新型アルテグラ(R8100)

【レビュー】新型アルテグラ(R8100)を使ってみて 実測重量編

morou2

納期不明だった新型アルテグラ(R8100)が納品され、早速組み替えてきました。

デュラエースに関しては色々なところに記事がアップされているのですが、アルテグラの記事はほとんど見かけません。そこで、今後購入する人の参考としてレビューを書きたいと思います。まずは実測重量編です。

意外にも既に単品で入手可能な程度には出回っています。それよりもブレーキパッドを作ってくれと思いますが、業績に影響しますから生産を頑張ったのでしょう…。不足しているのはパッドだけじゃないですからね。

■納品までの経緯

2021年8月末にオーダーしていた新型アルテグラ(R8100)のファーストロットが11月末に届きました。意外にもR9200デュラエースの納品とほぼ同時です。

デュラエースの生産と納品が優先されてアルテグラは来年になると思っていましたので、驚きです。なにせデュラエースは11月末には納品されるよ、ということを聞いていたのですが、アルテグラの納期は全く不明だったからです。ショップの人と『これは来年(2022年)もあり得るね~(笑)』と言っていたほどです。

ところが予想に反して11月末にデュラエースと一緒に届きました。ユーザーとしては納品されたら支払いをしないといけないので、事前に知らせて欲しい(笑)

各ショップは『どうせ入荷しないだろう!』と高を括って多めに発注していたところが多いようで、一時的に供給過多になっている印象です。組み換え工賃も含めると30万にはなりますから、店頭に在庫があったからと言って思い付きで買える金額ではありません。

確実に11月末に届くという事が事前に判明していたら、ショップも積極的にPR出来たと思います。ところが9月の段階でも『これは絶対来年だね!(笑)』と冗談半分で言っていた程ですから、いつデリバリーされるのか全く分からなかったのです。

『納期不明』の状況から11月末のデリバリーにこぎつけた訳ですから、シマノ側にも相当の努力があったと思われます。とにかく物は届いたのでバイクをショップに持ち込んで換装してもらい、1週間前に作業が完了。早速100kmほど走ってきました。

■組付け前に実測重量を計測

ショップから『届いたよ』という連絡を受けて、バイクを持っていきました。そこにはパッケージに入った新型アルテグラのパーツ達が。最近のシマノパーツは全て再生紙のような色合いの紙箱(画像右上の箱)に入っており、パーツ本体もビニールではなく紙に包装されています。

これから組付けをお願いするのですが、組付けする前にお店のはかりを借りてパーツ単体の重量を計測しておきます。シマノのサイトに記載の数値はたまに誤っていることがあるため、念のために確認です。

クランク(FC-R8100)

まずはクランクから。FC-R8100(クランク長170mm、50-34T)の公称重量は700gです。非常に見づらいですが、右クランクの実測は513g。左クランクは197g。合計710gでした。箱から出したそのままの状態なので、10gの差はグリスやスペーサーなどが含まれているためかもしれません(画像に映っている程度のグリス量で10gも無いと思いますが)。また前作のFC-R8000からは26gの重量増となっています。

フロントディレイラー(FD-R8150)

FD-R8150の公称重量は110gです。前作よりも22gの軽量化。実測すると112gでした。モーター部分のコンパクトぶりが目立ちます。この大きさで、前作のFD-R9150よりも約1.5倍の速さで変速します。実際の変速の速さもその通りでした。本当に今までのリア並みの速度で変速します。やれば出来るじゃないか!

リアディレイラー(RD-R8150)

RD-R8150の公称重量は262gです。今回からロングケージのみとなりました。同じロングケージの前作よりも13g重くなっています。実測すると260gでした。充電用ポートやジャンクション、ワイヤレス機能を内蔵しているにも関わらず、13gの重量増に収まっています。

スプロケット(CS-R8100-12)

CS-R8100-12(11-30T)の公称重量は291gです。同じ11-30Tの前作から16Tが追加されたため、22g重くなっています。実測すると294gでした。 カセットを1つにまとめておくための樹脂パーツ込みの重量なので、公称重量通りと考えて良いと思います。

STIレバー(ST-R8170)

ST-R8170の公称重量はペアで391gです。前作からは無線機能の追加により31g重くなっています。実測すると片側で202gでした。ペアで404gになる計算で、13gもの差があります。ただし実物はボタン電池(CR1632) と画像に写っている樹脂製のレバーストッパーが含まれた重量です。

ボタン電池の重量は1つ2g、ストッパーも1つ2gはありそうです。これらが仮に左右で8gとすると5g差なので、現実的な差異数値と言えるのではないでしょうか。
※重量の差があるために公称重量にはボタン電池が含まれない前提で記述しましたが、念のためシマノお客様相談室に確認しました。回答は『公称重量(391g)について、ボタン電池を含む重量かどうかは分からない』とのことでした。

バッテリー(BT-DN300)

BT-DN300の公称重量は52gです。前作のBT-DN110からは恐らく接続ポート数が増えたことが原因で、2g重くなっています。実測すると52gでジャストでした。容量は変わらず500mAhです。
※今回からジャンクションBが無くなりましたので各パーツをバッテリーに直接つなげる方式となり、ポート数が3つに増えています。

ブレーキキャリパー(BR-R8170)

最後にブレーキキャリパーです。こちらの公称重量は、前後セットで282g。前作より4g軽量化しました。この製品ですが、最初からオイルホースとマウントブラケットが装着された画像の状態で出荷されています。一応計測してみましたが、この状態では意味がありませんでした。

数値は161gとなっています

■まとめ

まとめると以下の通りです。

型番公称重量実測重量
FC-R8100700710
FD-R8150110112
RD-R8150262260
CS-R8100291294
ST-R8170(ペア)391404
BT-DN3005252
BR-R8170282不明

※CS-R8100は樹脂パーツを含む。
※ST-R8170は電池(1つ2g)、樹脂製シム(1つ2g程度?)を含む。
※ローター、チェーンは以前からある製品のため割愛

ほぼ公称通りの重量でした。以前まとめた記事の通り、コンポ一式の比較(油圧ディスク+Di2構成の場合)では新型は36g重くなります。ただしここにはエレクトリックケーブルやジャンクションなどが含まれていません。

ワイヤレス化によりジャンクションはRDに内蔵、エレクトリックケーブルは本数が半減した上に細くなって(2.6mm⇒2.3mm)います。端子部分の太さも5.0mm⇒3.4mmになりました。

これはトップバースイッチのケーブルのため、端子部分に通常のケーブルには無い突起があります。

これらを考慮すると、現実的には前作のR8000から重量増はほぼ無いと考えて良いのではないでしょうか。シマノの努力、恐るべし。

今回は組付けてしまうと分からなくなる実測重量の測定でした。次回は雑誌などでは紹介されない各パーツの細かな点を紹介していきます。まずはドライブトレイン編です。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。

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