【レビュー】待望のスルーアクスル用 KCNC ハブ用ライトアダプター(ライトマウント)を使ってみる
KCNCから、スルーアクスル用のライトアダプター(ライトマウント)が出たのでレビューします。
■ディスクブレーキの悩みが1つ解決
リムブレーキの時は私も使っていたフロントハブに付けるKCNCのライトアダプター。クイックのネジに代わってこの製品を付ける事で、パズルの様になりがちなハンドル周りのスペース問題を解決出来るため非常に重宝されていました。
ところがディスクブレーキになると、多くの場合はスルーアクスルになるためこのパーツが使えなくなります。そんな方の為に、KCNCがスルーアクスルでも使えるハブ用ライトアダプター(ライトマウント)を開発してくれました。
しかしスルーアクスルにはライトアダプターなど付ける場所は無い様に思えます。果たしてどの様な方法で固定しているのでしょうか?レビューしていきます。
■KCNC スルーアクスル用 ライトアダプター固定の仕組み
まずは装着可能か確認する
まず自分のスルーアクスルに、このライトアダプターが装着可能かどうか確認しましょう。マウントはこのような6mmのボルトが付いていますので、
スルーアクスル側にも同様に6mmの穴が開いている必要があります。私のシナプスにデフォルトで付属していたスルーアクスルでは装着が出来なかったので、これを使用する時はミノウラのキャリア用スルーアクスルに交換します。このタイプのスルーアクスルを脱着する時には、6mmのレンチが必要です。
パーツ構成
このアダプターを分解すると4つの部品から構成されています。
- 本体
- 頭部にくさび状の突起がついたネジ
- 割りの入ったスリーブ
- ワッシャー(画像では、本体に付着しています)
の4点ですね。この説明だけで仕組みが想像出来た方もいると思いますが、順番に見ていきます。
固定の仕組み
まずこの様にネジを緩めた状態で、スルーアクスルのボルト穴に突っ込みます。
この状態からアダプター本体を回すと、ネジが締め付けられますのでネジとスリーブの間隔が詰まっていきます。するとスリーブの割りの間にネジの突起が入り込み、穴の内部でスリーブを押し広げます。このような仕組みで固定されます。
実際に固定してみます
それでは実際にスルーアクスルに装着してみます。まず注意点ですが、穴に入れるときはボルト側の突起とスリーブの割りの位置を合わせましょう。この画像の状態では、固定されません。
この様に一致している事を確認してから入れましょう。
スルーアクスルの穴に挿しましたが、何と穴の深さが足りず7割ほどしか入らない…。このスルーアクスルはキャリア固定用なので、そこまで穴が深くなかった模様。それでも、それなりに固定されそうなのでこのまま締め込みます。
固定完了です。多少引っ張った程度では、ビクともしません。
ライトを付けてみましょう。触って確認した限りではしっかり固定されており、段差などですぐにグラつくことは無さそうな印象です。
これでリムブレーキからの移行時の心配事が1つ減りましたね。このハブに付けるライトアダプターもメリットばかりではないので使わない人も多いと思いますが、貴重なライトのポジションの1つであることは確かです。
この製品の場合、使用可能なスルーアクスルが限られるというのがデメリットですが、6mmレンチで固定するタイプのスルーアクスルの方は試してみる価値ありと思います。