フックレスリム『ENVE45』にチューブレステープを貼るのが予想外に大変だった話 その3

フックレスリムのENVE45にタイヤを装着する話、その3です。今回はリアタイヤのシーラントについてと、フロントタイヤの装着です。タイトルのチューブレステープの話では無くなっていますが、お付き合いください。

前回までの話はこちら。

フックレスリム『ENVE45』にチューブレステープを貼るのが予想外に大変だった話 その1

フックレスリム『ENVE45』にチューブレステープを貼るのが予想外に大変だった話 その2

■リアタイヤの微妙なエア漏れ

微妙なエア漏れが続く

さてリアホイールには無事にタイヤを装着しました。シーラントを入れる前は10分で0.1bar程度のエア漏れがありました。シーラントを入れると1時間経過しても空気圧の低下はほぼ無く、エア漏れは無くなったかのように見えましたが、その後に1週間放置して様子を見るとタイヤのエアはすっかり抜けてぺしゃんこになっています。

シーラントを行き渡らせる

どうやらわずかにエア漏れをしている様子。そこでもう一度エアを入れ、1日実走してみて空気圧の低下度合いを確認します。また、実走してホイールを回転させることでシーラントをすみずみまで行き渡らせる意味もあります。

チューブレスタイヤの気密性の確保に必要なのは、タイヤのビードとリムの間なんですよね。ここにシーラントが行き渡り、少し乾燥してゴム成分が定着してくれないと、気密性の確保につながりません。これはフックレスリムでも同じだと思います。

この日に8時間ほど実走して分かったエア漏れは約1.0bar。推奨空気圧は、このホイール(ENVE45)での私の体重&28Cタイヤの場合には何とたったの3.67bar。言われた通りに約3.7barにセットして走り出していますので、これが2.7barまで低下するわけです。そりゃ1週間でぺしゃんこになっていますね。
※参考:ENVE『Tubeless Tire Pressure Recommendations』

意外にも、走っている時にはたったの2.7barになってしまっていても大して違いは感じません。全くもって普通に走れてしまいます。そもそも最初の3.7barでさえ、タイヤを指で押したらリムに接触する位に凹むのでは?と思ってしまいます。しかし実際にはそんなことは無くてですね、私がタイヤを指で押してもほとんど凹みません。そりゃ23Cタイヤに9.0barとか入れた場合のようなカンカンさは無いですけどね。

エア漏れが止まる

この状態に対して、私が何を対策したのかと言いますと特に何もしませんでした。いや、正しくはこの日に走った事が対応策です。タイヤの装着については、チューブレステープの貼り付けやタイヤの装着にもミス無いはずです。あったら8時間で1.0bar程度のエア漏れでは済みません。

私はそれを信じて、この日は8時間ほど走行しておしまい。数日放置して、改めて空気圧を計ってみることにします。

そして3日後。まずタイヤを指で押してみると、タイヤは週末の固さを保っている様な感触です。エアゲージで計測すると、3.6bar程度でした。空気圧の低下が3日で0.1bar程度なら、十分にエア漏れしていないと言えるでしょう。これでリアホイールは完成です。

■フロントタイヤの装着

このホイールのタイヤ装着については、これで要領がつかめました。続いてフロントタイヤを装着します。

チューブレステープの貼り付け

リアと同じくスタンズのチューブレステープを使って1回で無事に貼り付け完了。リムとタイヤの嵌め合いは十分過ぎるほど固いので、テープは1周で十分です。

画像はリアの使いまわしです

タイヤ装着

続いてタイヤを装着。タイヤはシュワルベのワンです。既に要領をつかんでいるので、こちらも難なく装着完了。と言っても十分に固いので、それなりに力が必要です。

同じくリアの使いまわしです

同じく微妙なエア漏れ

同じくばかりですみませんが、タイヤを装着してシーラントを入れてから1週間放置したところ、やはりリアと同じ程度の微妙なエア漏れがあります。

シーラントだけはリアと違いました。IRCを使用。

ちなみにフロントのシーラントは、IRCの大容量タイプ(500ml)を使用。こちらのシーラントはスタンズのOEMであることで有名です。ボトルもスタンズそのものですし、そもそも裏面を見るとSTANSと書いてあります。今回はスタンズが仕入先(ミズタニ自転車)で欠品だったので、こちらをお店で買いました。

完成

解決策も、リアと同様です。やはり1日程度走ってみて、シーラントを行き渡らせます。その後、放置。数日して空気圧を計測するとほぼエア漏れ無しを確認。これで前後ともタイヤの装着が完了です。

実はちょっと気になっていたのですが、今回は石鹸水を使わずともビードが上がりました。しかし実際はリムとビードの密着度合いが微妙に不十分で、エア漏れが起こっていたわけです。これって、もし石鹸水を使っていたらビードはもっと滑らかに上がり、その結果リムともより密着していたのでは無いかと…。

この件、チューブレスタイヤを初めて使う前に、色々調べている時に見たIRCのwebサイトに記載されている内容は正にこのことだったのでは無いか?と今になって思いました。石鹸水を使用する効能は『ビードが上がりやすくなる』だけでなく、『リムフィットが均一になる』ためです、と。次回からは、面倒でも素直に石鹸水を使ってみる事にします。

ともあれようやく前後のホイールが装着完了しましたので、荒川まで走ってきました。実に発注から納輪まで1か月、チューブレスタイヤの装着からシーラントが安定するまで更に1か月。なかなか楽しめました。フックレスリム、良く走ってくれます。

フックレスは良い

■まとめ

それでは今回得た経験をまとめてみましょう。

  • フックレスリムでもタイヤの装着手順などに違いは無い
  • フックレスリムの形状は複雑(タイヤを確実に保持する為と思われる)
  • チューブレステープにも微妙な違いがある
  • スタンズのテープは使い易い
  • 微妙にエア漏れする場合は、走ってシーラントを行き渡らせる
  • 石鹸水はなるべく使った方が良いのかもしれない

まずフックレスリムだからと言って、タイヤの装着などに手順の違いはありませんでした。リムの形状が複雑だったのでチューブレステープの施工には手こずりましたが、最初からスタンズのテープを使えば解決。このリムの形状、ZIPPやGIANTはどうなんでしょうね??

チューブレステープにも微妙な性格の違いがあることを身をもって学びました。石鹸水の使用についてはは今でも好みだと思いますが、石鹸水を使って後で楽をするか、使わずにシーラントが行き渡るのを待つかのどちらかですね。

後に続く方の参考になればと思います。フックレスリムは良いです!

コメント(2件)

  • makoto より:

    貴重な情報、ありがとうございます!僕もEnve 45+シュワルベ(Pro One)です。Enve 45の情報、英語でもあまりまだないのでとても助かりました。今日タイヤをはめてビードをあげてみたところです。まだシーラント入れてないのですが、空気を入れたそばからみるみる空気が抜けるので、シーラント入れる前にテープの問題があるのでは、と悩んでいます。Enveのテープでやりましたが、おっしゃる通り、インナーリムの真ん中の凹みにうまくテープを合わせるのが難しくて、指で強く押しながら貼り付けてたら一回テープをダメにしてしまいました。もう一度やらなければならないかもしれないので、おすすめのStan’sを検討してみます。Pro Oneでも無茶硬かったですよ。手で入れれれたと言ってる人もいるけど、僕には絶対無理です!

    • morou2 より:

      makotoさん
      コメントありがとうございました。ENVE45はかっこいいホイールなので、もっと普及して欲しいと思います。チューブレステープ貼りが最大の難関だと思いますので、頑張ってください。ENVEのテープは薄いのもそうですが、幅が狭いので扱いづらいですよね。
      ちなみに私はoneを使った後、Pro oneも使いました。こちらは手ではまりました。しかしその代わりにゆるゆるでしたが、テープを厚めに巻く必要なく、フロアポンプなどでビードがあがりました。pro oneのレビュー記事はこちらです。ゆる過ぎてビードが上がらなければ、テープを多めに巻くしかありません。
      https://morou2.com/2021/01/19/proone/

      チューブレスはテープ貼りがキモなので、大変ですがお互い頑張りましょう!

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