【レビュー】保温性とフィット感に優れるエアロなタイツ カステリ FREE AERO RC BIBTIGHT
カステリのビブショーツ『FREE AERO RC BIBTIGHT』を買いましたのでレビューします。FREE AERO RC BIBSHORTの機能を踏襲しており、防風フィルムが無いので柔軟性が高く、フィット感が高いタイツです。
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■総合評価
- しなやかさと保温性を両立し、気温2度まで対応する。
- 複雑なパネルカッティングでコンプレッション系ウェアの要素を持ちつつ、高いフィット感で着用感が少ない。
- 高級ライン(ROSSO CORSA)にも関わらずカラーが豊富(6色)。
『FREE(着用感の少なさ)』と『AERO(タイトな着用感で空力が良い)』がコンセプトの『FREE AERO RC』シリーズのビブタイツ版です。メイン生地はNano Flex 3G。Nano Flexのみを使った製品の中では最も低い気温に対応します。
■購入動機
購入動機としては、以下の2つ。
- 気に入って多用している、高性能な『FREE AERO RC BIBSHORT』のタイツ版であること
- ビブニッカーと真冬用タイツの間を埋めるアイテムだった
シリコングリップを使っておらず着心地が良いため、『FREE AERO RC BIBSHORT』をヘビーに使っています。PBPでも履きました。
そのタイツ版が出たというので気になっていました。製品を調べると、ジャケット類に多用されているGOREなどの防風フィルムを使っておらず、しなやかなNano Flexだけで作られているとのこと。Nano Flexって高機能なのです。本当に雨も弾くし。
私が持っているタイツはブルべでの使用を想定しており、どれも防風フィルムが入っている真冬用です。暖かいのは確かなのですが、生地はどうしても厚手になり、柔軟性やフィット感が多少犠牲になっている面があります。
このアイテムであれば、秋に活躍するビブニッカーと真冬用タイツの間を埋めてくれる性能が期待できそうです。またNano Flexのみを使用しているということは、『FREE AERO RC BIBSHORT』の特徴である『FREE(快適性)』と『AERO(空力)』もしっかり実現していそうだ、と感じて購入にいたりました。
■製品概要
製品スペック
まずは製品スペックから紹介します。
- 価格:28,270円(税込)
- 重量:356g
- カラー展開:6色
- サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL、3XL
- 生地:NanoFlex3G、膝下はNanoFlex伸縮素材
- パッド:Progetto X2 Air Seamless
- 対応温度帯:2~12度
価格は約28,000円とカステリビブタイツの中では中程度の価格帯です。高機能ながらもカラー展開が6色あるのも特徴。対応温度帯は2~12度で、マイナス気温に対応していないタイツの中では最も低い気温に対応します。
カステリビブタイツ製品の中でのポジショニング
カステリのタイツ製品は、主だったものだけでも9アイテムあります。ここではメインの6アイテムについて比較して、FREE AERO RC BIBTIGHTのポジショニングについて確認します。
※商品名の『BIBTIGHT』は省略しています
※()の数値は対応温度帯を示します
- 明確な防風機能が付いているもの:SORPASSO ROS WIND(-5~8)、POLARE 3(-5~5)、ENTRATA WIND(-2~6)
- 一部生地を2重にして防風機能を付与しているもの:SORPASSO ROS(-2~10)
- 防風機能が無いもの:FREE AERO RC(2~12)、SEMIFREDDO(6~15)
メインの6アイテムは上記の通りです。まずSORPASSO ROS WINDとPOLARE 3は防風性を高めるためGORE-TEX INFINIUMを使っています。ENTRATA WINDは防風性を高める目的で前面の生地にポリウレタンコーティングがなされています。いずれもマイナス気温まで対応。
ノーマルのSORPASSO ROSは、メイン生地がFREE AERO RCと同じNano Flex 3Gです。更に防風性を高める目的で、前面にのみNano Flex Xtra Dryを重ねた構造となっています。こちらも-2度まで対応しています。
FREE AERO RCはメイン生地がNano Flex 3G、SEMIFREDDOはメイン生地がThermoflexとなっています。膝下はどちらもNanoflex伸縮素材(薄手のNano Flex)を使っています。Nano Flex 3GとThermoflexの違いは撥水性の有無となります。
このように防風機能の違いで大きく3タイプに分かれており、FREE AERO RCは防風機能はそこまででは無いものの、その分、生地はしなやかで動きやすい製品になっています。
細部の紹介
製品の細かな点を紹介していきます。
まずは外観です。カステリロゴは洗濯すると徐々に消えてしまうプリントではなく、樹脂製のものが縫い付けられています。ロゴが消えないのは重要なポイントですよね。カラーは『DARK TARMAC』を選択。
FREE AERO RCシリーズの特徴でもありますが、タイツを構成するパネルの枚数が多くなっています。特に矢印で示したパネルは本来不要で、他の製品には無い部分です。複雑な形状ですが、前傾姿勢を取った際に最適化されるようにわざわざ追加されています。
ストラップです。こちらもFREE AERO RCの共通仕様で、汗抜けの良さを考慮して反対側が透けて見えるほどの薄さです。また背中側の結合部は肩甲骨の間に作られており、背中側の面積を最小限にする仕様となっています。
カステリの上位モデルにはこの『幅広ストラップ』タイプが採用されており、レーシーなフィット感と着圧の分散を実現しています(※この半スケルトン仕様はFREE AERO RCのみ)。また着用した時に頂点となる肩の部分を境に、背面側は別の生地による補強がなされています(2枚重ねになっている)。
ベースの薄い生地は強い伸縮性があるのですが、補強用生地は伸縮性があまりありません。そのため着用時には前半分だけが伸びることになります。伸びた生地は元に戻ろうとしますから、前傾姿勢を強要されることになります。
どちらにせよ前傾を取りますから問題は無いのですが、『前傾姿勢時に最適化されている』ウェアは珍しくありませんが『前傾姿勢を取らせようとしてくる』ウェアは中々ありません。
脚部分です。画像の矢印で示した個所は外側から1周して生地が回り込んでおり、1枚の生地です。この部分のみ周囲よりも着圧が高めで、裾のジッパー無しでも固定力を高める構造になっています。
メイン生地はNano Flex 3G。しっかりした裏起毛で、薄手ながらも保温性は高いです。
膝から下は伸縮性を重視して薄手のNanoFlexとなっています。ペダリングの際の追従性も良好です。若干起毛しておりそれなりの保温性があります。
裾は切りっぱなしになっており、ジッパーはありません。これ、シューズカバーを非常に装着しやすいです。
またハムストリングスの部分には反射素材を装備。
パッドは上位モデルの定番『Progetto X2 Air Seamless』が採用されています。カステリのパッドはこの『Progetto X2 Air Seamless』と主にミドルグレード以下に採用される『KISS AIR2』の2つしかありません。
『Progetto X2 Air Seamless』の方が若干薄いので、ロングライドなどは『KISS AIR2』の方が適している場面があります。どちらも優秀なパッドなので、目的によって使い分けると良いでしょう。
■レビュー
実走レビューです。
サイズ感について
今回はカステリの返品の送料無料制度を利用してSとMをオーダー。私の体型は身長170cm、体重57kg。試着の結果、Mサイズを購入しました。Sでも問題なく着用できましたが、ややタイトだった印象です。
※返品が可能なのは室内での試着のみ、タグなどもそのままで再販が可能な状態だった場合に限られます
着用して実際に何度か走行しましたが、ジャストフィットでした。また複雑なパネリングで縫い目が多い割には着用感は良好で、縫い目を感じることはありません。
暖かさ
他のNano Flex 3Gを使った製品同様、生地の密度が高くある程度の防風性が備わっているので、気温1桁台であれば十分に保温性を発揮してくれます。しっかりとした防風機能はありませんが、逆に低温下で高強度のトレーニングをする場合や、春/秋からタイツを使用したい場合には重宝します。
複雑なパネリングでフィット感が高いため生地と身体との密着度が高い点も、保温性の向上に一役買っていると感じます。
『FREE』と『AERO』について
商品名でもあり、コンセプトでもある『FREE』と『AERO』について。
この製品は高い縫製技術で複雑なパネリングを実現し、着用感の無さと適度なコンプレッションで『FREE』を実現しています。生地もしなやかで、実際にペダリングも非常にしやすい。
『AERO』についてですが、高いフィット感を実現すればシワも少なくなり、走行中の空気抵抗も減少するであろうとは思います。しかし実際にはスピードスーツほどコンプレッションを追求するコンセプトではありませんし、生地表面に特殊な加工がなされているわけでもありません。
あくまでも高いフィット感を実現する過程で、副産物として空力の向上も見込めるくらいに考えておくのが良いと感じます。
あまり空力を追い求めずとも、防風フィルムの無いしなやかな生地と高いフィット感でペダリングは非常にしやすいですから、現実的にはこの2点を追求した方が速度向上が見込めると思います。
■まとめ
そこそこの保温性能を確保しつつ、走行性能も追求したFREE AERO RC シリーズのタイツです。
製品名に『FREE』と『AERO』という大きな看板を掲げていますが、FREE AERO RC BIBSHORTと同様に工夫されたパネリングで高いフィット感を実現しています。
耐寒性能については更なる上位モデルに劣るものの、防風フィルムなどの機能が付くと生地のしなやかさが失われますので、マイナス気温への対応力よりも走りやすさを優先したい方には特にお勧めです。
実際には『真冬は早朝や深夜に走りません』という方も多いと思いますので、この製品のバランスの取れた機能性がハマると思います。
購入は以下のリンクからどうぞ。カステリは18,000円以上で送料が無料です。またサイズに不安がある場合は室内での試着のみであれば返品の送料も無料なので、別の1サイズを取り寄せて確認することも可能です(詳細な条件は必ずサイトを確認ください)。
カステリ社から当ブログ用のクーポンコードを発行いただきましたので、ぜひ利用ください。コードは2つあります。使用はいずれも1回まで、また既に割引になっている商品に対しては使用することが出来ません。
・『Morou20』:20%OFF。2024/12/31まで。
・『RideJapan』:15%OFF。有効期限なし。
※商品の購入やクーポンの使用により、私に収益が発生することはありません
ありがとうございました。
しかし、SEMIFRDDOはPROGETTO X2です。
moguさん
ご指摘ありがとうございます、大変失礼しました。盛大に勘違いしておりました。
記事は修正させていただきました。
morou2さん、
すみません、カステリのセールについて教えてください。
ブラックフライデーのような、全体的に安くなる時期がブラックフライデー以外でもありますか。
ういすきーらいどさん
無条件で確実に毎年値引きがあるのは、ブラックフライデーくらいです。ただし、例えば昨年は新年のセールみたいなものは無かったですが、今年も無いとは限りません。時期に偏りがありますが、意外とクーポンが乱発されていますので、それを活用するのが一番賢いと思います。クーポンが無いタイミングでどうしても購入する必要があれば、手前味噌になりますが、私のブログ用に発行されたクーポンを使うのが良いと思います。
morou2さん、
ご返答ありがとうございます。
今まではブラックフライデーぐらいしかなかったのですね・・・
今回買い逃してしまったものがあるので、次回セールで購入しようと思いましたが、今のことろクーポン利用しかなさそうとのことですね。
クーポンだと10%~15%引き程度でしょうか。ブラックフライデーの25%~ほどの割引をみてしまうと、購入に躊躇してしまいます。。。
どうしても欲しいものはmorou2さんHPのクーポン活用させていただきます!
ういすきーらいどさん
そうですね、次は新年のセールがあることを期待したいと思います。クーポンの値引き率ですが、以前は15%前後が多かったですが、最近は25%というものもたまに出てきます。買うタイミングは本当に悩ましいですよね…。
morou2さん、
ありがとうございます。
クーポンでもタイミングによって25%もあるかもなのですね、これを期待して待ってみます。
(本日、日の出前に出発しましたが、寒すぎてジャケットを買っておけばよかったです・・・)