【PEKOさん】超軽量お手製輪行袋の使い方/やり方

今回は、PEKOさんの『お手製輪行袋』の使い方、収納のやり方を紹介します。

■お手製輪行袋とは

PEKOさんが作成している輪行袋です。軽量な生地を使い、割り切った構造とすることでわずか100gという重量を実現しています。いわゆる横型のためエンド金具が不要であり、輪行袋単体で約100gという重量は常時バックポケットに入れておける軽さです。常時携行することで気軽に輪行が可能になるため、サイクリングの楽しみ方を大きく拡げてくれます。

輪行袋自体は一度使うと手放せなくなるアイテムですが、初見でいきなり使えるものではなく、最初に使うまでの心理的なハードルが高いです。そこで今回は私が常用している『お手製輪行袋』の使い方を紹介することで輪行袋を使う人が1人でも増えれくれたらと思います。
※お手製輪行袋にはいくつかのタイプや大きさがあり、それぞれ重量が異なります。画像の100gのタイプは最軽量のタイプです

本当に100gしかない

■お手製輪行袋を使った輪行のやり方、使い方

それでは早速『お手製輪行袋』を使った輪行のやり方、輪行袋の使い方を紹介します。

前提条件

今回の記事における前提条件です。

  • 今回は油圧ディスクロードでのやり方を紹介しています
  • ホイールは、両輪ともフレームと一緒に袋に収納します
  • フレームサイズは50サイズです(キャノンデール シナプス2018モデル)

リムブレーキの場合は手順がよりシンプルになります。私は同じくPEKOさん作成のホイールバッグも所有していますが、今回はホイールバッグ無しの方法で行います。またロードの場合はホイールは700Cが主流ですが、フレームサイズは人によって異なります。収納する際のフレームとホイールの位置関係など細かな点は、事前に練習して各々調整しておいた方が良いでしょう。

用意するもの

輪行にあたり、以下のものを用意します。まずは輪行袋。

肩紐。輪行袋と一緒に買っておきましょう。もう少し重量が増えても良ければ、オーストリッチの肩紐(36g)を使うと担ぎの際の安定感がアップします。

ホイールを外した後にキャリパーに挟むダミーローター。私はオーストリッチのものを使っています。ゴム付きで外れにくい。

スプロケットカバーと車輪固定バンド。どちらもマルトというメーカーの商品です。バンドは3本セットですが2本で十分です。

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以上、輪行袋/肩紐/バンドのセットでわずか127g。スプロケカバーを加えても143g。とんでもなく軽いですね。

私はこれをトピークのエアロウェッジパック(ストラップマウント)のMサイズに入れていますが、ぴったり収納出来ます。

全体の流れ

まず全体の流れを紹介します。大きく分けて以下の5ステップです。

  • 装備を外す(ひっくり返す際に邪魔になるものが対象)
  • 輪行袋、各種カバー、その他必要なものを取り出す
  • 輪行袋をかぶせ、ひっくりかえす
  • 肩紐を装着してホイールを固定
  • 全体を袋に収納し、口を縛って完成

それでは具体的な手順に入ります。

1.装備を外す

後の工程でフレームをひっくり返すため、その際に邪魔になる装備を外しておきます。ハンドルやステム上のライトやサイコン、スマホなどですね。外した装備はサドルバッグなどに収納します。またボトルの中のドリンクも、出来れば廃棄します。なるべく軽くしたいこと、多くのボトルは完全密閉出来ないため逆さにすると中身が漏れてくるからです。

2.必要なものを取り出す

ひっくり返す前に必要なものを取り出しておきます。私の場合は輪行袋、肩紐、ホイール固定フック、スプロケカバー、ダミーローター。私の場合、スルーアクスルの脱着に6mmのアーレンキーも必要だったりします。これらのものをツールボトルなどから予め出しておきます。こういった段取りの良しあしで、パッキングの時間が2~3分は違ってきます。1時間に1本の電車に乗れるかどうかの分かれ道になる時もあります!

この段階で、ホイールを外しやすくするためにチェーンの位置をトップにしておきます。慣れてくると、走りながら予めトップに入れておけるようになります。

3.輪行袋をかぶせ、ひっくりかえす

どこかに立てかけた自転車に、まず輪行袋をかぶせてしまいます。袋の中心とステム、サドルを合わせましょう。最初は袋を地面に敷いてその上に自転車を載せていましたが、先に袋をかぶせてしまった方が袋の位置調整が楽でした。

この段階ではまだホイールを外していないので、このような感じになります。

袋がずれないように、袋と一緒にフォークとシートステーをつかんでひっくり返します。

ひっくり返したら、前後のホイールを外します。

ホイールを外したらすぐにダミーローターをセットし、スルーアクスルを装着し直しましょう(前後とも)。スプロケカバーも装着します。スルーアクスルを置き忘れると大変なことになります。またアーレンキーやドライバーなど、ツールボトルなどに戻す工具類があれば、この段階で戻しておきます。

4.肩紐を装着し、ホイールを固定

ホイールをフレームに固定する前に、肩紐を装着します。肩紐はループ状になっていますので、この位置に通します。フレームの重量バランス的に、BBの前側、前三角の下の頂点の位置ですね。

この位置はチェーンリングとの隙間が狭く通しづらいです。画像のようにボトルケージが付いていなければ、最初にダウンチューブの中ほどに肩紐を通し、BBの位置までスライドさせる方が良いでしょう。

次に固定フックを使い、ホイールをフレームに固定します。

まず完成形はこちらです。ホイールでフレームを挟むように固定フック(ゴムバンド)で固定します。フレームが傷つくので、ローターは外側に向けています。

最初にホイールを仮置きします。左クランクと干渉せず、ハブがボトルなどにもぶつからない位置を探すことになりますが、私の場合はこの位置になります。前三角の前の方ですね。

リアホイールも同様に置きます。ディスクロードで輪行を始めて4年になりますが、私の場合はローターを外側にしても特に問題が起きたことはありませんし、ローターはそんなに簡単に曲がりません。ただしローターとキャリパーの隙間は非常に狭く(0.5mm程度)、わずかでも曲がるとローターとキャリパーが接触して異音の原因となります。

※今回は、まずシンプルな方法を紹介することが趣旨なので私が行っているこの方法を記載しています。一方で、ローターに強い衝撃が加わると曲がることもあり得るということを認識のうえ、実際の輪行方法については自己責任で判断するようにお願いします。

両輪を置くとこのようになります。

※補足

PEKOさんの輪行袋販売サイトでは『DISCローター保護軸』というアイテムも販売しています。スルーアクスルと同等の軸を使って2つのホイールを固定するというものです。私が上記で紹介している方法はリムブレーキと同じやり方ですが、ディスク用ホイールにはローターが付いており、フレームに接触して傷をつけたり、輪行中にぶつけて曲がる可能性があります。

保護軸を使い2つのローターを内側に向い合わせにしてホイールを連結することで、これらのリスクを回避しましょうというのが『DISCローター保護軸』の意図するところです。ただしホイールの分だけパッキング時の横幅が広がるというデメリットがありますので、電車の混み具合などによって使うかどうかを総合的に判断するようにしましょう。何かあって後悔してからでは遅いので、気になる方は購入することをお勧めします。

位置が決まったらホイールの前後を固定フックで固定します。ホイールの間に少し距離がありますので、ホイールの内側にフックを通したら、フックを思い切り伸ばしてからかけるとやり易いです。

当然ながら片側づつフックで固定するわけですが、片方にだけフックをかけるとホイールが『ハの字』に開いてしまうことがあります。その時は手で押さえながらもう片側にフックをかけることになります。

無事に固定完了です。

5.全体を袋に収納し、口を縛って完成

『輪行袋を収納する袋』など、細かなアイテムはこの段階で輪行袋の中に入れてしまいましょう。私は外したグローブなども袋に入れてしまいます。ヘルメットはこの場所に固定すると収まりが良いです。

最後に袋に収納します。注意点として、チェーンリングがしっかり覆われていることを確認します。私は一度むき出しのまま担いでしまい、盛大に腕を汚しました。

作業は以上で完了です。慣れてくると、一連の作業時間は約5分といったところでしょうか。

■まとめ

PEKOさんのお手製輪行袋を使った輪行の方法、やり方の紹介でした。ここで紹介している方法はあくまで一例です。フレームやホイールのサイズの違い、ホイールバッグ使用の有無などで細かな点は異なってきます。

またディスク用のホイールはフレームと一緒にパッキングしたくないという人もいます。PEKOさんのサイトではディスク用ホイールを連結するためのスルーアクスルも販売していたりしますので、それらのアイテムを使う方もいます。

輪行の方法は本当に様々なので、私のやり方で参考になる部分は取り入れてもらい、自分なりの方法を見つけて欲しいと思います。

フレームをひっくり返す『横型輪行』は縦型と比較してスペースを大きく取るのが欠点ですが、多くの場合は電車が空いているので気になりません。そもそも軽量なうえ、荷物が少なくなり気軽に輪行することが出来るようになるのは大きなメリットです。この手軽さは沢山の人に体験して欲しいと思います。この輪行袋を必要とする多くの人に広まりますように。