシということで。私はシューズが浸水するのが非常に嫌いなのですが、対策のしようがないので諦めました。
更に進むと国道を離れ、白河街道に入り会津若松の街へのダウンヒル開始。雨は完全に土砂降りになっています。
ビブショーツへの跳ね上げがひどいので、途中で雨宿りしつつ対策として背中から垂らした輪行袋をサドルとビブショーツの間に挟み、ビブショーツをガードすることに。これで大部分の跳ね上げは防げるようになりました。
市街地に入って6kmほど進むと、ようやくPC4(390km地点)である『セブンイレブン会津総合運動公園前店』に到着。時刻は6:42。我々は日曜の朝から何をやっているのか…?

PC到着後も雨が止む気配はなく、疲れた顔のランドヌールが続々と到着します。このコンビニ、かなり大きなイートインスペースがあるのですが、あまりに快適だったため実に1時間も滞在してしまいました。
他のランドヌールの中にはレインジャケット完全装備の人もいましたが、多くはノーガード、もしくは持っているのはレインジャケットの上だけだという人ばかり。私も『SQUALL SHELL JACKET』が無かったらずぶ濡れになっていたところでした。
このコンビニに到着する前は心が折れかけていたので、とりあえずPC4まで行ってDNF、電車に乗って帰ろうなどと考えていました。後から気づきましたが、実はこのコース、なんとこのコンビニが最後のチェックポイント。フォトチェックなどもないのですよね。
そんなどうでも良いことを考えていたのですが、予想外にイートインスペースが快適。暖かい食事を摂ってダラダラと休憩していると、少し元気が出てきたし、周りの人もどんどん出発していくので、まぁ走ってみるか…という気になってきました。
セブンイレブンにはダイソーコーナーがありますので、雑巾を大人買いして靴下やビブショーツのパッドの水分を吸わせたり、レジ袋とセロテープを買って簡易シューズカバーを作ったり、カッパも買ってせっせと雨対策。
一通りの作業を終えると、嫌々ながらもようやく出発。
山王峠まで
ゴールまでの残り距離は210km以上ありますが、前述のとおり、PCなどのチェックポイントはもうありません。
目標が立てづらいですが、まずは60km先、450km地点の山王峠(福島と栃木の県境)を目指すこととします。標高は約830m、ここが今回のチマコッピです。
ちなみに峠までの60kmはなだらかではありますが、ひたすら登りが続くプロファイルとなっています。現実的には、40km進んだ地点(430km)にある会津田島の街で補給することになると思います。
会津若松を出ると、しばらくは阿賀川沿いに遡上していきます。雨も止んだので途中のローソンで雨具を脱ぎます。捨ててしまおうかと思いましたが、もったいないので携行していくことに(この判断が最後に役に立ったのであった)。
芦ノ牧温泉、湯野上温泉を過ぎると塔のへつり(416km地点)に到着。ここは訪問してみたいと思っていた景勝地の1つ。



塔のへつりの近くには会津鉄道の『塔のへつり』駅がありますが、会津鉄道は東武線と直通運転を行っている区間があり、東武線の路線図に塔のへつり駅が載っています。私が小学生の頃、路線図を見て『日光のはるか先にある、あの変な名前の駅は何だ?』と気になったのが塔のへつりを知ったきっかけです。
小学生の頃から気になっていた場所をようやく訪れることができました。私の他にも3人ほどのランドヌールが立ち寄っており、意外と人気がある様子。団子も美味しかった。

こちらがその『塔のへつり』駅。

福島は、春真っ盛りですね。

塔のへつりから15kmほど進み、会津田島の街に到着。この付近では数少ないコンビニのため、ランドヌールで賑わっていました。

私が補給していると、皆さん5分程度で足早にリスタートしていくのですが、この先は日光に入るまで60kmほどコンビニはありません。補給食を携行しているから問題ないという判断なんですかね?
私はしっかりと補給をしてリスタート。山王峠までは約17kmの登りです。
峠の手前にある道の駅でトイレに立ち寄った後、斜度も大したことはなかったので一気に山王峠まで。時刻は11:45、451km地点です。

埼玉ブルべではよく通過する峠ですが、福島側からは初めてかも。標高832m、分水嶺であるという表示もあります。
このトンネルの向こうは栃木県日光市。50km以上のダウンヒル開始です。
その5に続きます。