PBP(Paris-Brest-Paris)

【2023PBP走行記 その12】PC8:LOUDEAC~PC9:TINTENIAC(867km)まで

morou2

PBPの走行記録その12です。今回はドロップバック拠点である782km地点のルデアックを出発し、867km地点km地点のPC9、タンテニアックまで。前回(その11)はこちらから。

■補給ポイント:QUEDILLAC(842km)まで

まずは60km先、842kmにある補給ポイントのケディヤックを目指します。ルデアックの出発時刻は2:50。

DAY4である8/23は、1,099km地点であるモルターニュまで到着する計画となっています。300km以上も走らないと着きません。ちなみに計画上のルデアック出発時刻は22:50。4時間も遅れています。果たして日付が変わる前にモルターニュに到着できるのか。

ルデアック~タンテニアック間のコースプロファイルは以下の通り。ケディヤックまでの前半が起伏が多く、夜間ということもあって走り辛かった。人気の無い森の中が多く、可能な限りパックに参加して走りました。

しばらくは夜間走行なので、涼しい内に走れるのは有難い。夜間なので写真はほぼ無し。

出発してしばらくは脚の合いそうな人がおらず(そもそも人も少ない)単独で走っていましたが、後ろから中々のハイペースで飛ばす人が現れたため反射的に飛び乗ります。この方、平地はもちろんのこと下りもTTバーを握りしめて爆走するパワータイプの方。登りもそれなりの速度で登っていくので、割とギリギリ。しかしダラダラ走っていても埒が明かないので懸命についていきます(この方とは昼間も一緒に走ることになる)。

しかし登りから下りに切り替わるポイントで、なんと私がチェーン落ちで脱落。インナーとフレームの間に落ちて、ロックしてしまった…。フロントのシフトアップを雑に行うとシマノ12速でもチェーンが落ちますね。明るければ何とかなるトラブル(プルガステル橋でもチェーンが落ちた)ですが、この時間は真っ暗闇。

明かりが全くないので『これは割とヤバいのでは…?』と不安になります。こんな時にヘッデンがあれば良いのですが、使わなくなって久しい。とりあえずVOLT800NEOを外して口でくわえて明かりを確保。このライトは大きい上に重いので、くわえるのも気合が必要です。

ライトを口で固定するのも10秒程度が限度、自転車を立てかける場所もなく、スマートな方法では解決できそうにない。ならば素手でチェーンを掴み、ロックしているチェーンを無理やり引っ張り、力で解決。やった。BB付近の塗装は盛大に剥がれたと思いますが、PBP完走のためには犠牲になってもらいます。シナプス君、ごめんね…。

右手がオイルで真っ黒ですが、おしり拭き用のアルコールシートのおかげでそれなりに綺麗になりました。チェーンと格闘している間にも次々とライダーが通過していくのを見ると、平常心を保つのが難しいですね。自力解決できる程度のトラブルで良かったですよ…。

さて無事にコースに復帰して、適当なパックに乗ったりしながら先へ進む。

直前のルデアックで2時間の仮眠を取った後ですが、後半はかなり眠かった記憶があります。森を過ぎると道端で寝ている人多数。良さそうな草むらがあったので、私も座って5分ほど目を閉じる。私が座っていると『ここは良さそうだ』と思うのか、すぐに何人か停車するのが面白い。

ケディヤックに到着

5:50、無事にケディヤックに到着。中々辛い60kmでしたが3時間で走っており意外と速い。パワーマンのおかげか。1度の仮眠でどうにかなって良かった。コーヒーとパン・オ・ショコラで休憩。

ここのカフェメニューはこんな感じ。ホットチョコレートを飲めば良かった。

ちなみにツイートに書いたゾンビのようなランドヌールとは、明らかに寝ながら走っている人たちのこと。

一番印象的だったのは、2列×2の4人で走っているパック。良く見ると誰もペダリングをしておらず惰性で進んでいます。止まりそうになると最低限のペダリングをして速度を維持している…という状況でした。

不思議な走り方だな?と思って見ていましたが『もしや全員寝ているのでは…』と気付いて、接触しないようにパスさせていただきました。分かりみがあるとは言いたくありませんが、寝ていてもすぐに落車はしないものなんですね。無事だと良いのですが。

■PC9:TINTENIAC(867km)まで

ケディヤックには20分ほど滞在し、6:15にタンテニアックに向けて出発。区間距離は25kmなので1時間ほどで到着出来るでしょう。

メドレアック通過

フランスでも6:30を過ぎると徐々に明るくなってきます。そしてケディヤックとタンテニアックの間には、あのメドレアックの街があります。往路でも撮影していましたが、復路でも撮影していました。みんな大好きメドレアックのサン・ピエール教会です。

6:55頃、東の空が茜色に染まりだす。PBPで迎える3回目の朝。明るくなると眠気も無くなります。体にはまだ余裕があるということか。

タンテニアックに到着

ケディヤックを出て1時間後の7:24、無事に867km地点のタンテニアックに戻ってきました。計画比で2時間、クローズタイムまで2時間半の貯金ができました。計画比でも貯金が回復したのは、ルデアックで4時間寝るところを2時間に短縮したためです。

お尻へのダメージ

800kmを超えるとお尻が痛くて仕方がない。かなりの苦痛です。私は速度を稼ぐために下りでは下ハンを持ってペダリングをしていますが、これは失敗でした。速度は落ちますが、下りではペダリングせずサドルから腰を上げて、お尻へのダメージを少しでも減らす方が良かった。

同様に、登りや平地でもなるべく定期的に(5分に一度とか)ダンシングを交えて、初期段階からお尻を守っておくべきでした。日本だと信号待ちで強制的にサドルから降りる機会が発生するので、この手の工夫は不要だったのだと思います。

チェーンの洗浄&注油

さてPC9のタンテニアックまで戻ってきたことで、残りは約350km。漠然と『そういえばルデアックのドロップバッグにオイルを用意していたけど、塗るのが面倒で塗って無いなぁ。そもそも汚れの上からオイルを塗るのもやりたくないし…』と今更なことを考えていると、メカニックサービスの存在を思い出します。

気持ちにも少し余裕が出てきたことですし、10分ほど時間を投資することにしてメカニックサービスへ。ここなら注油だけでなく、しっかりとチェーンの洗浄もしてくれることでしょう(5ユーロほど)。メカニックのお兄さんもcannondaleに乗っているとのことでした。

良く考えると5ユーロくらいでチェーンの洗浄と注油が出来るわけですから、SDSまで用意してドロップバッグにオイルを準備しておく必要は無いですよね。自前でオイルを持ち込めば好みの銘柄を使えるというメリットはありますが、汚れの上から注油するだけになってしまうわけですし。

私のように860kmも粘らずに、400kmおき位に洗浄&注油をした方が余程楽に走れるはずです。ルデアックは混雑しているでしょうから、往復ともタンテニアックが良い(往路:354km地点、復路:860km地点)ですかね。ということでメカニックサービスはお勧めです。

食事をします

続いて補給のためにレストランへ。往路のタンテニアックでは勝手が分からずバゲットを食べましたが、今回はレストランです。完全にパターン化してシャンボン&ライス。塩気の効いたハムが本当に美味しいのですよ。同じに見えて厚さや大きさ、ソースが異なるので意外と飽きなかったりします。ちなみに盛り付けするマダムに目くばせすると、ライスを大盛にしてくれたりします。

ここのレストランではお皿に塩&胡椒が盛り付けてあり、存分に塩分を追加することが可能なシステム。素晴らしい。

またこのレストランで私の前に並んでいた賑やかな女性2人組がいたのですが、この2人こそ他の人の動画やブログに何度も登場するタンデム乗りのペアだったのでした。

補給の後、歯磨き、アルコールシートで股を拭きプロテクトJ1を塗り直してストレッチという一連のルーティンをこなしてリスタート。

次は61km先(928km地点)のPC10、フジェールを目指します。

その13へ続きます。

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT ME
@morou2
@morou2
当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
Recommend
こちらの記事もどうぞ

おすすめCategory

インプレ・カスタマイズ②

01 アピデュラ

02 ライト関係

03 雨装備

記事URLをコピーしました