ウェアのファスナーが壊れたら…修理は可能なのか?
昨年の北関東400の試走前日、カステリのウェアのファスナーがいきなり壊れました。
ファスナーの末端にある『蝶棒』と呼ばれる部品です。これがポロっと取れてしまいました。このウェアはカステリなのですが、フレッシュで北関東の田舎を夜中に走る状況のために買ったもので、手持ちのウェアの中では最も防寒性能が高いものです。北関東400ではこれを着て走る予定だったのですが…。前の晩にこのアクシデントは痛すぎます。
そもそもこの部品が『蝶棒』ということを、この時に初めて知りました…。この部品が無いと、当然ながらファスナーを閉めることが出来ません。このウェアが使えないとなると、若干薄手のウェアになってしまうため、何とか自分で修理しようとしましたが。
マイナスドライバーでちょっとこじって蝶棒を広げて、瞬間接着剤を塗布してラジオペンチでかしめる。
これで何とか…と思いましたが、やはり強度が全く足りず、修理を断念。後で色々調べると、この部品が取れてしまうと再度取り付けるのは難しく、ファスナー全交換となるようです。中には全交換せずに取り付けが可能という謳う修理屋さんもあるのですが、かなりの少数派です。そしてそのお店が都合よく近所にある訳でも無く。
こんな小さな部品なのですが、取れてしまうともう付けられないのですね。工場で最初に取り付ける時は、機械でしっかりとかしめているのでしょう(手作業な訳がないけど)。
壊れてしまったウェアは、年明けに近所の修理屋さんに持ち込み。長いファスナーだったので、全交換で6千円くらいでした。しかも納期は2か月。メーカーからファスナーを取り寄せるだけで1か月かかるとのこと…。そりゃいくらなんでも長すぎなのでは?と思いましたが、文句を言っても仕方ないのでとりあえず預けてきました。
このウェアは型落ちで買ったのでかなり安かったのですが、それでも結構なお値段がしたはず。購入したのはちょうど2年前でした。安いウェアであれば、6千円かけて修理は悩むところと思いますが、それなりのお値段のウェアだと修理価格は相対的に安くなります。かなりレアな故障と思いますが、気を付けてどうにかなるものでも無いですし、取れてしまったらファスナー丸ごと交換になるという事だけ広めたいと思います(笑)
あと気がかりなのは、このスライダーの持ち手部分。持ち手とか引き手とか色々呼び名があるようなのですが、これが冬グローブを装着している前提の大きさで、実際にグローブをしたままでもつまみ易くて、開閉が非常にやりやすかったのです。
これも移植が出来れば移植しますが…期待はしないで下さいと言われました。大きな持ち手のファスナーになれば良いのですが。そうでなければ、何か別売りのジッパータブが色々売っていますので、こういったものを付ける必要があります。
このあたりなら安いものですし、モンベルなどの店頭でも普通に売っています。仕上がりをみて、どうしようか考えたいと思います。
【2019/12/01追記】記事を書いてから時間が経ってしまいましたが、ファスナー交換の結果です。まず全交換したファスナーは信頼のYKK製になりました。最近のカステリのウェアを買うと最初からYKKですが、この時期のものは違っていたんですね。また心配していた持ち手部分ですが、見事に移植してくれて同じものがそのまま付いています。これで6千円なら安いものです。