DTswiss カーボンホイール

【簡単】DTswiss ハブのグリスアップ・メンテナンス方法、やり方

今回はDTswissのリアハブ(フリーボディ)のグリスアップ方法です。購入から9ヶ月が経過したので、そろそろグリスアップしたいと思います。

■DTswissのリアハブをグリスアップします

2018年の年末に購入したDTswissのERC 1400 spline47。購入から9ヶ月が経過したので、そろそろグリスアップをしたいと思います。ちなみに『DTswiss グリスアップ』などで検索すると、グリスアップの方法を紹介したサイトが出てきます。いずれも『ハブのグリスアップ』と言っていますが、実際は『リアハブのラチェットシステムのグリスアップ』というのが正確でしょう。

『簡単に外れるので、気軽にハブをグリスアップ』と言われますが、簡単に外れるのはラチェットシステムの部分だけなのです。フリーボディ本体及びハブはベアリングが打ち込まれているので、簡単に分解できません。ということで、このエントリもラチェットシステムのグリスアップ方法の説明となります。

■DTswiss ハブの構造

まずDTswissのリアハブ(ラチェットシステム)の構造です。今回は5のスプリングと6のラチェットを分解して、グリスアップします。6のラチェットが有名な『スターラチェット』と呼ばれる部品です。

https://www.dtswiss.com/より

このハブはいくつものブランドに供給されているので、ボントレガーやROVAL、FFWDなどもこのハブを使っているモデルなら同じ方法でグリスアップが可能です。また構造が単純な事でも有名でして、今回の作業での分解・組立の際は特に工具は不要です。1のプレスフィットエンドキャップ(両端にあります)がぴったりとシェルにハマるので、これによって固定される仕組みになっています。

またスターラチェットは、このようなラチェットの歯が刻まれたリングが2枚合わさることで、フリーボディの回転と固定を行います。私のERC 1400はハブのグレードが高いので、ラチェットの歯が36枚あります。廉価グレードだと18枚。歯が多いと踏み始めの『かかり』が良くなります。

更にアップグレードキットとして、54枚歯のバージョンもあります。前述の様に分解が簡単なので、36枚や54枚にアップグレードしたい人はグリスアップと一緒に自分で交換するのがお勧めです。アップグレードキットは、DTswissスペシャルグリスとセットなのでお買い得です。後ほど紹介します。

■メンテ開始

準備する道具

それでは早速メンテに移ります。まずは準備する道具です。

  1. パーツクリーナー
  2. 不織布(ウエス)
  3. ニトリル手袋もしくは固めの筆
  4. DTswiss 専用グリス

パーツクリーナーは古いグリスを落とすために使います。不織布はあれば便利ですが、普段使っているウエスでも良いでしょう。手袋or筆は専用グリスをラチェットに塗布する時に使います。グリスが有害なので素手で塗るのはやめましょう。グリスはケチらずに必ず専用のスペシャルグリスを使いましょう。他にはパーツトレー、ピンセットなどもお好みで用意しましょう。

分解と清掃

道具の準備が出来たら分解です。まずはスプロケットを外します。私の場合はディスクブレーキなので、ディスクローターも清掃するために外してみました。

まずはローターを掃除。綺麗なウエスやティッシュで拭くだけ。『ついで』に清掃出来るパーツは面倒がらずになるべく一緒に清掃しましょう。こういう時しか外さないパーツもありますから、マメに清掃するのがトラブルを防ぎます。

さて次はフリーを外します。この状態で『ガッ』とフリーを掴み、ホイール本体をしっかり押さえる。そしてやや強めに引っこ抜きます。一気に最大パワーをかけてしまうと、突然外れて中のパーツがどこかに飛んでいきます。最初は力加減が難しいですが、徐々に力をかけましょう。

外れました。フリー本体とプレスフィットエンドキャップ。

エンドキャップが収まっていた場所もグリスが塗られているので、ウエスで拭き取ります。グリスに付着した砂ぼこりも溜まっていたので綺麗にしました。エンドキャップも拭きましょう。ちなみに反対側のハブにも同じくエンドキャップがはまっています。こちらも引っこ抜いて、ついでに清掃しておきましょう。

反対側のラチェットが収まる面です。こちらも古いグリスが付いているので落とします。こちらは形状が複雑なので拭きづらいです。クリーナーで一気に処理したくなりますが、赤いリング状の部品はベアリングです。ここにクリーナーがかかってしまうのは避けなければいけないので、私は頑張ってウエスだけで拭きました。クリーナーをかける場合も、少量づつ慎重にやりましょう。

次は中に収まっているパーツ(ラチェット×2、ばね×2)です。一番上には、ばね(フリー側)が乗っかっています。私の場合はフリーボディを取った時に一緒にくっついてきました。これもグリスを落とします。私はパーツクリーナーで処理。

ハブ側にはこの3点が残っています。全て外して、クリーナーで清掃します。

ハブ側のばねは指が入らなかったので、ピンセットを使って引き抜きました。

ピンセットで持ちながらパーツクリーナーで清掃。綺麗になりました。

グリスアップ

次はグリスアップです。まずはスペシャルグリスを用意。

すごい色のグリスです。言われなくても素手で触る気にはなりません。感触はやや固め。

これをばねとラチェットに塗っていきます。塗布作業中は手がふさがってしまいましたので、さすがに写真を撮れませんでした。

私は右手にグローブをはめて、グリスを塗っていきました。グリスを塗る場所は、以下です。

  • ばね(まんべんなく塗ってOK)
  • ラチェットのギザギザした接触面(噛み合う面)、側面

ラチェットの内側、及び平らになっている裏側には塗りませんのでご注意。グリスをケチって、あまり薄く塗るとすぐにグリスが切れます。塗り伸ばした時にそれなりに赤くなる程度の量を塗布しましょう。

組立て

グリスはばねとラチェットに塗るだけなので、すぐ終わります。グリスを塗り終わったら組み立てに移ります。

まずばねをハブ側に収めます。抜く前と同じように、広がっている側が奥。小さい方がラチェット側に来ます。もう片方のばねも同様で、小さい方がラチェット側と接触します。

次にラチェットを収めます。外す時の画像の使い回しですみません。ラチェットを収めたらばねも設置。ラチェットの上に置くだけ、って感じです。ばねの向きに気を付けて下さい。

https://www.dtswiss.com/より

次は上からフリーボディを被せます。特に向きなどはありませんので、まずは被せるだけ。上手くはまったら、上から押さえつけて根元まで入れます。この時点では何も固定されていないので、再度引っ張るとすぐに取れます。

根元まで入れたら上からプレスフィットエンドキャップを被せます。フリーボディを固定するのはコイツの仕事です。少々固めなので、奥まで完全に入らなかったら小型のゴムハンマーなどで軽く叩いて入れましょう。当て布をして叩いても良いかもですね。

フリーボディがついたら、スプロケットとローターを装着して完成です。

装着後のチェック

  • ラチェットが機能しているか:時計周りに力を加えると、スプロケは回転しません。反時計周りに力を加えると、スプロケが回転します。
  • フリーがしっかりはまっているか:フリーの根元に大きな隙間があるかどうか、明らかに取れかかっていないか。

不安な場合は、再度分解して確認しましょう。それでも不安な場合は、素直にお店に持って行きましょう。ちなみにラチーラチェット外周部の爪と、ハブ・フリーの爪はうまく噛み合う様になっています。ここがズレていると最後までフリーボディが入りませんので、上手く入らない場合は少し回転させて、爪がはまる部分を探してあげて下さい。

■スターラチェットの交換(グレードアップ)

最後にスターラチェットのグレードアップです。見てきたように、ラチェットシステムの分解は比較的簡単に出来てしまいます。グリスアップの際にラチェット自体を交換するのも簡単です。前述のように、ラチェットの歯数は『18T/36T/54T』があります。

https://www.dtswiss.com/より

特に18T ⇒ 36Tの交換は歯数が2倍です。空転する時間が半分になりますから、明らかにかかりが良くなります。18T ⇒ 54T なら何と3倍!54Tの方が高価なのですが、そこまで価格差はありません。どうせやるなら54Tでも良いかも知れませんね。逆に36T ⇒ 54Tの交換は1.5倍にとどまるので、18Tからのグレードアップと比較するとややコスパが悪くなってしまいます。それでもクリテリウムなどでは投資する価値はあるでしょう。他にこんなチューンナップが出来るホイールはありませんからね。金で速さが買える!(笑)

こちらが36Tのサービスキット。グリスとばね付きです。Amazonだと、画像はラチェットのみですが商品説明にはグリスとばね付属と記載があります。Yahooで買う方がポイントが付きますが。

こちらは54Tのサービスキットです。

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