【iGPSPORTアプリ】コース作成が進化
前回のアップデートにより、iGPSPORTのアプリにあるコース作成機能が進化しましたので紹介します。正直なところ当初は『もう使うことは無い…』と思っていましたが、かなり使えるレベルまで進化しています。また、アプリの他にiGPSPORTSのwebサイト(ブラウザ)でもコース作成が可能なのでそちらも紹介します。アプリとサイトで使い勝手が異なるので、好みに合わせて使い分けてください。
■アプリによるコース作成
2022年の4月にiGS630を購入した当初から、アプリ上でのコース作成の機能はありました。しかし実際の機能としてはまだアプリのおまけ程度のレベルであり、非常に使いづらいものでした。
コース作成は希望のルートを通すために細かな操作を要求される場合も多く、そもそもスマホの画面で行うには厳しいものがあります。PCとマウスを使って大きな画面でルートを引く方が圧倒的に楽です。
ところが、中にはライド中にルートを引きたい…というニーズが発生する場合があります。例えばブルベの途中でDNFを決めたので、輪行するために駅までのルートを引きたい。目当てにしていたランチのお店が定休日だったので、別のお店に行かねばならない。など。
そのような場合に手軽にルートを引けることは非常に重要です。garmin connectなどは今でも使いづらいため、コース作成機能はあってないようなものです。
■アプリでのコース作成手順
ロードブックの起動
それではアプリでのコース作成手順を紹介します。まずはアプリを立ち上げて、マイページからロードブック作成を選択します。


出発点の設定
まずはスタート地点を設定します。地図が起動しますので、任意の場所を選択して長押しします。

その地点を出発点(もしくは終点)として設定するか聞いてきます。出発点として設定する場合は『出発点設定』をタップします。

出発点として設定されました。

終点の設定
次は終点を設定します。出発点と同じく、終点にする任意の地点を長押しします。

『終点設定』をタップします。

その地点が終点として設定され、その瞬間に出発点と終点を結ぶルートが引かれます。

引かれたルートはこうです。単純に最短距離で結んでおり、あまり走りやすそうではありません。ちなみにgoogle mapで経路検索をしても同じルートになっています。画面下部に『保存』ボタンが出現しますが、ルートを修正したい場合は保存ボタンをタップしないようにしましょう(タップすると保存画面に遷移しますが、キャンセルをタップすれば戻ることが出来ます)。

またこの段階で画面右側にメニューバーが出現します。下から2番目のGPSアイコンをタップすると、マップの方向をノースアップ(北側が画面上)に変更可能です。
ウェイポイントの追加
ルートを修正したい場合は、ウェイポイントと呼んでいる経由点を追加する必要があります。保存ボタンはひとまず無視して、経由させたい地図上のポイントを長押しします。ウェイポイント追加画面が出てきますので『ウェイポイント』を選択し『追加』をタップします。

ちなみに『目的地』を選択するとこのポイントがゴールとなります。従来ゴールだった地点は、1つ前のウェイポイント(経由点)に変更されます。
先ほどの追加により、無事に希望のポイントを通るコースに変更されました。

しかし、まだ元のルートを通そうとしてくるので、

ウェイポイントをもう1つ追加します。

県道を通る分かりやすいルートになりました。

追加したウェイポイントの順序変更
追加したウェイポイントは順番を変更することが出来ます。ウェイポイントには作成した順に番号が振られ、その順にルートが引かれます。そのため追加する順番を誤ると希望のルートにならないのですが、後から順番を変更することでルート修正が可能です。
先ほどの画像のこの部分をタップすると、

設定画面が展開されます。この状態では『2より多くのウェイポイント』となっており、変更をすることが出来ませんので、『2より多くのウェイポイント』の表記をタップします。

するとウェイポイントが展開します。右側に移動用のバー(ハンバーガーボタン)が並んでいますので、長押ししてウェイポイントを入れ替えることが出来ます。


希望のルートになりましたら、保存ボタンをタップして保存します。この画面でルートの名称を付けることが出来ます。

無事に保存できました。ルート名を付けたつもりでしたが、よく見るとデフォルトのまま保存されていますね…。

デバイスに転送する
ナビをさせるには、このまま『ナビスタート』をタップします。するとルートデータの転送を行ったのち、そのまま接続している端末によるナビが開始されます。『デバイスに転送』では、転送だけを行いナビは開始されません。改めて端末からナビの開始操作を行う必要があります。
■ブラウザでのコース作成
ユーザーが主に使うのはアプリと思いますが、実はスマホやPCのブラウザでもコース作成が可能です。アプリとは作成方法が異なるため、こちらの方が使いやすいという人もいると思いますので紹介します。
以下、PCの画面を使って紹介します。このサイトはスマホ対応していないため、スマホの画面を使って紹介すると分かりづらいためです。
iGPSPORTSのwebサイトにアクセスすると、メニューに『アップロード』という項目があります。

この項目ですが、ログを手動アップロードするメニューです。しかしそれ以外にもいくつかメニューがあり、『ロードマップ』にはコース作成の機能が備わっています。

『ロードマップ』をクリックすると以下のコース一覧画面に遷移します。上部にいくつかメニューが並んでいますので『ロードマップ作成』をタップします。

地図が開きますので、まずはスタート地点となる場所をタップします。すると緑色のポイントが表示されます。

次に目的地となる場所をタップしてみます。かなり直線的なルートが引かれました。このままでは非常に走りづらいので修正したいところです。アプリではウェイポイントを追加して修正しますが、ブラウザ版にはウェイポイントがありません。

そのため希望のルートを引くには、STRAVAやRWGと同様に通過したいルートに沿って少しづつ引いていく必要がありますが、引かれたルートを修正するには2つの方法があります。
1つ目はやり直し。ポイントをダブルタップするとそのポイントが消えますので、再度ルートを引きます。undoですね。
2つ目は修正。ポイントはドラッグ&ドロップで動かすことが可能です。ポイントを任意の位置まで移動させることで、移動後のポイントまでルートが引き直されます。
無事に県道を通るルートに修正出来ました。今回はドラッグ&ドロップでポイントを移動させて修正しました。

ルートを引き終わったら右上にある『保存』ボタンをタップして保存します。タイトルもオプションとなっており、タイトルをつけなくても保存が可能です。その場合はルート名称が距離(10kmのルートなら『10km』という名称となる)になります。

保存したルートはアプリまたはサイトの『ロードマップ』に保存されています。今回作成したのは一番上にある『ときがわ町』というルートです(表記が『都几川町』となっており、おかしいですね)。

この画面からデバイスへのルート転送、ナビのスタートなどを行います。
■まとめ
アプリ、ブラウザ版の操作は以上です。かなり使いやすくなっているので、放置していた皆さんも一度使ってみてはいかがでしょうか。ツーリングのルートをじっくり検討する使い方にはスマホの画面が小さいため(iPadならいけるかも)適していないと思いますが、出先で使う分には他のサービスよりも使いやすいと思います。
今回はiGPSPORTのアプリの記事でしたが、その他のiGS630関連の記事はこちらから。