SR600 Fuji②

【ブルベ】SR600 Fuji 完走しましたレポート ゴールまで

morou2

さて前回からの続き。

■PC10(436km・JR鉄道最高地点)まで

麦草峠からは霧の中を下っていきます。昼間ですが前後ライト点灯必須。そして坂の途中でついにeTrex30が電池切れ。停車して電池交換です。しばらく下ると霧も晴れ、南牧村ののどかな景色が広がります。

小海線の鉄橋。

川沿いを走ります。久しぶりに平坦を走ると何故かそわそわして落ち着かない。もはや登りか下りでないと駄目な体になってしまったようです。

途中から登りが始まり、その後PC10までひたすらダラダラと3%前後の登り。普段ならアウターで行くところですが、さすがに5km以上続くとなるともう無理。インナーで行くしかないです。途中はこういう牛さんが沢山いて癒されますw

日も傾き始めて暗くなってきました。久々の補給その10、セブンイレブン南牧野辺山店に17:19。標高1,300mもあるとさすがに寒い。

そしてすぐにPC10。何とか明るい内に到着。17:39。

日没直前ですることも無いので、すぐに韮崎に向けて30km以上に及ぶ長大なダウンヒル開始。韮崎は非常に馴染みのある土地で、東京出身のカミさんが某S社に就職し、白州蒸留所に単身赴任になり、独身寮(レオパレス)があったのが韮崎なのです。当時私はロードスターに乗っていましたので、『峠を走れる』とばかりに夜中の丹波山村や柳沢峠を喜んで浦和から韮崎まで通ったものです。

そして韮崎のバーミヤンに19時頃かな?到着し、補給11及び仮眠。ラーメン大盛り食べて、シューズを脱いで脚を水平にし、そっと目を閉じ20分ほど。仮眠するのは飯食べた後がちょうどいいですね。1h近くの大休止となりましたが、これで自分でもびっくりするほど回復。カミさんと良く買い物に来た懐かしの地場スーパーのやまと。ここからレオパレスまで徒歩30秒ですw

その後、釜無川沿いを35km/hくらいで快調に飛ばし、順調にPC11に21:06着。

■PC12(541km)まで

ここがほぼ490km地点なので、残すはあとたったの110km!登りもあまりありませんし、予め仮眠もしたし、ようやく気持ちに余裕がw

ここから若彦トンネルまで約20kmちょっと、23時までにはトンネルくぐって河口湖側に抜けたいな、と思っていました。そうすればほとんど下りの残り90kmほどを余裕を見て5hかけて走って、ちょうどスタートから48h後のAM4時には高尾に帰りたい、と計画していました。仮眠もしたし、体にトラブルもないし、朝の通勤ラッシュが始まる前には高尾に着きたい、十分この計画で行けるはずでした。

と こ ろ が。

色々予定通りには行かないものです。まずは芦川駅から国道358号に合流するまでの県道36号。たまに集落はあるものの、川沿いの超真っ暗な道で、回りは高い山々。鹿や猪が出てもおかしくないです。余りの寂しさにいまいちモチベーションが上がらずペースも落ちますorz

そして358号に出てからは予想していなかった雨が。断続的に降ったり止んだり、これがまた微妙に強い雨なのでジャージを濡らさないためにウィンドブレーカーを着るのですがすぐ止んだり。着たまま進むとすっごい暑いんですよ。その脱着の繰り返しでかなり手間取ります。若彦トンネルまでの登りで猪が出た、という人もいたのですが、比較的トンネルの手前まで集落があって、斜度もそれ程でもないので進んでいきます。そしてついに最後のメジャーな登り、若彦トンネルまでの登りを走破。23:25です、計画より30分遅れ。

実はこの時点では雨が本格的に降って来ていてカッパを着ていたので、トンネルの向こうが晴れていることを期待しながら数キロあるトンネルを下っていきます。

しかし、期待は見事に裏切られ、河口湖畔に着くと更に本降りの雨が出迎えてくれるのでした。ドロヨケも全く付けていないのでバイクは早くもドロドロ、シューズもびしょびしょ。『あーあ、折角メンテが楽だと思っていたのに最後にこれかよ…』とかなり落ち込みます。しかし、この1都4県、600kmを標高10,000m以上朝から晩まで登って降りて、自然と戯れるのがSR600。これだけ色々なところを色々な時間に走れば、雨が無い方がおかしいです。

…と言い聞かせて進もうとしますが、カッパを着ていても無茶苦茶寒い。我慢してもガクガク震えるのでこれはヤバイ、コンビニに行ってカッパを買おうとスマフォで検索してローソン2軒、セブンイレブン2軒を回ってようやく上下にコンビニカッパを装着。河口湖のローソンでは酔っぱらいのオッサンに絡まれました。ついでにレジ袋をもらってシューズにかぶせ、ビニールテープでしばって即席のシューズカバー。これでようやく震えずに走れるように。そして山中湖への登りをこなしますがコンビニ行脚でぐったりしてしまったので、山中湖畔にあるデニーズで休憩するか…と前まで行ってみるものの、何と23時で閉店。そりゃそうだよね、時間はAM2:00、見渡す限り誰もいないもの。

仕方ないので近くにあるセブンイレブンで味噌汁を飲むことに。休憩12。あまりの寒さに、店員さんに『中で味噌汁飲んでもいいですか…』と相談したところ快諾いただき、なんと椅子代わりに脚立まで出してくれました(T_T)このご恩は一生忘れません。

店員さん曰く『雨降ったら気温は1桁ですからねー、そりゃ寒いですよ!』とのこと。正直そこまで気温低いとは思わなかったです(^_^;)

あまり長居してもあれなので、店員さんに別れを告げて出発。ものの2分ほどで最終PCのPC12に到着。この柱、長池親水公園にあるとばっかり思っていたのであやうく通り過ぎるところでした。到着時刻は2:24。

雨降っているんですけど意外とまともに写りました。ここからはPC1と同名の山伏峠を越えたら道志みち。のはずなのですが、寒さですっかりモチベーションが落ちてしまい、完全に心が折れました。30分程お土産屋さんの軒先で仮眠してしまいます。。。

寝ていても家に帰れないので仕方なく起きて、全く気乗りしないまま山伏峠へ。ここへの登りで今回初めて鹿に遭遇、2匹ほど前を横切っていきました。あんなのが運悪く真横から出てきてアタックされたらDNFだわw

そして道志みちは初めて走るのですが下りオンリーではなく、意外と微妙に登り返しもあるんですね。ちなみに雨は若彦トンネルから一度も止むことはなく、本来は稼げる区間なのですが抑え気味に走らざるを得ず、イライラしながら下っていきます。そして道志ダム?の手前あたりでまさかの九十九折の登りが出てきて心を折られながらも、夜明けを迎えます。

ここを過ぎたらようやく山から下界に降りてきた感じ、何とか青山の交差点までたどり着きます。この時点で既に5:30、朝のラッシュが始まってしまいました。結局最後までカッパを着たまま、トラックに煽られながら大戸交差点を過ぎ、しょうがないので歩道を走ったりしながらどうにか高尾の駅前まで到着!

レシートは6:41、予定より時間がかかってしまいましたが無事に50h41mでSR600 Fujiを完走することが出来ましたヽ(^o^)丿

いやしかし50hは長いですね。1000kmとかはもっと時間がかかるわけですが、この位になると社会復帰出来なくなりそうですw

でも途中の景色は思い出に残る素晴らしいものでした。疲れましたが走ってよかったと思います。埼玉スタッフの方々、色々とお世話になりありがとうございました。長文お付き合いいただきありがとうございました。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。

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