【ブルべ】BRM1007スーパーアタッククリスタル300を完走しました その1

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2023/10/07に開催されたオダックス埼玉のBRM1007スーパーアタッククリスタルを走りました。結果は19h12mで無事に完走です。今回も証跡はOKだったので、認定は大丈夫そうです。

2023シーズンとしてはこれが7本目です。PBPを含めると8本。そのうち600kmが3本とPBPイヤーなだけに中々に走りこみました。

■まとめ

このコースを走るのはこれで11年ぶり2回目。同じコースを走るのは特に珍しいことではありませんが、このコースはブルべデビューの年に勢いだけでエントリーしたのですが、厳しいコースで非常に苦労したという思い出深いコースなのです。

その辺りのいきさつはこちらの記事に書きました。

各コントロールと主な峠の通過時刻

通過時刻などの結果はこちら。今回は山岳コースのため、PCは62km地点に1つのみ。その後は通過チェックが2つあるだけ。これでは全容が把握しづらいので、主な峠の通過時刻なども載せておきます。

到着時刻所要時間貯金区間距離総距離
スタート(豊水橋)06:000.0
山伏峠(605m)08:042:04+0:1635.035.0
PC1(セブン小鹿野BP)09:261:22+0:4627.862.8
志賀坂峠(772m)10:461:20+0:4921.284.0
ぶどう峠(1,507m)13:302:44+0:3034.0118.0
馬越峠(1,613m)15:091:39+0:2125.0143.0
通過Cセブン川上15:240:15+0:366.8149.8
信州峠(1,462m)16:150:51+0:157.7157.5
瑞牆山荘(1,516m)16:520:37+0:087.5165.0
木賊峠(1,670m)17:470:55-0:0710.0175.0
乙女高原(1,654m)19:151:28-0:3017.0192.0
柳沢峠(1,471m)22:183:03-0:5838.0230.0
通過Cセブン奥多摩古里23:561:38+0:2845.6275.6
ゴール(豊水橋)01:121:16+0:4829.2304.8

貯金はPC1までに作った46分がほぼピークで、アプローチが比較的マイルドな志賀坂峠で何とか3分プラス。セブン川上で貯金は増えたように見えますが、これはちょうど峠を下った場所にあるため。

その後はメインのクリスタルラインに突入し、暗い、寒い、道が荒れている、斜度がひどいという状況の中、貯金がひたすら減り続けるプレッシャーに耐えつつ、柳沢峠ではついに1時間の借金に。

奥多摩までのダウンヒルで何とか取り戻したものの、下りで実際にどこまで取り返せるか?は走ってみないと分からないため、最後まで安心できないブルべでした。このコースは2回目だったということも大きかったですね。まぁ、コースを知っていてもペース配分も何も無いのですが。

コースについて

コースはオダックス埼玉清水班定番の豊水橋をスタート。まずは山伏峠からスタートして、全部で9つの峠を越えて豊水橋に戻ります。ちなみにPC1の前には秩父ミューズパークも登らされたりします。前回よりも峠が増えてますやん。

2大メイン峠はぶどう峠と柳沢峠で、それぞれ15km近い長さと1,000m近い標高差があります。ぶどう峠を越えた後は長野へ入り、馬越峠を越えてレタスで有名な川上村へ。信州峠を越えて山梨に入ると林道クリスタルラインの開始。

峠の標高だけ並べると尾根を走っているように見えますが、1つの峠をクリアする度に400~500mは下っています。林道ですから道は狭く荒れていて、下りはブレーキをかけっぱなし。日没後は更に速度が出せません。

エスケープが可能なポイントは決まっていますので、最後は柳沢峠のふもとの塩山に何時に辿り着けるのか?で撤退を判断することになります。

11年前の経験から私程度の脚ではとにかく時間が足りないことは分かっているので、コンビニでの滞在は最小限にしながら、必要なカロリーも補給する行動と計画が必要になります。

天候について

雨には降られず昼間は快適に走行できました。最高気温は22度前後でしたので、半袖でも登坂中は汗が出てきます。ただし川上村以降は標高1,000m以上を走ることになり、気温は1桁後半。その気温でダウンヒルをすることになりますので、それなりの防寒装備が必要な状況でした。

装備について

当日のウェアは以下の通り。前述の通り昼間に着用する半袖と、夜間のクリスタルラインでのヒルクライムとダウンヒルの繰り返しに耐えられる高性能ウェアやレイヤリングが必要です。

持参したウェアは今回も全てカステリです。()内はウェアの対応温度帯です。

  • ジャージ:PRO THERMAL MID SS JERSEY(半袖)(15-20)
  • ベースレイヤー:PRO MESH 2.0 SLEEVELESS(15-32)
  • ジャケット(夜間用):BETA RoS JACKET(8-18)
  • ベースレイヤー(夜間用):PROSECCO TECH LONGSLEEVE(6-16)
  • ビブショーツ:NANO FLEX PRO RACE BIBSHORT(12-20)
  • ニーカバー:UPF 50 + LIGHT KNEE SLEEVES(8-18)
  • レッグウォーマー:NANO FLEX 3G LEGWARMER (8-20)
  • その他:グローブにLIGHTNESS2 GLOVE(12-18)とARENBERG GEL 2 GLOVE(15-30)を使用。

昼間は裏起毛の半袖ジャージとノースリーブの厚手アンダー、裏起毛ビブショーツで涼しさを確保しながら体幹は保温。膝が冷えると感じたらニーカバーも併用。

クリスタルラインに突入後に着替えをして、薄手のジャケット、薄手の長袖ベースレイヤーの組み合わせで走りました。それでもダウンヒルはやや寒かったので、ジャケットの下に昼間着ていた半袖ジャージを重ね着しました。

ヒルクライム中に必要な通気性と、ダウンヒルに必要な防風性、保温性のバランスが難しいのですが、裏起毛が無い薄手のBETA RoSは長袖ベースレイヤーと組み合わせると、6度前後から15度前後まで対応できるので便利でした。

ウィンドブレーカーを都度脱着するのは面倒ですし、どうしてもバタついて速度も出ませんから、薄手で伸縮性のあるジャケットを状況に合わせて選択するのが良いと思います。

11年前に走った時もカステリのジャージを着ていた記憶がありますが、当時は選択肢があるほどのワードローブが無りませんでした。10月末の夜中に、標高1,500mからの下りがあんなに寒いなんて思っていなかったんですよね…。

■走行記録

スタートまで

それでは走行記録です。

スタート時刻は6時スタートのみ。『スーパーアタック』は厳しいコースなため、エントリー人数が多くないのでしょう。いつもの時間(4時半)に車で自宅を出発しましたが、何故か道が混雑しており到着はブリーフィングの終了後。

バタバタしながら受付を済ませ、りゅうさんやK澤さんとおしゃべりをしているとすぐに時間が過ぎて、6:10くらいに出発。既に10分の借金…知り合いにも挨拶できず、断トツの最後尾で出発です。

今回のサイコンは、この日に発売のiGPSPORTの新製品『iGS630S』を初投入。処理速度とGPSの精度が大幅に向上したとのことで、サイコンではなくそれらの特徴が活かされるナビを担当してもらいます。PBPではナビとして使ったEdge1040はサイコンとして使います。

そのiGS630Sくん、コースをセットして河原から国道に上がるといきなり『ゴールした』と言い出して焦りますが、再度コースをセットすると正しくコースが表示されました。これ以降は特にトラブルも無く、スマホも圏外になるクリスタルラインでも位置をロストせずにしっかりと役目を果たしてくれました。

スタート200mでトラブルに見舞われる

山伏峠まで

さて11年前の前回は本当にギリギリ隊での完走であったため、今回は前回より1分でも早く完走すること、それともう1つ、ここでは書きませんがあることを自分の中での目標として参加しています。11年で体は衰えていますが、進化した機材と積み重ねた経験値でどこまで早く完走できるのか。

その前に、このコースだとそもそも完走出来るかどうかも怪しいのですが…。せめてクローズ(20時間)の30分前にはゴールに到着できるよう、コンビニでの行動などは普段よりも1分単位で意識して時短する必要があります。

まずは西へ向かい、飯能を抜けて1つ目の峠である山伏峠へ。ここは何度も走っている峠なうえ、コース的にも今回の峠の中ではマイルドなので安心です。スタートを出て山伏峠のピークまではひたすら登りが続くのですが、脚もまだフレッシュなので25km/h前後で進みます。

トイレに行く暇もなくスタートしたので、途中のいつものトイレで少し休憩。前回は既に雨足が強くなり始め、ここで停車してサドルとレーパンの間にグローブを挟んでドロヨケにした記憶…。

前回の顛末はこちらの11年前の記事に。

今回は前回と異なり、雨が降っていないだけ相当に有利なコンディションです。今回、もし雨が降っていたら恐らくタイムアウトだったでしょう。

空気もカラっとしていて、今のところは本当に快適なサイクリングです。この後に来ることが分かっている地獄を味わうことになるのですが。景色の写真を撮る心の余裕があるのはこの時だけでした。時刻は7:34。

山伏峠は特に問題なくクリア。標高も600mしかありませんし、まだ35km地点ですからね。時刻は8:04。距離に対する仮想クローズは8:20ですので、16分だけ貯金が出来ました。

PC1まで

さて2時間かけて山伏峠に到着しましたが、今のところ他のランドヌールとは誰にも会いません。やはりスーパーアタックには速い人しか参加していないようです。

山伏峠に到着後は写真だけ撮影してツイートもせず、即ダウンヒルに突入。秩父まで一気に下ります。

ちなみに今回は山岳ブルべなのでカロリー消費が多く、補給が非常に重要と考えています。PC1は62km地点というかなりの序盤にありますから参加者も集中して到着し、経験からすると弁当類が残っていない可能性が大きいです。

そこで秩父市内に入ってすぐのファミマで食事休憩することに。PC1では水だけ買って即離脱することにします。ファミマは非常に空いており、スムーズに買い物を終えて速やかに食事を完了。唐揚げ弁当を食べた記憶があります。

秩父市内を進むと、荒川に架かる秩父公園橋を渡りミューズパークへの登りが始まります。

ミューズパークは『ミューズ』という名称こそが付いていますが、秩父の街中にある凶悪な斜度の丘です。秩父から小鹿野に行くにはこの丘を通るのが最短距離なので、どうしてもここを通るルートにせざるを得ないのですよね。

私が主催した2018年の小鹿野200でも、どうしてもミューズパークを回避できずに『ちょっとくらい良いか』とここを通るルートにしたところ『サタンパーク』『ミューズじゃない』『何故ここを通すのか』など散々な言われようでした。

それ位に斜度が厳しいのですが、とにかくここを回避すると距離が延びる(そして登りも回避できるわけでもない)のです。だから斜度11%に文句を言いながらも通るしかないのです。

ということで文句を言いながらもミューズパークを越え、PC1のセブンイレブン小鹿野バイパス店に無事に到着。登りなのに向かい風もひどいというのは何の嫌がらせなのか。距離は62.8km地点、時刻は9:26。貯金が46分に増えました。

このコンビニで初めて他の参加者と遭遇。たけさんやTさんなど5人ほどが滞在していました。私はファミマでしっかり食事をしているので、ここでは水だけ買ってタッチ&ゴーで出発です。

ちなみに次の通過チェックは川上村のセブンイレブン。90km先です。平坦ならともかく、この山岳コースでは途中で補給しないと補給食だけではもたないでしょう。

しかし川上村までの途中にコンビニは一切なく、カロリー補給が可能な施設はぶどう峠の麓にある道の駅上野のみ(PC1から33km先)。道の駅上野はたまがわの鬼怒川600でも毎回立ち寄っていますので、そこで補給をすることにして、まずは次のポイントである志賀坂峠へ向かいます。

その2へ続きます。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。

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