【物欲】ブルベで使うロード用シューズ選び その2
6月も中盤になって雨が多くなってきましたね。しかし仮に晴れていても週末は全部、息子の野球の当番の予定が入っていて、既にブルベの600kmだけが実走ということになりそうな感じです。
さてロード用のシューズ選び第2弾。
御徒町のY’sに行って、シマノとSIDIを試着というお話です。
その前に、主にブルベに使うという前提だとどのような基準で製品を選択すれば良いのか整理してみたいと思います。
まず評価基準としては、以下の4つがあると思います。
1、パワー伝達性
2、軽さ
3、フィッティング
4、歩きやすさ
1、パワー伝達性
短くても200km、長いと600km(1,200kmとかもありますが)もの間、30h以上に亘ってペダリングしますので、パワーのロスが無いかは重要です。ケイデンスが1分間に90回転とすると、1hで5,400回転。30hで162,000回転という計算になります。登りがあればケイデンスは落ちますし、下りでは脚を止めるケースもありますので実際にはこれより減少すると思いますが、ざっくり10万回以上はペダルを踏むわけで多少の積み重ねが効いてくると思います。10年同じシューズを使っていた私が偉そうに言う事ではないですが…(^_^;)
これは主にソールの硬さ、シューズ全体の剛性によって決まってくると思います。ただし、単純に伝達性だけを考慮して硬いカーボンソールを選べば良いかと言うと、逆にあまり硬いと今度は脚に来る、と言われます。ロングライドでは樹脂のソールを選ぶ方も多いですね。
脚に来る、というのは恐らくソールが硬すぎるために脚の血行が阻害されて足全体の疲労に繋がる…という症状のことを指しているのでしょうか、あり得る話です。ただしブルベでもスペシャの最上級モデルのS-WORKSを履いて600kmを普通に完走している人はいますので、そのような傾向があることは言えると思うのですが、最後は履いて走ってみないと判らない話です。
一般的にはパワーのある方は、それを受け止めてくれるだけの剛性のあるソールでないとストレスになると思いますので、発揮できるパワーと勘案してシューズの剛性を選択することになろうかと思います。
2、軽さ
これも数十時間にわたりペダリングし続けるには重要な要素です。ただしこの辺の要素も上位モデル程カーボンソールを使ったり、造形を工夫にすることでパーツを減らしたり縫い目を無くして軽量化を図っていますので、自動的に軽い=上位モデル=剛性も高い という図式になろうかと思います。
3、フィッティング
いかに1と2が優れていようとも、最後は自分の足にフィットしていないとペダリングの前に履いていることが苦痛になってしまったりします。これは足を主に使うスポーツの経験がおありの方なら、よく判ると思います。特に数十時間シューズを履き続けるブルベでは重要な要素です。
フィット感があがれば上がる程、パワーの伝達性も上がる訳ですが、なるべく密着させようとすると今度はキツくて痛い、痺れるという箇所が出てきます。それを回避しようと1つ上のサイズを選ぶと今度は緩いところが出てくる、というその辺のバランス・せめぎ合いをどう折り合いをつかるのかということですね。あまりばっちりフィットしすぎても、微妙に血行が悪くなってPCごとに靴を脱いで休憩…という方もいます。ただし休憩時間が増えますし、このままではトイレに行けませんねw
解決方法としては、もうとにかく試着をして自分の足に合ったブランドを選ぶ、またはSIDASのようなオーダーインソールを使い密着度を上げる、シマノやBONTのようなアッパーまで熱成形出来るモデルを選ぶ、ということになります。スペシャなどは、そこまで行かなくとも土踏まずのアーチに応じて純正のインソールが3パターン用意されていたります。
私としては、やや緩いくらいのフィッティングのシューズ&サイズを選んで、後はSIDASで密着度を上げるというのがベストソリューションなのかと思っています。お金かかりますケド…。とにかく丸一日以上連続して履いているわけですから、心行くまで試すべきです。
4、歩きやすさ
これはかかとの形状などにもよりますが、ロード用シューズであれば似たり寄ったり。ブルベということで、PCでウロウロする時に便利な方がいい、坂では押し歩きをする、ということであればもうMTBのシューズを選んだ方がいいと思います。コンビニで行動しやすい、信号待ちで足を着きやすい、などブルベのタイム短縮につながるメリットは色々あります。自転車から降りた時に、人間として自然な姿勢を取れる…というのは疲労回復に大きなメリットがあると思います。
なかなか試着の話に辿り着きませんが、そんなことを考えてお店に入ったということにしておいてください。本当は一緒に行ったernestさんと『終わったらどこで飲もうかなー?』ということが頭の中の8割だったと思いますけれど。
とにかく、お店ではまずシマノを履きます。モデルは上から2番目の『SH-R241WE』です。
これとこの上の最上級モデルが熱成形出来るカスタムフィットモデルということになっています。この靴だけでもお値段が25,200円。これに熱成形の工賃が4,000円かかります。熱成形はやってもやらなくても良いので、工賃が別途になっているのです。またこのモデルはカスタム対応インソールが標準でついています。
シマノのフィット感は全体を包み込むような感じで、私にはとてもよいです。当たる部分も無く、非常に快適。カスタムインソールもついているし、何時間走っても痺れるとかは無さそう。これでアッパーを成形して、更にフィット感が上がるというのですから是非体験してみたいものです。シマノで買うならこれかなー?と感じました。ただしこのモデルは上から2番目のモデルなので、ソールは当然カーボン。剛性も高めです。この時点では、ガチガチのカーボンソールを買うかどうかまでは、まだ決めかねている状態でした。
次はSIDI。これも上位モデルのジェニウスを履きましたが、アッパーがかなり固め。シマノのようにぴったり包み込んで全体として効率を上げる感じはしません。シューズ全体としては剛性が高く、アプローチ方法はシマノと異なるものの効率は良さそうですが、シマノのようなぴったりしたフィット感が無いので長時間履くのは疲れそうな印象。ブルベでも履いている人は結構いるのですけどね。
思ったよりもシマノが気に入ってしまったので、MAVICは試着に至らず。後日、外苑前のスペシャコンセプトストアに行き、スペシャを履いてみて最終結論を出そうということにしました。
かなり引っ張りますね(笑)
4の歩きやすさですが、ロードシューズは当然ですが考慮されてませんよね。クリートがその役目を負わされていると思います。特にSPD-SLのクリートは一番でしょうね。私はLOOKですが、減りは早い(しかも高い)しコンビニでは何度も股割き食らってます(^_^;)
ernestさん
お疲れ様です。
そうですね、4についてはロード用シューズ vs SPDという切り口にしてしまったので、タイトルの『ロード用シューズ選び』とはちょっとズレてしまってしますね。おっしゃる通りクリート次第ということになりますので、クリートカバーを装着したまま走れるSpeedplayが一歩秀でているということになるのでしょうか。まぁこれもペダルの特性とはちょっと違いますので、素の状態ではSLがイチオシ、ということになるのだと思います。Lookは確かに滑りやすそうですよね~。スキーつながりで、LOOKのブランド自体は好きなんですけど。。。