【iGS630】7月のファームウェアアップデートのまとめ

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iGS630のアップデート情報のまとめです。6月に続き、7月もiGS630は多くのアップデートがきました。5~7月の3回のアップデートを経て、まるで別物に進化しています。

この勢いは、Edge530という明確なキャッチアップの対象があるがゆえに、一丸となってiGS630の開発に邁進している印象を受けます。一通りキャッチアップしてしまった後が心配になりますが、現状の価格のままであれば競争力があるのは間違いないと思いますので、突き進んでいただきたいところです。

それではアップデート内容のまとめです。バージョンは1.31となっています。

■iGS630 7月のアップデートまとめ

7月のアップデート内容は以下の通りです
※公式アップデート内容に含まれていないサイレントアップデートが別途実施されています。私にとっては待望のアップデート内容でしたので、この記事の後半で紹介します。

新機能

  1. iClimb: 登坂ルートのナビゲーションをサポートする「iClimb」登坂機能を新たに搭載。
  2. iClimb Page: 登坂状況をリアルタイムに表示することができます。
  3. E-Bikeとの接続:E-Bikeのホイール径を設定することができます。

改善・最適化

  1. スマート通知の最適化。
  2. マップナビゲーションの最適化。
  3. 端末のデータ受信速度の改善。
  4. 情報のレイアウトデザインを最適化。
  5. トレーニングページでの表示を最適化。
  6. 一部のe-shiftingでバッテリーの表示精度を向上させた。
  7. マップナビゲーションを一部最適化。
  8. サイクリングデータページの表示を最適化。
  9. iGS630とANT+センサー間の通信速度を最適化。
  10. 自動記録・自動停止のしきい値速度を追加。(しきい値はアプリ側で設定する必要があります)。
  11. パワーとケイデンスのデータ計算時にゼロ値を除くオプションを追加しました(閾値はAPP上で設定する必要があります)。
  12. サイクリングページのフォント表示を最適化。
  13. 地図上のウェイポイントのアイコン表示に対応

新機能

まずは新機能から。注目は『iClimb』という、いわゆるGarminのClimb Proです。『登り』の判定条件は、以下の通りとのこと。

  • 登りの距離が500m以上
  • 平均勾配が3%以上

参考リンク:iGPSPORT webサイト『iClimb機能について

この機能を使うには 、ルートを入れてナビゲーションさせておく必要があります。

これは東京/神奈川県境の和田峠。後半が真っ赤になっており、激坂ということが登る前から分かります。

このiClimbですが当初はそのまんま『Climb Pro』という名称でした。商標的な問題があったのか分かりませんが、ほどなくして『iClimb』という名称に変わっています。ver1.30では『Climb Pro』でしたが、ver1.31をあてるとiClimbに変わります。

ver1.30時点ではClimb Pro。
ver1.31時点ではiClimb。

このiClimb(Climb Pro)のON/OFF画面は、ライドモードから各モードに入っていくと出てきます。

改善・最適化

改善・最適化については、やはり内容的に地味なものが多いです。しかしこういった地味な改善が、ユーザー満足度の向上には重要なんですよね。新規ユーザーの獲得には新機能が、既存ユーザーの離反防止には既存機能の改善が必要なのです。

目に見える項目を紹介すると、まずはNo.10の『自動記録・自動停止のしきい値追加』。スライドバーが追加され、任意の速度を設定可能になりました。

次にNo.11の『パワーとケイデンスのデータ計算時にゼロ値を除くオプションを追加』です。見た通りですが、ゼロ値を除外するオプションが追加されました。

最後にNo.13のウェイポイント表示ですが、私はウェイポイントを使わない派なのでまだ検証出来ていません…。

■その他のアップデート

その他のアップデートです。上記の一覧に入っていないサイレントアップデートというのは、シマノDi2でのリモートスイッチの操作に対応したことです。

GarminのEdge530や他社でも搭載されている機能なので、以前からDi2を使っている私は非常によく使う機能の1つでした。これがあると、2つも3つも装備しているライトでサイコンのボタンが塞がれても、ボタンに触れることなく画面送りが出来るので非常に便利なのです。個人的には、最も待ち望んでいた機能でした。

ハンドルから手を離さなくて良いということは、安全面の向上にも貢献しますよね。

この機能ですが、Di2のバッテリーにBT-DN110を使用しており、かつワイヤレスユニット(EW-WU111、SM-EWW01、EW-WU101)を装着していること、または12速のリアディレイラーを使っている場合に使用可能です。

使用するには、センサー登録から検索してDi2を登録します。ここまでは、ギアポジションの表示のために皆さんやっていることと思います。既に登録済みの場合は、改めて登録する必要はありません。

次に上記のセンサー一覧の画面から、Di2を選択して設定画面に入ります。すると新たな画面に遷移出来るようになっています。

シフター設定を選択して左シフターか右シフターを選び、割り当てる動作と機能を選択します。

右シフターには、ページ送りの他にログのスタート/ストップも割り当てました。

実際に操作した動画はこちら。

Edgeシリーズでは普通に実装されていた機能なのですが、当初は『価格が安いので無くて当然』と思っていたiGS630に実装されると嬉しいですね。

今後も継続したアップデートに期待したいところです。個人的には、パイオニアのSGX-CA600に実装されていたログ取り忘れ防止機能があるととてもありがたいです。走行を検知した時に、ログ取りが開始されていないと『記録取得が開始されていません』というアラートが出るというものでした。

大したことのない機能ですが、ログの取り忘れが無くなるので本当に気の利いた機能でした。このスタートボタンの押し忘れで泣きを見たサイクリストが、どれだけいたことか(笑)

他には、iGS630本体のバッテリー残量をサイコンの項目として設定出来るようになると有難いです。iGS320では全てが1画面に収まっているので、時刻やらバッテリー残量も一目で分かるのですが。iGS630だと、手を放してボタン操作をしなくてはなりません。

サイコンの項目として設定が可能になれば、今回のリモートスイッチによる画面切り替えでバッテリー残量が確認出来るようになります。同じことを繰り返しますが、ブルべでライトを2つも3つも付けていると、ボタンが塞がれてしまい操作が出来ないことが多いのです。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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