【レビュー】カステリ最高峰！プレミオシリーズ最後のパーツ『PREMIO EVO GLOVE』

カステリのプレミアムグローブ『PREMIO EVO GLOVE』のレビューです。

カステリ製品ラインの中で最高峰に位置する『PREMIO GLOVE』がリニューアルして『EVO』となりました。カステリテクノロジーの集大成といえる製品であり、他のPREMIOシリーズのジャージ、ビブショーツとカラーコーディネートできるようになっています。

商品の購入は、カステリ公式オンラインストアがお勧めです。本国の倉庫から出荷されるため、各サイズ／各色の在庫が揃っておりお勧めです（記事の最後に、当ブログ専用に発行されたクーポンコードの記載があります。常時使用可能です）。
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PREMIO EVO GLOVE

■総合評価

薄手で軽量なため、春～秋にかけて使えるグローブです。最小限のパーツから構成することで軽量さを実現しています。パッドもしっかり入っており、ダイレクト感と衝撃吸収性を両立しています。

ただし汗を拭くのに便利なパイル地はありません。パイル地が必要な人は、『ARENBERG GEL2 GLOVE』などを選びましょう。

■購入動機

通常は『購入動機』となるこのパートですが、今回はカステリ社のご厚意によりこちらのグローブを提供いただきました。いつもありがとうございます。そのため『入手経緯』としています。

■製品概要

製品スペック

まずはWebサイトに載っている情報を以下にまとめます。

定価ベースで約10,000円するプレミアムなグローブです。表側の生地は『PREMIO EVO JERSEY』と同じ高性能生地を使用しており、非常にぜいたくな仕様。速乾性と軽量さを兼ね備えています。

カステリ公式サイトの商品ページにはUPFの記載はありませんが、EVOジャージと同じ生地を使っています。必然的にUPF50＋の機能を有していることになるため記載しています。

細部の紹介

全景です。前作の『PREMIO GLOVE』と同様に、手の甲側の生地は『PREMIO EVO JERSEY』と同じ生地を使用しています。ジャージの生地は前作から大幅に進化しているため、グローブも同様の進化を遂げていることになります。

この生地ですが、前作からの変化として細かい格子状のメッシュが入ることにより、通気性と伸縮性が大幅に向上しています。この生地がグローブでも使えるとは…！

グローブだけでも快適ですが、是非ジャージとセットで使って欲しいですね。

こちらが前作の『PREMIO GLOVE』です。２つのパネルから構成されている点は同様ですが、生地の伸縮性が高まったためか、手首にあったストラップは廃止されました。

手のひら側です。PREMIO EVO GLOVEは、手のひら側も製造工数がかかっていることが特徴です。カステリロゴのサソリくんも手のひら側にエンボス加工されています。

どこに工数がかかっているのか？と言うと、パッド部分です。本製品の最大の特徴はパッドの内蔵方法にあります。

まず、パッドは『CDS（Castelli Damping System）』という衝撃吸収パッドが装備されています。このCDS自体は、他のカステリグローブにも展開されているものです。では何が異なるのかというと、パッドが圧着で装着されていること（中央部のパッドを除く）。

他のグローブ、例えば『ESPRESSO GLOVE』ではこのようにパッドは縫い付けられています。これが普通ですよね。

『PREMIO EVO GLOVE』では、この手間のかかる製造方法により縫い目と生地を大幅に削減し、快適な装着感と軽量さ、ダイレクト感を実現しています。

ちなみに圧着によりパッドを内蔵するという方法は前作の『PREMIO GLOVE』から採用されています。今回の『PREMIO EVO JERSEY』も圧着を多用するようになりましたので、技術の横展開というところでしょうか。

CDS（Castelli Damping System）

手のしびれを軽減したり、衝撃から保護するための機能です。PRESSURE DISTRIBUTION（圧力分布）のイラストによると、手首中央の神経が通る部分と指の付け根の圧力が高いとなっています。この部分を圧力から守るために、適切な位置にパッドを付けましたという機能です。

CDS採用モデルのパッドの厚さですが、モデルの特徴に応じてパッドの厚さは変わります。

実測重量

実測重量は、左右で24g。

ちなみに他製品の重量ですが、パッドの無い『SUPERLEGGERA SUMMER GLOVE』が実測21g、標準的な厚みのパッドを備えた『ESPRESSO GLOVE』が22gです。EVOが若干重たいですが、誤差の範囲です。

■実走レビュー

サイズ感について

今回はＭサイズを着用。私の身長は170cm、体重は58kgですが、グローブはＭサイズがジャストのようです。

先日、グローブ３種比較の記事で３つのグローブを使用しましたが、こちらも全てＭサイズでした。

実走

実走です。この日のウェアリングは、グローブの他に上下とも『PREMIO EVO』で統一。

ジャージとグローブ（の甲側）は同じ生地を使っているので、統一感が素晴らしい。ビブショーツの濃いグレーがアクセントになっています。私が使っているシューズはスぺシャのS-WORKS７ですが、カラーがたまたまグレーだったので全身の色合いが統一されています。

これはPREMIOシリーズを着用する機会が増えてしまいそうですね。唯一、ヘルメットのカラーが異なっているのですが、ヘルメットも買い換えてしまいそうです…。

さてハンドルを握ってまず感じることは、『ハンドルとの一体感がすごい』ということ。
ダイレクト感ではパッドなしの『SUPERLEGGERA SUMMER GLOVE』にはさすがに敵いませんが、パッドも入っていてこの一体感は素晴らしい。

特に仕事をしているのは、この圧着されたパッド。シームレスなのと、微妙にパッドが薄いので本当に快適。まさに、プレミオシリーズを完成させるさせる最後のパーツといえます。

同じようなコンセプトの『ESPRESSO GLOVE』は、標準的なパッド厚。EVOはパッドが若干薄いのですよね（右がEVO、左がESPRESSO）。

もちろん甲側の生地の完成度も高いです。ジャージと同じ生地を使っていますから当然ですね。細かいメッシュ構造と、2枚のパネルからなる構造（ここは縫い目がある）で、高い通気性と快適なフィット感を実現しています。生地について、詳しくはこちらの記事で。

このようにジャージ、ビブショーツ、グローブが同じコンセプト（フィット感高い、快適）で作られています。特に、ジャージを買った人はグローブも買うべきでしょう。セット効果が発動して、快適性とかっこよさのステータスが向上します。カステリはぜひセット型番の割引商品を作って欲しい。

また前作と比較すると手首のクロージャーが廃止されましたので、フィット感もかなり向上しています。クロージャーのストラップが硬めの質感だったので、（いま振り返ると）若干ストレスだったのですよね。生地の伸縮性が高いので、着脱は非常にやりやすいです。

ただし前述の通りパッドは比較的薄手。そのため『衝撃吸収性がウリ』という製品ではありません。『厚いバーテープが大好き』『ブルべは極厚のパッドが入ったグローブで走る』という人には、あまり適していないかと思います。

快適な操作感、フィット感、通気性が特徴の製品ですので、それらを求める人には唯一無二の製品です。

■まとめ

カステリのグローブの中でも高性能のグローブでありながら、レーシーなスパルタンさが少なく、快適性も高いフラッグシップ的商品です。

掌側のパッド、手の甲側の生地のどちらも非常に優れており、快適なグローブを求める人には非常にお勧めです。

出来ればジャージとセットで使って、デザインも合わせて欲しいところ。１つあれば春～秋まで幅広く使えますので、ぜひどうぞ。

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PREMIO EVO GLOVE

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＠morou2

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。