【レビュー・インプレ】アピデュラ ロングトップチューブバッグ

アピデュラのレーシングシリーズ『ロングトップチューブバッグ』を買いましたので、レビュー・インプレします。

他のレーシングシリーズのレビューはこちら。

■総合評価

4.0
  • サドルバッグ、フレームバッグに次ぐ第3の収納場所
  • アクセスしやすく、そこそこの収容力で色々な使い道

■購入動機

サドルバッグの荷物を分散したい

先ほどレビュー記事へのリンクを貼りましたが、レーシングシリーズのフレームバッグも既に使っています。フレームバッグを購入したのは、サドルバッグに集中していた質量の分散と、使い勝手を改善するためです。サドルバッグに全てを積んで走ると、デメリットも色々あります。重心が高くなることや、頻繁な出し入れがやりずらい、など。出し入れするたびに、しっかりパッキングし直す必要もあります。

フレームバッグの代替として

アピデュラのレーシングシリーズ フレームバッグですが、かなりコンパクトな部類にも関わらずそれでもボトルと干渉してしまうのでした。私のフレームサイズは50前後ですが、スローピングしているため前三角が小さいのです…。

かといって、従来通りにサドルバッグに全てを積んで走るのも大変。そんな時にこちらのロングトップチューブバッグがリリースされたのでした。フレームバッグの容量は2.4L。ロングトップチューブバッグの容量は2.0L。同じとはいきませんが、これを使えばフレームバッグの代替になるかもしれません。

■製品概要

アピデュラ レーシングシリーズ

こちらはアピデュラの『レーシングシリーズ』というラインの商品です。レーシングシリーズはブルベやウルトラディスタンスを想定して、軽量、接着による完全防水の機能をうたっています。サドルバッグを始めとして、様々な製品が出ています。比較的高額ですが、それだけの性能はあります。

外観

それでは製品の外観です。他のレーシングシリーズと同じく、半透明の上品な袋に入っています。

ノーマルのトップチューブバッグと同じく、先端には充電ケーブル用のホールがあります。

価格

11,600円(税込)です。税込みとはいえ、安い…とは言い難い価格ですね。ノーマルのトップチューブバッグは8,970円です。アピデュラは、日本だと『Alternative Bicycles』さんが代理店になっています。私はAlternative Bicyclesさんから直接買いました(倉庫がすぐ近くにあるので)。全国にはAlternative Bicyclesさんの代理店が多数ありますので、そちらから購入しても良いと思います。

どのような契約になっているのか分かりませんが、Amazonなどでは販売されていません。Amazonと契約すると『在庫をAmazonの倉庫に置け』やら『Amazon経由の注文に優先して出荷しなさい』など色々と契約上の制約がある(場合がある)ので避けているのではないでしょうか。アピデュラで検索するとヒットする『Tokyo Wheels』さんや『CYCLE YOSHIDA』さんなどは、Alternative Bicyclesさんの代理店ですのでそれらの代理店のサイトで在庫があれば購入可能です。

生地

生地はアピデュラが独自とうたう『ヘキサロン』という生地を使っています。他のレーシングシリーズと同様にマット系のザラザラした手触りで、防水の生地です。生地は外側のヘキサロンと内側の生地の2重になっており、2枚の生地の間には型崩れを防ぐためのフレームが入っています。手の込んだ造りで、高価になるのも理解できます。

大きさ

バッグの寸法は、全長44cm。最も高い部分の高さが10cm。後端の最も低い部分が4.5cm。幅は4.5cmとなっています。高さ、幅はノーマルのトップチューブバッグとほぼ同じです。これで容量は2Lとなっています。ノーマルは1Lです。

私のシナプスはトップチューブ長:51cmですので、装着すると後ろが4cmほど余る程度です。後部は長いベルトが付いていますので、フレームが大きい分には固定が可能です。短いと当然収まらなくなりますのでご注意。

重量

重量は実測で203gでした(公称210g)。

ちなみにノーマルのトップチューブバッグは151gです。長さが倍になりますが、重量増は約50gに抑えられています。

ジッパー

止水ジッパーになっています。そのため動きは重いです。前側の取っ手は大きいので動かしやすいですが、後ろ側は小さいので少々動かしづらいです。実際に雨の中を数時間走りましたが、浸水することはありませんでした。

1つ注意が必要なのは、後ろの小さいジッパーを完全に閉め忘れる時があるということ。降り続く雨の中を数時間(ブルベだと24時間以上も雨の中を走行することもあります)走行すると、ジッパーの閉め方が不十分だとそこから浸水してきます。例え0.5mmでも隙間があれば、容赦なく水は入ってきます。実際に、私は疲れから完全に閉めたつもりがわずかに隙間があったのか、気づいたらバッグの中が水浸しということがありました。

ジッパーの位置がシートポストの根元なので、少々閉めづらいのです。意識して『完全に閉めたな』という動作をしないといけません。晴れていれば適当な閉め方でも良いのですが、雨だとそうもいかないですね。その時はコンビニでタオルを買い、中をドライにしました。その後は、意識して完全に閉めるようにしたところ、同様の問題は発生せず。止水ジッパー自体の信頼性は問題無いのですが、ヒューマンエラーが起きる可能性がありますね。

内部

中は可動式の間仕切りがあります。間仕切りを取ってしまえば、長い物も収納可能です。

■レビュー

それではレビュー/インプレです。

収納力

肝心の収納力です。ノーマルトップチューブバッグの2倍の容量がありますが、後ろ半分は高さが低いため入る物が限られます。質量の分散という意味ではバッテリーなど重いもの、またアクセスしやすい一等地にありますので、使用頻度の高い物を入れる事になると思います。代表的なものは、以下のようになるでしょうか。

  • スマホ、デジタルカメラ、キューシートなど
  • モバイルバッテリー、ライトのスペアバッテリー、エネループなど
  • プロテクトJ1やシャモアクリーム、日焼け止め、歯ブラシなど
  • 補給食、薬、サプリメントなど

私は前側にスマホ(2台)、モバイルバッテリーを入れています。後ろ側には主に補給食です。間仕切りの位置はデフォルトのままで使っていますが、大き目のスマホ(6インチ)は普通に入ります。後ろ側ですが、補給食ならどの程度入るのか確認してみました。入れやすいようにバー系の補給食を5つ用意。

5本の補給食がぴったり収まりました。1本食べたらかなりスペースが出来ますから、食べた後のパッケージを入れておく事も十分出来ます。ゴミ袋として小さいコンビニのレジ袋を用意しておくと良いですね。

脚との干渉

私の場合、基本的にペダリングの邪魔にはなりません。骨格やペダリングのクセで内側に膝が入る人はぶつかることがあるかもしれません。また雑にダンシングすると、膝にぶつかることがあります。

また私はスマホ2台という重いものを入れているので、わずかですが徐々に傾いてきます。バッグの中で、どうしてもスマホがどちらかに偏るからですね。こればかりはどうしようもありませんが、この辺は使い方次第だと思います。この製品が悪い訳ではありません。

アピデュラのフレームバッグと相性ばつぐん

同じアピデュラのフレームバッグとは、固定用のベルトが干渉しない様に作られています。

以前買ったレベレイトデザインのフレームバッグとは、思い切り干渉していました。買わないと分からないのですよね…。

停車時にサドルから降りると、股にぶつかる

脚とは干渉しないのですが、股と干渉します(笑) 信号待ちの時には、サドルから降りてトップチューブにまたがる体勢になると思います。その時に股とバッグ後部がぶつかります。もっと脚が長ければ良いのですが、、、私のフレームはスローピングですし、シートポストの出も普通くらいと思いますが、それでもぶつかります。

気になる人は、ダメかもしれません。私は便利さの方が勝っているので気にせず使う事にしています。その程度のぶつかり具合です。

信号待ちでも、サドルから降りずに縁石などに左足をついてそのまま待機すれば良いじゃないか、と思う人もいると思います。ロングライドの時は、お尻の血流を良くする(=お尻が痛くならない)ために信号待ちのたびにサドルから降りることをお勧めします。距離が伸びれば伸びるほど、序盤からこれを徹底しておくと尻のダメージが違いますよ。

■まとめ

アクセスのしやすさから一定の需要があるトップチューブバッグのロング版です。使用頻度の高いアイテムはサドルバッグからこちらに移せますし、質量の分散にも非常に役立ちます。フレームサイズの関係でフレームバッグが使いづらい人の代替ソリューションにもなりそうです。

アピデュラのレーシングシリーズは完全防水をうたっているので高価ですが、ブルベで使う場合は防水でないと晴れの日しか使えず、結局雨の日用に別のアイテムを用意する必要があります。軽量なうえに使い易いですし、高価でも貴重な存在の商品です。