フックレスリム『ENVE45』にチューブレステープを貼るのが予想外に大変だった話 その1

morou2

さて満を持して購入したフックレスリムの『ENVE45(Foundationシリーズ)』ですが、チューブレスタイヤの装着も終わってその高性能を味わっています。このホイール、良いです。すごい。そして今回はタイヤ装着の前段階の『チューブレステープを貼る』工程が大変だったので、一部始終を記事にします。

ちなみにテープ貼りのスキルが高ければ、特に苦労することは無いと思います。何十本もチューブレステープを貼っているショップの方にとっては日常のことかも知れませんが、一般人は自前のホイールでしか経験値を上げられませんので。。。

3回に分けての長い記事になります。前回のENVE45の記事はこちらです。

■最初にまとめ

まず、誤解されない様に最初にまとめを書いておきます。

ENVE45のタイヤ装着について

  • タイヤ装着は普通の大変さだった
  • ビード上げは楽
  • フックレスリム独特の形状により、チューブレステープの貼り付けが大変
  • 付属している純正チューブレステープがくせもの
  • 困った時のSTAN’S

まずチューブレスタイヤ/リム全般に言える事ですが、タイヤとリム(+シーラント)だけで気密を保つ必要がありますので、タイヤとリムの嵌め合いはキツいです。しかし一度タイヤをリムに嵌めてしまえば、そう簡単には外れません。そのため最初からある程度の気密性が確保されており、ビード上げは比較的楽でした。石鹸水も不要。

その次のステップとして、最終的にタイヤとリムのわずかな隙間を塞ぐのはシーラントです。シーラントは、ロードバイクのチューブレスシステムには今のところ必須の要素です。チューブレステープの貼り付け方に失敗すると、高圧の空気によりわずかな隙間からシーラントが侵入してエア漏れを引き起こします。今回はここに苦労しました。

■1、ENVE純正チューブレステープ貼り付け

それでは詳細を見ていきましょう。

リムの清掃

まずは、前回も紹介した付属品を見てみます。その中に、純正の赤いチューブレステープ、それとアルコールがたっぷり浸み込んだリム脱脂用の不織布が付いています。

DTswissでは、チューブレステープは既に巻かれた状態で納品されてきました。ENVEの場合はテープは巻かれていません(ショップで手組みするので当然ですね)ので、テープを貼る前にはまずは脱脂してね、ということです。

脱脂の前にウェットティッシュで掃除をすると、これだけ汚れが取れました。汚れが取れなくなるまで掃除をして、その後に脱脂です。

テープ貼り付け

その晩の内にチューブレステープの貼り付けを行います。赤い方がENVE純正チューブレステープですね。左の青いのは、ジェネリックチューブレステープとして有名な3Mの仮固定テープ。DTswissのホイールは、これ(3Mのテープ)で何の問題も無くチューブレス化しています。

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早速貼ってみました…が。

このテープ、微妙に薄く作られています。チューブレステープなんてどれも同じと思っていたのですが、わずかですが薄さがブランドごとに異なるんですね。ENVEの場合、このような複雑な形状のリムに貼る必要があるので、少し薄くなっているのだと思われます。

リムの断面図を描いてみましたが、こんな感じになっています。ここに上手く貼るのが結構難しい。中央がセンターグルーヴ、その両脇がハンプなのですが、このハンプがかなり大きいためテープを上手に沿わせることが出来ない。

それとテープの幅が微妙に足りず、少しでもテープが蛇行すると脇に隙間が出来てしまいます。蛇行を修正して真っ直ぐにしようとすると、シワが寄ったり…。ENVEのチューブレステープは幅24mmですが、内幅21mmのリムにはやや貼りづらかった。

それと、テープが薄いと逆に貼りづらいということが分かりました。もちろん厚過ぎても貼りづらいでしょうから、チューブレステープの厚みは非常に重要。2回ほどテープ貼りをやり直したのですが、明らかに失敗箇所がある仕上がりにしかならず。チューブレステープにも沼があるとは…。

■2、3M仮固定テープ

ENVEのチューブレステープはホイール3本分の長さしかなく、既に1.5本分くらい無駄にしています。追加で購入するにしても高価(5,000円位)です。そこで手元にある仮固定テープを練習を兼ねて使う事にします。

仮固定テープ登場

DTswissのホイールをチューブレス化した時には何の問題も無かった仮固定テープ。果たして上手くいくのか。

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貼ってみました。が、テープに厚みがあり固い。それでも途中は何とか力で押し付けて貼っていけるのですが、

重要な巻き終わりに隙間が出来てしまい、どう見ても失敗。この隙間からシーラントが侵入しますね。複雑なリムの形状に、仮固定テープが上手に追従してくれません。

安価なので何度かやり直して練習にはなったのですが、途中で失敗したりして仮固定テープは却下。

DTswissの時は、リムがのっぺりしていたので仮固定テープでも大丈夫だったのですね。

リムの形状が全然違う

ということで、

  • ENVEチューブレステープ ⇒ 失敗
  • 3M仮固定テープ ⇒ 失敗

という結果に終わりました。2種類のテープを使ってもダメとかマジですか。この日も何度もテープ貼りをやり直して握力がありません。仕方なくお店に行って、スタンズのチューブレステープを注文。スタンズを使うのは初めてなのですが、あの乳白色のテープならほどよく柔軟性があってリムに追従してくれそうな気配がします。

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何より、1mmだけ幅広い25mmというのが良い。24mmだと微妙に幅が足りない…。しかも安い。他のブランドは5,000円とかしますからね。とにかく、次はスタンズに賭けてみることにしました。その2へ続く。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。

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