【2023 PBP】PBPへ参加します。プレレジ(pre-registration)について:事前登録編
ようやく2023PBPの事前登録(プレレジ:pre-registration)を行いました。20時スタートのQ組です。
今回はプレレジに関する内容を『アカウント登録』と『プレレジ(事前エントリー)』の2回に分けて記事にしています。こちらの記事では事前エントリーの方法を紹介します。
ACPのアカウントを持っていない人は、プレレジの前にアカウントを作成して自身の情報を登録する必要があります。アカウント作成編はこちらから。そもそもプレレジとは何なのか?ということも併せて紹介しています。
■プレレジの日程
ACPのアカウントがあればプレレジを行う事が可能です。前年度に完走した最長ブルべの距離順にプレレジが行われますので、期日が来たらプレレジを行います。2023PBPのスケジュールは以下の通りでした。
私はAR日本橋の1,000kmを完走したものの、レシート取り忘れでDNF。自分がスタッフ(副担当)だったたまがわの600kmは肩の調子が悪くエントリー見送り。400kmが最長距離でした…。
■準備しておくもの
スムーズにプレレジを行うために、事前に準備および確認しておくものがあります。
- paypalアカウント
- プレレジに用いる前年度の認定番号
人数が多い90時間部門では特に顕著ですが、プレレジでは早いスタート時間から埋まっていきます。PCが混雑する前に早めに到着したいという意図でしょう。
最初にプレレジを行うことが出来る1,000kmまたは1,200km以上完走者のカテゴリでは、競争も激しいらしい(全世界からのアクセスによりサーバーが重くなる)。そもそも早い時間にスタートしたいからこそ、前年度に1,000km以上の距離を走るからでしょう。私もそうでした。認定外完走だったけど。
ということで『1,000km以上の認定を持っていて早い時間にスタートしたい人』は、競争に勝つためにプレレジ開始時間の前からPCの前で待機しているのはもちろんのこと、上記の2つを予め用意しておきましょう。
あえて遅い時間(20時以降くらい)でスタートしたい人は焦る必要は全くありません。400kmしか走っていない私でも、余裕で20時スタートの枠で登録完了出来ました。
paypalアカウントの準備、確認
支払はpaypalのみ。paypalアカウントが無いとエントリーフィーの支払いが出来ません。クレジットカードにも対応していないので、paypalアカウントは必須です。
前年度のBRM/RMの認定番号の確認
前年度の認定距離順に事前登録が可能になりますので、対応する認定番号が必要です。『アカウント登録編』で紹介した『Result』メニューから確認することが出来ますから、早めに確認しておきましょう。もちろんAudax JapanのリザルトDBや、ブルべカードで確認しても構いません。
■プレレジの手順
それではプレレジの手順について紹介します。
ログイン
まずはACPのサイトにログインします。右上メニューの『Login』をクリック。
ログイン画面に遷移します。作成済みのアカウント情報を入力し『Connect』ボタンをクリック。
認定番号の入力
『Registrations』ページが表示されます。今回はPBPへの登録を行いますので、PBPの『Inscrivez-vous』をクリック。『Inscrivez-vous』とはサインアップという意味らしい。
『Pre-registration』ページに遷移します。『Homologation number』の欄に用意しておいた認定番号を入力して『Pre-register!』をクリックします。
上記の画像を保存した時点は400kmの事前エントリー開始日(2/11)でしたが、開始時間前のため600kmまでの事前エントリー受付中の状態でした。下側には各制限時間別の残りの枠が表示されています。この時点で1,344枠が残っていることが分かります。ちなみにこの記事執筆時点の2/20では『612』まで減っています。
入力した認定番号に対応する情報が表示されます。認定番号は距離ごとには一意で他と重複しませんが、他の距離とは重複することがあります。今回はUSAの『Northeast Sport Cyclists』というクラブの300kmでの番号と重複しています。私の記録は上の方なので、左側の『Confirm』ボタンをクリック。
参加者情報の確認
参加者情報の確認画面に遷移します。改めて自分の情報を確認し、紐づけするクラブの左側にあるラジオボタンにチェックを入れます。チェックを入れると画像のようにグリーンになります。今回はたまがわのみが表示されていますが、アカウントに複数のクラブを登録している場合は複数のクラブが表示されますのでどちらかを選択します。クラブを選択したら右下の『Confirm』をクリック。
自転車タイプの選択
『Type of cycle used』欄で使用する自転車のタイプを選択します。『Classical cycles』とそれ以外ですね。ロードバイクなど一般的な自転車は『Bicycle』を選択。他にタンデムやトリプレット等の選択肢もあります。スペシャルバイクはヴェロモービルなどが代表例ですかね。
ちなみに選択する自転車タイプによってスタート時刻が異なります。タンデムなどは同じ90時間部門でも17:15からのスタートとなっています。
参加部門の選択
自転車タイプを選択すると次は制限時間を選択します。上記画像の通り、一般自転車では80h、84h、90hの3つの制限時間が用意されています。
ちなみに80時間部門の先頭はもはやレース。PCにはサポーターが待機しており、80時間部門と言いつつ先頭交代しながらセレクションのアタックがかかり、トップは45時間以下で走り切ります。このあたりはcyclowiredやfunrideに載っている三船さん(2015年は43時間台で認定)のPBP挑戦記などが詳しいですね。
84時間部門は朝スタートが特徴。エントリー者が少ないのでPCの混雑によるタイムロスもなく、快適だそうです。
スタート時間の選択
私は初参加なので90時間部門を選択。部門を選ぶと『Choose your departure time』の個所にスタート時間を選択するプルダウンメニューが展開します。残っている中で最も早いスタート時間だった20:00発のQ組を選択。スタート時刻の選択後は、下にある『規約に同意』的なボタンにチェックを入れて『Enregister la preinscription』のボタンをクリック。
本当に綺麗に早いスタート時間から埋まっていくことが分かります。逆に言うと20時以降であれば2月でも余裕で登録可能です。1,000km以上を走っている人でも遅いスタート時間を戦略的に選ぶのであれば、焦って登録する必要は全くないということになります。
次の画面に遷移して『Recorded data』が表示されます。中央の『Entry number』欄にはエントリー番号が表示されています。
事前エントリーフィーの支払い
続いて事前エントリーフィーを支払います。エントリーフィーを支払わないと事前エントリーは有効になりません。ちなみに一度事前エントリーフィーを支払ってしまうと返金はありませんが、ここまで来たら支払う以外の選択肢はありません。
先ほどの画面にある『Make the payment』ボタンをクリック。
支払い画面に遷移します。改めて『Make the payment』ボタンクリックすると支払い画面に遷移します。2023PBPでは事前エントリーフィーは50ユーロです。
後はpaypalの支払いプロセスになりますので省略しますが、支払い完了です。
続いてpaypalから決済完了メールが届きます。ほどなくして(私の場合は30分後でした)ACPからも『事前登録を受け付けたよ』というメールが届きます。
googleによる日本語翻訳はこちら。7/2だけ翻訳を間違って2/7になっていますね。
エントリー完了
エントリーが完了すると数時間程度でACPによるデータ確定処理が入り、ステータスが『Valide』になり確定となります。1,000km以上クラスのエントリーの際は処理が集中するため確定までに数日を要することもあるらしいですが、私の場合は数時間もすると『Valide』になりました。
当然ですが、確定後してしまうとエントリー情報の変更は出来ません。
ちなみに本稿執筆時点の2/21に改めてエントリー状況を確認したところ、何と19:45の枠が16枠空いているではありませんか。早くもキャンセルする人がいるのでしょうか。
ダメもとで15分だけスタート時間を早めようとトライしましたが、案の定変更は不可でした。あと4日後には300kmカテゴリーの事前エントリーが開始されますので、16枠しかない19:45にエントリー出来た人はラッキーですね。
※2023年の場合は、2/25から開始された300km完走者のエントリーにおいて、エントリー枠が増えるという現象があったそうです。この方は18:15スタートのJ組にエントリー出来たとのこと。これは推測ですが、全時間帯に満遍なく枠が増えたことからフランス人向けに確保していた枠が余り過ぎたので、解放したのでは無いか?と言われていました。適当すぎる…。400km完走者が一番ババを引いてますね…。
以上で事前エントリーの手順は完了です。
■まとめ
PBPの事前エントリー手順を紹介しました。
1,000kmや600kmの事前エントリーでは、スタート時間の選択競争が激しいということは喧伝されていました。しかし余り情報が出てこない400km以下の実態はどうなのだろうか?ということも併せて紹介させていただきました。
90時間部門でスタート時間が遅くても良ければ、無理して前年に1,000km以上の距離を走る必要はありません。
ただ、経験値のために1,000km以上のBRMやRMは走っておいた方が良いに決まっていますし、スタート時間に関しても、90時間部門の最初である17:30スタートであればPCが混雑しない(特にレストラン)メリットがあると思います。
完走の可能性を少しでも上げるために自分の希望するスタート時間を選択出来るようにすることは必要な準備ですから、その辺りも総合的に勘案して前年度から計画しておく必要があります。
ともあれこれでスタート時間が確定しましたので、走行計画をFIX出来るようになりました。改めて行程表を引き直すつもりです。
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