アピデュラ

【アピデュラ】フレームバッグとボトルが干渉する問題を何とか解決する話

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アピデュラのレーシングシリーズフレームバッグを買いましたが、ボトルとバッグが干渉して取り出せなくなってしまったので、フレームバッグを生かしつつボトルの干渉も防ぐために試行錯誤をしてみました。

フレームバッグ購入の顛末はこちらから。

■フレームバッグとボトルとの干渉問題

非常に良くある話ですが、フレームバッグは便利な一方でダウンチューブのボトルと高確率で干渉します。私の身長は170cmなので51サイズに乗っているのですが、今のシナプスのフレームは剛性を上げるためにスローピングがキツく、前三角が特に小さいので完全に干渉してしまいました。

フレームは51サイズでもスローピングだと干渉してしまうんですね。ホリゾンタルもしくはホリゾンタルに近ければ、かなり解消されると思うのですが…。同じキャノンデールでもSupersixやCAAD系はほぼホリゾンタルな形状なので、そんな心配は(私のフレームサイズなら)要らなそうです。

エンデュランスモデルのシナプスこそバッグを付けるニーズがあるでしょうから、ホリゾンタルにして欲しいです。しかしスローピングがきついと良いこともあって、シートポストの長さが十二分にあるので大型サドルバッグの取り付けには全く困りません。フレームバッグではなくてサドルバッグを使えと言う事か。

そしてアピデュラのバッグ自体も、型崩れしないようにしっかりしている点は使いやすくて良いです。かさばる荷物を入れても、変に膨らんだりしません。逆にその点がデメリットになって、バッグをつぶしながらボトルを取り出すことが非常に難しいです。もちろん力づくでやろうと思えば出来ますけど、バッグに変なクセが確実につくと思いますし、走りながらだと非常にやりづらい。特にボトルをケージに戻す動作が無理ですね。

シートチューブ側はスペースが確保されているデザインのバッグなのですが。

■解決策を講じる

という事で、問題を解消するために対策を講じてみます。試したのは下記の3パターン。

  • ウルフトゥースのダブルボトルアダプター
  • 同ダブルボトルアダプター+ストラップベース
  • ボトルとツール缶の位置を交換+位置をオフセット

3番目まであるのは、1と2が上手くいかなかったからですね(笑) でもフレームや人によっては十分使える解決方法だと思いますので、参考にされて下さい。

解決策その1『ダブルボトルアダプター』

まずはその1。ウルフトゥースのダブルボトルアダプターという製品を使って、ボトルケージを外側にずらします。この製品は『BRADシステム』のシリーズ製品です。ダブルボトルアダプターはダウンチューブに直接固定することも可能ですが、それだとフレームに接触して傷がついてしまいます。そのためまず『BRADマウントベース』を台座としてダウンチューブに固定し、その上からダブルボトルアダプターを固定します。

このダブルボトルアダプター自体は別途記事にして紹介しますが、BARDマウントベースには2タイプあります。

  • DOGBONE:台座の役割だけがあり、上下の位置変更はしない。
  • B-RAD2~4:台座+ボトルケージの位置がオフセット可能。

今回はボトルケージの位置は動かさず、横にオフセットさせたいだけです。そのためドッグボーンを使います。犬の骨…名前がかわいい。

早速装着完了。ドッグボーンとダブルボトルアダプターを一緒にネジで固定するだけです。

フレームに付属しているボトルケージ固定用のネジはここで使われてしまうので、ボトルケージの固定には自前でネジを用意しておく必要がありますので注意が必要です。続いてボトルケージも装着して完了です。

うまい具合に横に移動してくれて、バッグとの干渉は無くなりました。ボトルの取り出しやすさは100点です。

上から見ると、これ位はみ出しています。

これをやると新たな問題になるのが『足と当たるかどうか』。これまた人によって状況が異なるので厄介です。改めて横からペダルとボトルの位置関係を見てみます。ペダルがかなり上まで来ていることが分かります。私の場合はかかとが内に入る癖があったので、上死点でかかとが少し接触してしまいました。私のクランク長は170mmですが、165mm位であれば接触しないと思います。

これは『真っ直ぐに脚を踏み下ろす』意識を持つことで解消出来ました。走り始めて30分もすると、全く意識せずともかかとが接触することは無くなります。ブルべで淡々と走る分には問題ありません。恐らく1,000kmブルべとかでも大丈夫でしょう。

しかしダンシングすると足の動きが大きくなるので、どうしても接触してしまいます。それと…気のせいであって欲しいですが、右足のパワーが出ていない。左右のパワーバランスが58:42とかになっています。これはちょっと気になるのでプラン2を試してみます。

解決策その2『ダブルボトルアダプター+エブリウェアベース』

次はドッグボーンに変えて、ウルフトゥースのエブリウェアベース(旧商品名:ストラップベース)を使用してボトルケージの位置を上にずらします。エブリウェアベースは、本来は『どこでもボトルケージ』的にフォークやダウンチューブ裏にボトルケージを増設する目的で使用します。

しかしこの製品、良く見るとB-RADマウントベースの2とほぼ同じ製品です。ダブルボトルアダプターの固定も出来そうです。

という事で付けて見ます。この状態で、大きな穴の方を使って上にずらして固定すれば良いでしょう。

ダウンチューブに付けました。2cmほど上にオフセットされています。

横から見るとこんな感じ。

これは先ほどドッグボーンの時の画像。位置がかなり異なります。

上に移動させたら足に当たることは無くなりました。しかし今度はボトルのキャップ部分がバッグに当たるようになってしまいました。するとその分、少しだけ左側に押されたバッグが左足と接触するように…。

上から見るとドッグボーンの時と変わらないと思うのですが。左脚に当たるのです…。右側のボトルの方が明らかに張り出しているのに、左側にちょろっと張り出したバッグと脚が当たるのは納得がいきませんが、とにかく当たるのです。左右で脚の動きが異なるのでしょうね。

これ、今は右側だけにボトルを付けています。左側にもボトルを付けて、バッグを左側からも抑えればバッグは張り出してこないですが…そうすると今度はボトルと脚が当たりそうですね。試してないから分からんけど。

でも、書いていて思ったのは恐らく無理です。このアピデュラのバッグ、型崩れしなさ過ぎなのです。残念ながらこれも却下。ドッグボーンの時は気を付けていれば足に当たりませんでした。そっちの方がまだましです。

解決策その3『ボトルとツールボトルの位置交換+位置をオフセット』

それでは最後。ボトルとツールボトルの位置を交換します。私はトピークのロングタイプのツールボトルを使っていますが、それをショートタイプに変更。そうするとフレームバッグと干渉せずにちょうど収まります。

ほんの少しだけツールボトルの頭とバッグが当たっていますが…。言わなければ分からないレベル。

ツールボトルなんてほとんど取り出さないですから、これで問題は特にありません。むしろ何故この選択肢を採用しなかったのか?と言うと、シートチューブにドリンクボトルを付けると、位置が低いため非常に取り出しづらいのです。重心を下げるために、ボトルケージは可能な限り低い位置に設定されますからね。

そこで、以前にTwitterで@工場長さんから買った『ボトルケージローマウント』を逆に付けて、ボトルケージを上にオフセットさせて手が届きやすくしました。この『ボトルケージローマウント』はボトルケージ固定用に非常に高精度&使い勝手良く加工された金属の板です。

要するにボトルケージのオフセットですから、先ほどのストラップベースやB-RADでも全く問題ないと思います。

ではなぜハンドメイドのワンオフ品を使ったのかと言うと、薄い方が良かったからです。厚いとダウンチューブ方向に張り出してしまい、ツールボトルと干渉するのです。↑の画像を見るとこれでもギリギリな事が分かります。ここまでしないといけないなんて…完全にパズルです。

結局、折角買ったドッグボーンもダブルボトルアダプターも使わない事になってしまいましたがしばらくはこれで運用していきます。

ウルフトゥースの製品はとても品質が良いので、興味がある方は使ってみると良いと思います。フレームに余裕があれば、ダブルボトルアダプターも足に当たらずに使えると思いますよ。非常に便利なので使いたかったのですが。。。

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ABOUT ME
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。

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