6月もiGS630は多くのアップデートがきました。最初はかなり困った子でしたが、それなりに使えるようになってきました。アップデートが多くて好印象を抱いてしまうのですが、スタートラインが低いのは確かなので、そこはバイアスをかけずに評価したいと思います。機能としては、まだEdge530/830の6割くらいです。
ただし価格も全く違いますので、ここまで機能が改善されただけでも有難いです。Edge530/830には、全く使わない機能が多数ありますし、機能の数をキャッチアップすれば良いというものでもありません。
それではアップデート内容のまとめです。ちなみにバージョンは1.22となっています。

■iGS630 6月のアップデートまとめ
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1. レーダーセンサー に対応
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2. 電子コンパスを追加
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3. コンパスキャリブレーションを追加
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4. スピードセンサーのホイール径を自動計測する機能を追加
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5. 新デザインのステータスページで、輝度のクイック調整と標高のクイックキャリブレーションに対応
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6. AGPS 機能を追加
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7. FTPテスト機能を追加
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8. 走行中のFTP自動検出機能を追加
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9. ワークアウト種類を追加
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10. トレーニングのパフォーマンス評価を追加
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11. 地図ページで道路名表示を追加
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12. 地図縮尺に自動ズーム/手動ズーム切替機能を追加
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13. ナビゲーションのターンプロンプトの精度を最適化
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14.曲がり角表示、レーダー警告などの効果音を最適化
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15. マップの読み込みエラーで再起動が発生する問題を修正
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16. 不具合箇所の修正
1については、GarminのVariaに対応するようになりました。後方から車が接近すると、画面の端に情報が表示されるというものです。
6のAGPSはAssisted GPSのことで、測位完了までの時間が短縮される仕組みです。
そして12。個人的にはこれが一番有難かった機能追加です。ナビ中に、曲がるポイントが50m以内に接近すると縮尺が50mに拡大されるというありがた迷惑な機能がありました。
『人によっては便利なのでは?』と思う人もいると思いますが、ルート描画の精度がいまいちで、実際には50mに拡大されると地図とルートが微妙にずれたりしてストレスだったのです(5月のアップデートでかなり改善されてはいる)。
またナビ中は任意の縮尺で固定することも出来ず、基本的に200mの縮尺で走るしかないのもストレスでした。
これらの迷惑な機能をOFFにすることが出来るようになったというものです(メニュー最下部の『自動縮尺』)。

これをOFFにすると、このように曲がるポイントに50m以内に接近しても勝手に拡大されません。画像では25mまで接近していますから、従来であれば縮尺50mに拡大されていたところです。

また先ほどの画像に『道路名』というボタンも表示されていますが、5月のアップデートで表示されるようになった道路名をOFFにすることが出来るようになりました。11の記述は『道路名表示を追加』とあるので道路名を新たに表示するようになったかに読めますが、『道路名』をON/OFFするボタンが追加されたというのが正確ですね。
その他、タイヤ周長自動検出機能、FTP自動検出機能の追加なども地味ながら嬉しい機能です。
順調に機能の拡張が続いていますので、今後も期待したいところです。個人的には、Di2のフードスイッチ(隠しボタン)に対応して欲しい。あれに慣れてしまうと、画面を切り替えるのにハンドルから手を離すというのが非常に面倒なのです。
特にライトでハンドル回りがタイトになると、サイコン横のボタンを押すのが非常に大変な場合があります。フードスイッチに対応していれば、ボタンがライトで塞がれてしまっても画面切り替えが出来ますので大変便利なのです。
⇒2022年7月のアップデートで、フードスイッチによる各種操作に対応しました。画面送り、ログのスタート/ストップ、ラップの操作が可能です。Garminよりも機能は少ないですが、これだけ対応していれば十分だと思います。