サイコンに求めるものは何?iGS630を使って感じたこと

iGPSPORTSの『iGS630』を使い始めて間もなく2ヶ月が経過しようとしています。Garmin以外のサイコンを使うのは非常に久々なので、感じたところを書いてみます。なお私の基準は『ブルべで使えるかどうか』なので、そのつもりで読んでいただけると幸いです。

■なぜEdge530を使っているんだっけ?

Edge530を使う理由

Edge530はGarminの最新機種として今も健在ですが、発売からまもなく3年になろうとしています。発売後に即購入しましたので、私の使っているEdge530もまもなく3年。

私はブルべを走るときにはEdge530を2台使っており、それぞれサイコンとナビという役割分担です。最近感じているのが『そもそもEdge530を使っている理由は何だっけ?』ということ。

私は2012年にブルべを始めましたが、最初はキャットアイの有線式サイコンを使っていました。しばらくしてセンサー類の作りが良かったEdge500を買い、歴代のEdgeシリーズを乗り換えて使ってきました。そのため、特に理由なく買い替えてきたところもあるのですが、恐らく一番の理由は『Edgeシリーズを使っておけば間違いないから』というもの。

多機能で色々なニーズに対応しており、他社からもベンチマークの対象にされています。私の周囲でも、なんだかんだ言ってEdge530を始めとするEdgeシリーズを使っている人が多いです。

iGS630が意外と使えてしまっている

そして(ブログの記事になりそうなので)軽い気持ちで使い始めたiGS630ですが、Edge530よりも明らかに機能が少ないにも関わらず、意外と使えてしまっています。Edge530ほど多機能でなくても、大きな問題は無かったということになります。

もちろんEdge530と比較すると細かい点で機能不足を感じることはありますが、価格を考えると納得出来ますし、逆にEdge530よりも優れている点もあります。

また意外にも基本的な動作がしっかりしていたので、変なストレスを感じることがありません。B社やL社はどうしてもそのあたりの不満を耳にすることがありましたし、スペックとしてはEdge530と概ね同等なので、無理して乗り換えるほどでも無いという状況でした。
(基本的な動作に不具合がある点はEdgeシリーズも同じだが、Edge530で相当マシになった)

■サイコンに求めるものがはっきりしてきた

機能の取捨選択

Edgeシリーズでは、新機種が出るたびに新機能が搭載されてきました。多機能なサイコンをいじるのは楽しかったですが、結局のところ実は2~3割ほどの機能しか使っていないのでは?という状況です。うすうす感づいてはいましたが、iGS630を使ったことでその事がはっきりしてしまいました。

ブルべを長く続けていると携行する荷物が減ってくるのと同じ話で、必要な機能も絞られてくるのだと思います。iGS630に興味を示す人が多いのも、そういった人が一定数いるからではないでしょうか。

ただし人によって必要な機能は異なりますから、自転車歴の浅い時期に、『そろそろ2台目のサイコンを購入しようかな?』という際に高価でも多機能なEdge530を買うというやり方はありだと思います。

サイコンに求めるもの

良い機会なので、自分なりにサイコンに必要な機能を整理してみます。

  • GPSログの記録
  • 各種データ表示(距離や速度、パワー値など)
  • Di2との連携
  • STRAVA等の外部サービスとの連携
  • スマホ経由またはwifiでのログアップロード
  • マップ及びルートの表示

あたりでしょうか?Edge530を2台使っていますが、英語版は2画面(各種走行データ表示用画面と、時刻/気温/Di2バッテリーなどサブデータ表示用画面)、日本語版はナビとしてのみ使っています。同じものを2台使っていると操作を余分に覚えなくて良い、拡張バッテリーを共用可能などメリットも多いですが、使い方としてはなんとも勿体ない…。

ただDi2との連携が入っている時点で、それなりの上位機種縛りになっている気がします。個人的にギアの位置表示は譲れない機能なのです。何しろ約20年前の7700系デュラエース+フライトデッキ(当時販売されていたシマノのサイコン)で既に実現されていた機能なので、これが出来ないと20年前よりも退化しているとしか感じられないのです。我ながら面倒くさい。

またブルべを走っていると持続時間の長さと充電時間の短さも重要です。これまではGarminの拡張バッテリーやモバイルバッテリーを使っていましたが、iGS630(最大35時間持続、USB Type-C接続)のおかげで拡張バッテリーもモバイルバッテリーも不要になってしまいそうです。

ちなみにBrytonにも同じような持続時間(最大36時間)、コネクタがUSB Type-CのRider S800というモデルがあるのですが、こちらはEdge530と競合する最上位機種。そのためお値段も52,800円(税込)と最上位です。

持続時間だけで言えば、キャットアイにもアベントゥーラという80時間持続する製品があったのですが、いつの間にか廃番になっていましたね…。

機能が少ないというマーケティング

iGS630を使ったことで、とにかく高機能が良いわけではないという当然のことを再認識させられました。業界のリーダーであるGarminとしては、差別化とシェアを確保するためにとにかく高機能、新機能が求められることは良く理解出来ます。リーダー企業としてブランド力がありますから、多少高価でも売れるんですよね。

iGS630はニッチャーとしてそのあたりの空白を上手く突いてきたきた印象です。機能はある程度で妥協し、価格も相応に抑える。バッテリーの持続時間とUSB Type-CというGarminとの差別化も出来ている。不具合は(今のところ)細かなアップデートで改善してくるので、継続して使ってみようかという気にさせます。

新機能を出すだけが差別化では無いという好例だと思います(iGS630の搭載する機能がその人のニーズに合えば、ですが)。

このあたり、iGPSPORTは色々やっているなと思ったことがあります。iGS630をきっかけにiGPSPORTのサイトを色々見ていたところ、iGS320というこれまた尖った機種がありました。発売は2021年7月。

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機能はシンプルですが、特筆すべきは持続時間。なんと最大72時間となっています。サイトの謳い文句に『PBPでも安心して使えます』と書いてあるほど。PBPは最大の制限時間が90時間なので途中で充電は必要ですが、本当ならかなり頼もしい。しかもコネクタはUSB Type-C。そして価格も1万円未満。

パワーメーターに対応していない点が唯一の欠点ですが、ナビも可能とのこと(ナビはあまり期待が出来なそうですが)。先ほど書いたように私のEdge530の使い方はほぼ賄えてしまうので『こういうのでいいんだよ、こういうので』という気持ち。

ブルべ中にバッテリーを気にしなくて良いのであれば、多少の不便はトレードオフでも構わないかも(が、Edge1040とやらが出たらそちらを買ってしまうかもしれませんが…)。

この手のフラッグシップモデル以外の廉価モデルは、性能もそれなりというのが定番でした。例えばGarminのEdge130はまさにその通りで、スペックでEdge530を超える点はありません。バッテリー持続時間も13時間。iGS320もそんな機種だろうと思いましたが、良く見ると中々のバッテリー持続時間を実現していました。

軽い気持ちで買ってみたiGS630でしたが、以外にも自分のサイコンの使い方を見直すところまで話が広がったのでした。B社やL社も技術力はあるんだから、もっと『これは欲しい』と思わせてくれる製品を作って欲しいと思います。

またこれを機会に、改めて自転車パーツへの費用配分を見直してみたいと思います。浮いた費用があれば、ホイールなどにその分を回せることになるのですから。

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