ディスクブレーキ

9ヶ月で驚きの黒さに…ロード油圧ディスクブレーキのオイル交換時期

morou2

2018年の4月にキャノンデールのシナプスを購入してはや約9か月。ディスクブレーキの扱いにもだいぶ慣れてきました。

■9か月のメンテ履歴

気圧変化+荒い扱いでエア噛み

9月のSR600四国山脈出走の際に飛行機輪行をしましたが、その際にエアを噛んでしまったりという細かなトラブルがありました。飛行機は気圧変化が激しいのと、横になったり縦になったりと扱いが荒かったせいだと思います。一応JALだったのですが…。タイオガのリアエンドホルダーも壊れました。ちなみにエアを噛んだ場合、ブレーキレバーを何度も高速でニギニギするとエアがキャリパーからリザーバータンク(STIレバーにあります)に移動するのでそれで対処可能です。SR600四国はそれで問題無く走りました。ちなみに最強台風21号(2018年に大阪を襲って電柱が多数倒壊したりした)が来て一晩で通行止めが多数発生。仕方なく途中でDNFしたのですが、それでも450km走りました。450kmでDNFしたのに獲得標高は8,000mも…。

エア抜きも実施

しかしその後も、ブレーキが緩い状態がたまに出現するため一度エア抜きを実施。いかに油圧ディスクのオイルラインが密閉されていて外部の影響を受けづらいと言っても、半永久的にメンテ不要という訳では無いという事ですね(当たり前)。

いくつかのショップのブログなどを見ると、エア抜きの際に電動歯ブラシなど振動を発生する機器をキャリパーにくくりつける事で徹底的にエアを抜くという方法をやっているところがあります。これを見ると完璧にエアを抜く事が出来るかのような印象を受けたのですが、実際に100%のエア抜きが出来るものなのかどうか、私にはちょっと分かりません。

私のお世話になっているお店の店長さんはMTBもやります。そのため油圧ディスクブレーキは慣れているのですが、100%エアを抜くというのは不可能です、と言います。100%は無理なのは当然として、ではスキルを極めるとエアはどの程度まで抜くことが出来るものなのか?それが90%なのか?95%なのか?によって変わってくるのかも知れませんが…その辺の『追い込み度合い』によって、輪行時などのトラブル発生確率が変わる事はあるのかも知れません。憶測なので何とも言えませんが。

ただ、一般的な輪行による数時間の倒立では、エアを噛んだりすることはほぼ無いと言えます。

■オイル交換

オイル劣化発生

ところが今年の1月になって、気付くとブレーキが甘い(レバーを握ってもキャリパーの動作量が極端に少ない)状態が発生するように。前述の様にレバーを高速でニギニギすると解消するのですが、また1週間経つと元通りの甘い状態に。

以前追加でエア抜きもして貰っているのに、またエアが噛むなんて事はあるのか?何かおかしい予感がする。ということでショップに相談。

店長さんの見解も『追加でエア抜きもしているのにこれはおかしい』ということで日帰り入院。夕方に引き取りに行くと、何と『オイルが劣化していました』ということでした。

9か月でこんなに変わる

ほう、1年経たずにオイルも劣化するのか…と思い、回収した廃オイルを見せてもらいます。

『1年未満でこれはかなりの劣化ですよ!一体何したんですか!(笑)』

『えっと…SR600四国?ちょっと(かなり)台風でしたけど』

ちなみに新品のオイルは、シマノの場合はこの様な綺麗なピンク色です。

新品のオイル

シナプスから出てきたオイルはこちら。

劣化したオイル

汚い!!!(笑)

うわっ、これは…何…?油圧ディスクのだいたいの交換目安は約1年と言われますが、9ヶ月でこの有様。こんなに変質してしまっていたら、そりゃブレーキの効きは悪くなりますわ…。

ちなみに変質する理由として、

  • パッドからの熱。下りなどでハードなブレーキングが続くと、かなりの熱を持つことがあり、それがオイルに伝わります。
  • ブレーキダスト。ピストンの隙間から微量のダストがどうしても入ってしまう。

があるそうです。確かにSR600四国では、雨の下りでローターがキンキンに熱くなっていたのを良く覚えています。台風直後のこういう場所を2時間くらいダウンヒルした時ですね。

下り

2時間ひたすらブレーキをかけ続けていた。リムブレーキだったら確実に握力が無くなってました

色々と心当たりがありすぎて、苦笑いしか出来ません。しかし交換したブレーキのフィールは元通りのベストコンディション。やはりオイルの劣化が原因だった。あれだけのストッピングパワーを生み出す仕組みですから、ちゃんとメンテしないといけないですね。ブレーキには命を預けてますから、当たり前ですけど…。

オイル交換の目安

今までのワイヤーでキャリパーを動かすというシンプルな仕組みに比べて、油圧ディスクブレーキは劣化具合が目視で確認しづらいです。これからはオイルの状態確認くらいは自分で出来るようになって、いずれはオイル交換も出来るようにならないと色々不便ですね。

(変な表現ですけど)街乗りしかしないMTBを使っている人の中には、数年間オイル交換をしていない…という人もいました。その様な体験談を聞くと、平坦な街中を走るだけならあまり劣化しないのかも知れません。しかし少なくともロード用では負荷が全く違いますので、そうはいかないと思います。

交換の目安は、まず時間的な目安として1年経過したら予防的に交換する必要があると思います。ブレーキワイヤーを交換するのと同じですね。『俺は1年半交換してないぞ』とか『交換してない自慢』している場合ではありません。

シマノやカンパで使われているミネラル系のオイルは吸湿性が無いと言われていますが、やはり上記の様に徐々に経年劣化するので、それに伴ってブレーキフィールも変わってきます。そしてブレーキのフィーリングに異常を感じたら、オイルにそれなりの劣化が生じている可能性が高いので、その場合もオイル交換です。オイルホースや各部シールも永久に使える訳では無いですから、その意味でも定期的な交換は必要です。

■まとめ

今回学んだことをまとめます。

[box05 title=”オイルの劣化要因は?”]

  • 下りなどでのパッドからの熱
  • ブレーキダストの混入[/box05]

[box05 title=”オイル交換時期は?”]

  • 約1年で定期的な交換をすべき
  • 1年未満でも、違和感を感じたら交換時期の可能性あり[/box05]

オイル交換はいずれ自分で出来るようになりたいですね。ブリーディングキットを買っておこう…。ロード用はこれですね。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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