【ブルべ】BRM629渋峠400を完走しました その3
2024/06/29に開催された、RさくらのBRM629初夏の渋峠400(以下、渋峠400)の走行記録その3です。
その2はこちらから。
■走行記録
権現峠まで
まずはPC2から9km先の権現峠を目指します。権現峠よりも、観光名所であるロックハート城の方が有名ですね。PCの標高は約300mですが、峠の標高は約700mですから標高差400m。渋峠にたどり着くまでの登りが辛い。
PCでは、先ほどまで苦しめられた雨が嘘のような晴天です。日焼け止めをしっかり塗り直して出発。
PCを出て数百メートル走ると片品川に架かる君河原橋を渡ります。
橋を渡るとすぐに登り開始。このルートは中之条まで国道を通りますので、峠道という感覚はなく妙に斜度のキツい普通の国道という印象。ここを暑さに耐えてひたすら登っていきます。
国道のため10%超の斜度が無いこともあり、9kmを40分でクリア。この辺りまではまだ元気が残っていましたね。9時前にロックハート城(権現峠)に到着です。151km地点ですね。
暮坂峠まで
次は36km先、187km地点の暮坂峠を目指します。権現峠の標高は700mですが、いったん340mの中之条まで下り、改めて標高1,100m弱の暮坂峠まで登り直します。数値化すると修行度が高いですね。個人的には渋峠よりもこの暮坂峠の方がきつかった。
まずは中之条まで下るのですが、疲労で集中力が切れたためか、眠気が襲ってきます。これはマズいということで、都合よく下りの途中にあったセブンイレブンにピットイン。夜スタートなので睡眠時間が足りていないうえに、これまで緊張状態が続いていましたから、脳が疲れたのでしょう。
PCでの休憩はどうしても時間を気にしてしまいますが、他の参加者のいないコンビニならゆっくり休憩できます。短時間ですがコーヒーを飲んで、瞼を閉じてリラックス。と言っても気温は35度を超えているので、外で休憩することもままなりません。リフレッシュしたら出発です。
ほどなく中之条町の中心部に到着。相変わらず背中を焼かれるような暑さ。
6kmほど走ると国道を逸れ、県道へ。四万川に架かる『天然橋』という立派なアーチ橋を渡りますが、この橋を渡ると暮坂峠への登り区間に突入。
この橋が172km地点、暮坂峠は187km地点ですから、およそ15kmに亘る登りの開始です。分かってはいましたが、とにかく長い。踏み過ぎると渋峠で苦労するので抑え目に踏みますが、すると10km/h程度しか出ない。1時間半程度かかりそうです。
しかしこの峠、のどかで走りやすいのは良いのですが景色に変化もなく精神的にキツい。そして日当たりも良くとても暑い。ジャージのジッパーをほぼ全開にして登っていきます。
あまりにも長いので途中で停車してストレッチ&補給食を食べたりしながら、無心でペダルを踏む。後半になると木陰が増えてきて多少涼しくなりましたが、標高1,000mを超えても気温が下がる気配は特にない…。
11:10、やっとの思いで暮坂峠(187km地点)に到着。長かった。道端でストレッチしていると、TIMEに乗った方もすぐにやってきました。峠には立派なカフェがあり大変涼し気でした。アイスコーヒーでも飲んで休憩したかったですが、そのままDNFしてしまいそうでしたので止めておきました。
ちなみに後から知りましたが、この日はたまがわの某IさんがSR600上毛三山を走っており、反対側から暮坂峠を登っていたもよう。暮坂峠の後は権現峠、からっ風街道とコースが被っているので、どこかで会えた可能性がありましたね。
草津まで
次はいよいよ草津を目指します。草津に着けば後は渋峠を残すのみ。
草津までの距離は約14km。暮坂峠の標高はほぼ1,100mですが、標高750mの六合までいったん下ります。休憩ポイントとなる草津のコンビニは標高1,140mなので、改めて400mほど登り直すことに。暮坂峠に続き、数値化すると修行度が高いですね。
ともかく暮坂峠でかなり消耗したので、どこかで休憩したいところ。六合に道の駅があることはチェックしていたので、そこに立ち寄ることにします。
しかし最近は走り込みが足りないのと、仕事が忙しいので、今回は体の調子があまりよろしくない。特に肩と脚が痛い。こんな不調は初めてです。そのうえ暑さで食欲が無く、いつもなら平気なコンビニ飯も今回はあまり食べたいと思いません。
なので低強度でノロノロ走っていますが、食べないことにはこの山岳ブルベを走れません。お店の美味しい食事であれば食欲が湧く気がする…ので、その意味でも道の駅で休憩しておくことにします。
ということで、道の駅六合に到着、時刻は11:20くらい。下るだけで着くので楽です。他に補給ポイントが無いので、既に5名ほどのランドヌールがレストランで食事をしていました。この周辺では比較的立派な施設なので駐車している車も多く、割と賑わっています。
この道の駅はレストランが2つあるのですが、お店の作りがオープンで涼しげな『お休み処 くに』にIN。こちらのお店はカレーやパスタ、アイスコーヒーなどもあり、お休み処というよりはカフェ。これなら食欲の無い私でも食べられそう。ちなみに店内はランドヌールしかいない(笑)
私はパスタをオーダーしました。盛り付けもおしゃれでとても美味しかったです。
必要カロリー的にはカレーを食べたいところでしたが(カレーも非常に美味しそうだった)、食欲の無さから弱気になってパスタをオーダーしてしまった。実際、パスタでも食べるのに時間がかかったほどなので、カレーにしなくて良かったと思います。
お会計を済ませてドリンクの補給や歯磨きやらをしていると、突如お腹に異変を感じます。どうやら日向では30度、日陰だと20度という気温差と汗冷えによってお腹が下ってしまったもよう。
ここが道の駅で良かったですが、おかげでトイレに15分ほど籠ることに。都合1時間ほど道の駅に滞在してようやく出発です。
道の駅を出て6kmほど。九十九折りの坂を越え、標高を350m上げるとようやく草津の街に到着です。時刻は12:53。
キューシートによると、このセブンがコース上で渋峠までの最後の補給ポイントとのこと(実際はこの先にローソンもあった)。そのためコース上で顔見知りになった、同じようなペースの皆さんも全員集合しています。
予定ではこのコンビニ到着は12:00を想定していました。約1時間遅れているので気持ちが焦りますが、肩も痛いし脚も痛い。おまけにお腹も下っていて、ここ数年ではあまり記憶にないレベルの不調です。
正直なところDNFしようと思い、帰り方を考えたりもしました。しかし草津まで来てしまったら簡単には帰れないことは分かっていますし、せっかくなので渋峠に登ってから進退を考えるか…登れば下るだけだし…ということで、とりあえず続行することに。
また私がコンビニに到着した時にいた皆さんは全員出発してしまい、私1人になってしまったので『俺がこのブルベの最終走者なのか…?みんなスゲェな…』と不安に駆られたこともあります(実際には後ろに20人くらいいた)。
そして最大の不安要素は、負荷に対して補給が全く足りていないこと。1時間ほど前にパスタを食べたばかりということもありますが、腹が減っていない。しかし1時間経ったら腹が減るくらいでないと山岳ブルベは走れない。それなのに、この最後のコンビニでも全く食欲が無い。とりあえず義務感でおにぎりを1個食べて、コーラを1本飲みましたが…どう考えてもこれから必要なカロリーは賄えていない。
そんな状況でここから1,000mアップ、距離20kmのヒルクライム&ダウンヒルをこなせるとは思えないのですが、途中でハンガーノックになるのも覚悟で登ることにします。保険のためにチョコバーを2本買っておきました。ゆっくり登れば私の腹にある脂肪が燃えて、どうにかなるでしょう。
それでは、いよいよ距離21km/標高1,000m先の渋峠を目指します。天候が荒れていないといいなぁ。
その4へ続きます。